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今回は、そんなシャープで印象的な葉を持つ植物の中から、ガーデンで見かける機会も多い人気のものを4種ピックアップしてご紹介します。これらの植物は、種類によって葉が非常に鋭いものもあるので、小さな子どもやペットがいる家庭、通路のそばに植えたい場合などは、ケガをしないように注意しましょう。
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AGRI PICKではGarden Storyとの連携企画として、毎月季節を彩る花をご紹介しています。
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1. ニューサイラン
剣葉系植物の王道としてよく使われているニューサイラン(フォルミウム)。すらりとした細長い葉を扇のように茂らせる大型の多年草で、スタイリッシュなガーデンづくりには欠かせません。比較的耐寒性があり、常緑で冬も葉が楽しめ、夏には花茎を伸ばして赤や黄色の花を咲かせます。葉にストライプ模様が入る品種や銅葉品種など、葉色のバリエーションが多く、好みに合わせて選ぶことができます。
整った株姿が美しいので単体で鉢植えにしても様になり、地植えにして大きく育て、花壇の背景に使えば立体感のあるガーデンに。また、ニューサイランの葉はフラワーアレンジの素材としても人気があります。
栽培のポイント
ニューサイランは丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者にもおすすめ。日当たりと水はけのよい場所を好みます。比較的耐寒性はありますが、カラフルな園芸品種はやや寒さに弱い傾向があるので、必要に応じて防寒対策をするとよいでしょう。古くなって傷んだ葉は付け根から切り取ります。植え付けや植え替えの適期は、成長期が始まる4月頃。この時期に株分けして増やすこともできます。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
「ニューサイラン」スタイリッシュな植栽に不可欠な葉物【オージーガーデニングのすすめ】
2. コルディリネ
ニューサイランと並んで人気があるコルディリネ。ニューサイランとよく似た姿をしていますが、こちらは常緑性の樹木です。コルディリネというと、観葉植物で赤い葉を持つ「アイチアカ」なども有名ですが、ガーデンでよく使われるのは比較的耐寒性がある「コルディリネ・オーストラリス」の仲間。銅葉やピンクの葉、斑入り葉など、さまざまな葉色の品種があります。カラフルな剣状の葉は、ガーデンや寄せ植えのアクセントにぴったり。シャープな印象で、庭の雰囲気を引き締めてくれます。
栽培のポイント
コルディリネは日当たりと水はけのよい場所を好みますが、夏の西日が強く当たると葉焼けを起こすことがあるので注意します。また、ある程度耐寒性はあり、地域や種類によっては地植えでも冬越しできますが、寒さに強い品種以外は冬は室内に取り込むほうが無難です。成長に従い、下のほうの葉が枯れてくるので、枯れた葉は適宜取り除きます。地植えにすると大きくなるので、必要に応じて剪定しましょう。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
スタイリッシュな庭づくりに必須「コルディリネ・オーストラリス」【オージーガーデニングのすすめ】
3. ユッカ
近年、ドライガーデンの人気の上昇に伴い、育てる人が増えている植物のひとつが、ユッカ(イトラン)。常緑性の低木で、葉先が尖ったシャープな姿が庭のアクセントになります。観葉植物としても人気があり、「青年の木」という名でも知られています。数ある品種の中でも特に、直立した幹の先端にグレイッシュな線状の葉が茂る、スタイルのよい「ユッカ・ロストラータ」が人気。幹を持たず、ニューサイランのような姿の「ユッカ・フィラメントーサ」は、豪華な白花も楽しめ、他の植物と合わせやすく扱いやすい種類です。丈夫で育てやすく、耐寒性も普通程度にあるので、地植えでも問題なく栽培できます。
栽培のポイント
メキシコなどを原産とし、根が多肉質で乾燥に強いユッカ。できるだけ日当たりがよく、水はけのよい場所で育て、乾かし気味に管理します。耐暑性は強く、耐寒性はマイナス5℃程度。成長期に2回ほど追肥をすると生育がよくなります。ツンツンと尖った葉は固く、触ると痛いものも多いので注意しましょう。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
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4. アガベ
ダイナミックな株姿から、近年人気が高まっているアガベ。多肉質な葉を持つ常緑性の多年草です。スタイリッシュなフォルムは、ガーデンでも存在感抜群。斑入り品種のほか、フィラメントと呼ばれる白い毛を持つものや、観賞価値のあるトゲが美しいものなど、非常にバリエーション豊富な魅力ある植物です。地植えにしても育てられるものもありますが、耐寒性が弱く、日本では屋外で冬越しできないものも多いので、栽培の際は品種や庭の環境をよく考慮して選ぶとよいでしょう。「アガベ・パリィ」や「アガベ・オバティフォリア」などは、耐寒性や性質が強く、姿もきれいにまとまりやすいので、アガベ入門種としてもおすすめです。
栽培のポイント
できるだけ日当たりがよく、風通しと水はけのよい場所で育てます。乾燥した地域を原産とするので、乾かし気味に管理しましょう。基本的に成長は緩やかですが、鉢植えは根が回ると生育が悪くなるので、2~3年に1度を目安に植え替えます。葉先に鋭いトゲを持つ品種もあるため、通路のそばに植える場合などは要注意。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
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シャープ&クールな剣葉系植物を育ててみよう!
今回ご紹介した4種類の植物はどれも、比較的暑さや乾燥、直射日光に強く、サマーガーデンやドライガーデンにぴったり。このほかにも、観葉植物としても人気のディッキアや、針のような細い葉を持つグラス類、和の庭にぴったりの万年青、なじみ深く種類豊富なアロエなど、優しい花々とは一味違うクールな葉を持つ植物はたくさんあります。ぜひお気に入りの植物を見つけて、スタイリッシュなガーデンづくりに取り入れてみてはいかがでしょうか。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
狭い植栽スペースをカッコよく楽しもう! 2つの実例をご紹介
「Garden Story」には、日々を彩る花や植物の育て方、初心者から通まで楽しめるガーデニング情報がたくさん掲載されています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。