目次
エンジンポンプって何?その構造は?
エンジンポンプとは?
エンジンポンプとは、エンジンでポンプを動かし、水の吸水や排水を行う機械のことです。エンジンでインペラを回すことで、電気式よりも強い水圧を生み出すため、低い場所からの給水や遠くからの給水も可能です。エンジンポンプがあれば、水道や井戸がない場所でも、タンクに組み上げた水を使って野菜や花に水やりができます。エンジンポンプの仕組み|どんな構造?
エンジンポンプの構造としては主に、水源から水を吸い上げるサクションホース、水を吐き出す送水ホース、そしてポンプケースとそれを動かすエンジンで構成されています。ポンプケースの中にはインペラが入っており、強力に水を送り出します。サクションホースの先端にはゴミを取り除くストレーナーを装着すると吸水時にタンクへの異物混入を防ぐことができます。エンジンポンプの選び方のコツ
用途によって使い分けると便利です。畑の灌水には女性でも片手で持ち運べる2サイクルのエンジンポンプを、田んぼへの灌水や大雨冠水時の排水には4サイクルのエンジンポンプを使うと効率よく作業ができます。
エンジン形式で選ぶ|2サイクルと4サイクルどちらが良いの?
軽量、コンパクトさを求めるなら2サイクルのエンジンポンプがおすすめです。女性でも運べ、4サイクルよりも比較的安価だからです。部品数が少なく比較的単純な構造のため維持管理がしやすく、故障が少ないのも特徴。デメリットとしては音が大きいことがあげられます。一方、4サイクルエンジンは2サイクルと比べると静かで、パワーが強い上に燃費効率がいいのが特徴です。燃費がいい上に、燃料は無鉛ガソリンのみのため、環境への配慮から4サイクルを選ぶ方も少なくないようです。また、始動がしやすいのも良い点です。
用途で選ぶ|畑で使うには?水田には?
エンジンポンプ用のホースは、用途にあわせて種類を選ぶことが重要になります。例えば、野菜や花卉など畑に灌水する場合は、吐出口径25mm程度のエンジンポンプが取り回ししやすく便利ですし、水田などより広い敷地内への灌水は吐出量が多い大口径エンジンポンプを使うと早く灌水できます。スプリンクラー用は、高いところから散水するため高圧ポンプを使うなど、用途によって選ぶポンプの種類やホースの口径などが違ってきます。
性能で選ぶ|吐出量や全揚程も重要!
吐出量
ポンプの「吐出量」は、数値が大きいほど短い時間で大量の水を排水することができます。畑への灌水であれば吐出量100~150L/分程度のポンプが水量を制御しやすいです。田んぼへの灌水であれば、吐出量500L/分以上は必要です。全揚程
ポンプの「全揚程」は、水源から垂直に何m汲み上げることをできるかを示したものです。全揚程30mのポンプであれば、水源から30mの高さをくみ上げることができます。ちなみに、水平方向には垂直方向の10倍距離を動かせるので、全揚程30mのポンプは水平に300m先まで送水することが可能です。メーカーで選ぶなら工進!こだわり派には三菱やホンダ、ロビンのエンジンも
エンジンポンプを選ぶ際は、メーカーも重要な選択肢になるでしょう。長く使い続けるにあたって、工進をはじめ、三菱製、ホンダ製、ロビン(マキタ)製エンジンを搭載したエンジンポンプなどがおすすめです。例えば後にご紹介する、工進のエンジンポンプSEV-25LRは、ビニールハウスや畜舎への散水、スプリンクラーの給水など、広大な農地で威力を発揮してくれます。エンジンポンプは、一度購入すると、買い替えも同じメーカーの機種を選ぶケースが多いようです。
エンジンポンプの使い方
STEP1. 燃料タンクに燃料を入れる
まず、サイクルと呼ばれる部位に混合油、4サイクルには無鉛ガソリンを入れます。STEP2. ポンプに呼び水を入れる
ポンプにじょうろなどで呼び水口から清水を入れます。この呼び水を入れずに電源を入れて始動させると水を吸わないばかりでなく、メカニカルシールと呼ばれる部位が傷み、水漏れ故障の原因となるので注意しましょう。STEP3. 吸入ホース先端のストレーナーを水中に設置する。
