- AGRI PICK 編集部
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いちばんの魅力は豊富な栄養
おいしさや使い勝手の良さはもちろんですが、きのこの一番の魅力はビタミンDや食物繊維などの栄養素が摂れること。ビタミンDは骨を丈夫にしたり、免疫力をアップしてくれるほか、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの調整機能もあり、メンタルヘルスにもいい影響を与えてくれることが知られてきています。心身を健やかに保って高いパフォーマンスを維持するために必須の栄養素といえるでしょう。
ビタミンDは食事やサプリからの摂取が必要です。日光を浴びることでも合成されますがそれだけでは足りませんし、日中働いていると太陽の出ている時間に外に出られないことだってありますよね。そもそも日焼けがきになります。きのこはそんな不足しがちなビタミンDを含む貴重な食材なんです。<100gあたりのビタミンD・食物繊維含有量>
さらに豊富な食物繊維で満腹感が得られやすく食事の量を抑えられたり、腸内環境の改善や便秘の解消といった効果も期待できます。
食物繊維は腸内細菌のバランスを保つために欠かせません。
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』どんな料理にも使える万能選手
和洋中を問わずどんな料理にも使えるのがきのこの頼れるところ。フライパンでソテーするだけのシンプルな食べ方から、鍋物の具材、レギュラーメニューのかさまし食材としても大活躍!週末にまとめ買いしてオリーブオイルでマリネしておけば、平日は冷蔵庫から取り出すだけ。自家製冷凍ミックスきのこもおすすめ。炒め物にスープの具に、なにかと便利です。
きのこに包丁を入れたときの「スコン」という独特の感触が好きです。
食卓を豊かにするきのこの選び方
複数の種類をそろえる
ビタミンDの必要量を満たすためにはある程度の量が必要です。ひとつの種類を一度にたくさん食べるより、複数を組み合わせた方が味や食感が変わって無理なく食べられます。栄養素に注目する
きのこの中でもビタミンDを特に多く含んでいるのがキクラゲ。プリプリ、コリコリの食感は何物にも代えられません。卵炒めやスープのレギュラーメンバーです。満足感を促すボリューム重視
しめじ、ブナピー、エリンギ、まいたけ、エノキなどの定番きのこは、しっかり満足感の得られる量が入っているかもポイント。近頃は価格据え置きで容量を減らす実質値上げが横行していますので、容量表示はよくよくチェックしています。なんといっても風味が大事な4大定番
私が味重視で選んでいるのは主にしいたけ、マッシュルーム、まいたけ、なめこの4種。選ぶ決め手は、味の濃い素材と合わせても負けないしっかりした風味です。どれもメジャーなきのこなのであれこれ試してお気に入りを見つけだしました。原木栽培・天日干しでビタミンD強化
きのこも日光にあたることでビタミンDが合成されます。生しいたけなら「原木栽培」、乾燥きのこなら「天日干し」が購入のめやすに。きのこを買うときはここに注目
スーパーでチェックしたいのは
品ぞろえ
いつもの種類・定番のメーカーだけでなく、目新しい種類や産地などにも注目!原木栽培のシイタケが棚に並んでいるお店は、それだけで好感度が上がってしまいます。きのこ売り場は旅先や出張先のスーパーやマルシェで注目したいコーナーのひとつです。道の駅などで初めて見るきのこを発見すると妙に興奮します。
入荷状況
香りも楽しめるきのこは新鮮さで選びたいもの。水気が抜けてしなしなになったきのこはなんだか不憫です。平日と休日では立ち寄る店が違う方も多いでしょうから、棚が充実している曜日や時間帯をチェックしてみては。
見つけたら即買い!レアきのこ
原木まいたけ
秋のイメージが強いきのこですが、実際は年中手に入るものが大半。そんな中、9~10月頃しか収穫できない原木栽培のまいたけは、目にしたら絶対に手に入れたい希少価値の高い種類です。「原木」「天然」などのキャッチコピーを見たらすぐにかごに入れてください!栽培中に日光を浴びることで、ビタミンDが一般的な菌床栽培の約6倍も含まれているそうですよ。
アミガサタケ
こちらは春に採れるきのこ。見た目のインパクトにぎょっとしますが、フランスでモリーユと呼ばれる高級食材と聞くとがぜん気になります。特筆すべきはアミノ酸が豊富に含まれている点。アミガサタケのたんぱく質含有量は約28%で、しいたけの1.3倍だそう。きのこを食べてたんぱく質も摂れてしまうとはうれしい限りです。
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これならできる!きのこのヘルスパフォーマンスアップ方法
冷凍で栄養効率がアップ
平日は買い物が難しいなら、週末にまとめ買いして冷凍しておくのがおすすめです。きのこは冷凍することでかえって栄養効率がアップする食材。冷凍により細胞膜が破壊されるため、加熱したときに栄養素が溶けだしやすくなります。
使いやすい大きさにカットしてジッパー付きの袋で冷凍庫に入れておきましょう。
乾燥きのこを利用|そのまま使える乾燥えのきが便利
乾燥えのきはしいたけのように水で戻す手間がかかりません。味噌汁や炒め物にパラパラっと入れるだけ。脱定番で世界が広がる?
なんにでも使える万能性ゆえに、なんとなく同じ種類を買ってしまいがち。ですが日本には四千から五千種類のきのこが存在しているといわれ、そのうち食用とされているきのこは約百種類もあるそうです(農林水産省)。いつも食べている種類以外にも目を向けると、普段食べているきのこでは摂取が難しい栄養素を含んでいたり、料理のレパートリーが広がったりといった新たな発見があるかもしれません。
参考文献: