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ガーデニング・植物の魅力や、花・緑にまつわる暮らしの楽しみを紹介している「Garden Story」。植物を取り入れたライフスタイルの発信とDIYや料理レシピなどの豊富なコンテンツが魅力的なサイトです。
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シクラメンとは
シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の多年生球根植物。原産地は、北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸にかけてで、夏の高温時にも湿度が低く、冬も比較的温暖な地域です。シクラメンの原種には、春に葉が出て開花する「春咲きタイプ」と、秋に花が咲いてから葉を出す「秋咲きタイプ」がありますが、現在出回っている園芸品種のほとんどが春咲きのシクラメン・ペルシカムから作出されたものです。
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シクラメンとガーデンシクラメン
冬に花が咲くシクラメンですが、耐寒性はやや弱めで、庭植えで楽しめるタイプと、室内の窓辺で楽しむタイプがあります。庭植えできるのは原種シクラメンの他に、耐寒性の強い「ガーデンシクラメン」と呼ばれるタイプ。従来のシクラメンより寒さには強いですが、霜に何度も当たったり、雨や雪でずっと濡れた状態が続くと枯れてしまうので、軒下などに置くとよいでしょう。
シクラメンが好む温度は10〜15℃なので、室内で楽しむタイプは、暖房がついていない部屋などあまり温かくなりすぎない場所が適しています。
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シクラメンの個性派品種3選
近年では、個性あふれる可愛いシクラメンがたくさん作出されています。その一部をご紹介しましょう。江戸ノ青
シクラメンでは珍しい青い花を咲かせるブルーシクラメン。その中でもひときわ冴えた色彩を持つ品種で、細く伸びるシャープな花びら全体がブルーに染まります。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
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ジックス
白いガクと花弁のコントラストが個性的なシクラメン。バイカラーになるつぼみもおしゃれな雰囲気です。室内でも屋外でも楽しめ、花のもちもよいため、観賞期間が長くたっぷり楽しめます。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
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ミニシクラメン カール
細い花弁がクルッとカールしたユニークな花形のシクラメン。草丈15cmほどのミニサイズですが、個性的な花姿で存在感抜群です。シクラメンの育て方のコツ-花がら摘みと葉組み
シクラメンは上手に管理すれば、5月頃まで長く花を楽しめます。長く咲かせるためには、こまめに花がらを摘み、葉組みをするとよいでしょう。シクラメンの花がらは、花茎の根本の近くを摘んで捻って引き抜きます。次々と花が咲くシクラメンは、咲き終わった花をそのままにしておくと種子をつけるため、次の花が咲きにくくなってしまいます。花弁が傷んできたものや、花が茎から落ちてしまった花茎は、早めに摘み取ることがおすすめです。
シクラメンの花がら摘みのコツは、花茎をつまんで花茎を捻るだけ。ハサミなどで茎の途中から切ってしまうと、切り口が腐って灰色カビ病の原因になる恐れがあるので、必ず手で捻って付け根からきれいに取り除きましょう。
また、シクラメンの花芽は「葉一枚につき一芽つく」と言われています。そのため、葉の数を増やすことが大切。葉組みとは、中心に集まった葉を外側へ組み直して上げることで球根に光を当て、次の葉や花芽を出やすくする作業です。重なり合う葉の黄変を防いだり、株の中心の風通しをよくしたりという効果もあるので、こまめに葉組みをしてあげてください。
翌年以降も花を楽しむために
2年目以降も花を楽しむためには、上手な夏越しがポイント。夏を越させるには、葉をつけたまま管理する「非休眠法」と、葉を枯らして球根だけにする「休眠法」の2つがあります。梅雨時に葉が10枚以上残っていれば、生育させながら夏を越させる非休眠法が可能です。屋外の風通しのよい場所で、水と薄めの肥料を与えながら育てましょう。「控えめに水やりを続ける」「病害虫や根腐れに気をつける」といった手間はかかりますが、成長を止めないので株が大きくなり、10~3月までと半年近くも花が楽しめるメリットがあります。
休眠法では、6月に入ったら水やりをストップし、鉢土を乾燥させます。葉をすべて枯らして、球根だけを残すのです。球根植物の性質を利用した夏越し法なので、球根を腐らせるリスクは低いのですが、非休眠法に比べ開花期が1カ月程遅くなるため、花を楽しめる期間は短くなります。
冬を彩るシクラメンを育てよう!
色鮮やかな花が少なくなる季節に、次から次へと花を咲かせるシクラメン。花色だけでなくフリンジ咲きや八重咲きなど、見た目の印象もバリエーション豊かです。部屋の一角やガーデン、寄せ植えで、可愛いシクラメンを育ててみませんか?「Garden Story」には、日々を彩る花や植物の育て方、初心者から通まで楽しめるガーデニング情報がたくさん掲載されています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。