用水路や池などから水を吸引する際、水底の泥や砂などを一緒に吸い込まないように水中に浮かせるように設置します。STEP4. 吐出ホース先端に障害物などがないことを確認して、エンジンを始動する
送水ホースが暴れて人やペットなどに当たるとケガをする場合があり危険です。人が先端付近にいないことを確認してからエンジンを始動させましょう。ホースをつないでこう使う!おすすめ活用術
種まきや定植後の灌水に!手軽に使える2サイクルエンジンポンプ
2サイクルエンジンポンプが取り回ししやすく便利です。ホースリールとつなげて散水することで、種の発芽や苗の活着率向上につながります。・外形寸法(梱包時):
36.4(間口)×33.6(奥行)×30.4(高さ)
・重量:5.5kg
・吐出口径:25mm
以前から欲しかったが他店では値段的に高くて、今回手軽な価格での提供で直ぐに購入しました。早速使用したが畑の水汲みや水やりに手軽さと機能的に十分で満足で、もっと早く見つければと反省しています。
出典: Amazon
大雨冠水時の強制排水にも!強力4サイクルエンジンポンプ
・重量:26kg
・吐出口径:50mm
畑に水を運んで散水!軽トラにも載る重量とサイズのタンク
・外形寸法:920(間口)×620(奥行)×570(高さ)
・重量:9kg
・吐出口径:35mm
ポンプとつないでらくらく水やり。耐圧散水ホース・リール
・外形寸法:372(間口)×420(奥行)×395(高さ)
・重量:11kg
・ホース外形:140mm~180mm
水道の蛇口から離れたところの散水のために購入しました。50mの長さのものは大型園芸店でも在庫がなかったので、こちらで求めました。ホースは良いのですが、やはり毎回ホースを巻くのは大変ですね。巻き取りが掃除機のようにボタン一つでできたらいいかなと思いながら使ってます。
出典: Amazon
透明サクションホースで一目でつまりチェック
・口径:50mm
・長さ:10m
長距離で使うなら、耐久性・屈曲性にすぐれたサクションホース
また柔軟で屈曲性に富んでいるため、折りたたむこともでき、格納の際も省スペースで。加圧時のサイズ変化が少ない設計で、ホースのねじれも解消されています。
・内径:50mm
・長さ:50m
エンジンがかからない!水があがらない!修理に出す前にここをチェック
水が上がらない(水が出ない)
1. 呼び水を入れていない
エンジンポンプは、ポンプ内を真空にしないと水を吸い上げないため、呼び水口から清水を入れてポンプ内を満水にします。2. パッキンが正しく装着できていない
装着が緩かったり、パッキン本体の摩耗などで亀裂が入っていたりすると、そこから空気が入り吸水出来なくなることがあるので、定期的に確認しておきましょう。
3. ストレーナーが、水面上に出ている
水を吸う部分(ストレーナー)は水面より30㎝ほど下が好ましいです。サクションホースが固いと先端が水面から浮き出てしまうことがありますので、事前に柔らかくしておきましょう。エンジンがかからない
サイクルエンジンは、半アクセルでリコイルスターターを引きます。寒い時期はチョークを閉じて始動します。プラグの汚れを確認し、必要に応じて清掃または交換しましょう。リコイルスターターが引けない場合は、インペラに石など異物が詰まっている可能性があります。説明書記載の方法に従ってインペラから異物を取り除きます。
4サイクルエンジンはオイル交換も忘れずに
定期的にエンジンオイルキャップを外し、規定量が入っているか確認しておきましょう。もしオイルが減っている場合は補充し、汚れがひどい場合は交換しましょう。エンジンポンプを活用して、生産性アップを目指そう!
<構成>こぐま農場
→こぐま農場やさいひろば:https://koguma.theshop.jp/