静かなブーム!家の庭や畑でできる週末養蜂 | 基礎知識とスタートキット紹介

趣味として意外に手軽にできる週末養蜂。個人の家の裏庭や畑などで行う人が増えています。よくある疑問や巣管理の方法や、巣箱の種類とDIYでの作り方、必要な道具や許可など、これから始めたい人が知るべき情報がたっぷり。入門者用のスタートキットや、養蜂体験できる場所の紹介も!


趣味の養蜂が静かなブーム

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自家製ハチミツが作れる、趣味の養蜂。じわじわと人気を集めています!蜜は蜂が集めてくれるので、手間がかからず、週末の時間だけで楽しめるんですよ。さらに、果樹や作物の栽培といっしょに行えば、蜂が作物の受粉を行ってくれて実付きが良くなる効果も!養蜂の始め方をご紹介します!

 

養蜂場は必要なし!自宅でできる養蜂について知ろう

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庭やベランダ、畑でも

養蜂に必要なのは、「養蜂箱」と呼ばれる木箱を置くスペースだけ。だいたい炊飯器くらいの大きさです。この中に蜂が入って、蜜をたっぷり貯めてくれます。裏庭や畑に養蜂箱を置けば、それだけで立派な養蜂のスタートです!ベランダでも可能ですが、ご近所トラブルには注意してくださいね。

よくある誤解

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広い土地が必要?お金がかかる?

「養蜂って、広い場所が必要なんじゃないの?」「お金のかかる設備が必要?」なんて思われるかもしれませんが、まったくそんなことはありません!1平方メートルほどのスペースがあれば充分です。最初に必要なのは巣箱だけなので、用意するお金も、数千円~1万円くらいで大丈夫なんですよ。

 

近くに花畑が必要?

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半径2kmが蜂の行動範囲です。その範囲内に花畑は必要ありません。自然豊かな野山がある、周りを遮るものが少ない、周囲に家が少ない、直射日光が当たらない、といった環境が理想です。

 

蜂に刺されない?

ミツバチはあまり人を刺しませんが、防護服を着るか、燻煙器で蜂をおとなしくさせてから作業すると安全です。

 

世話は大変?

普段の世話はかなり楽です。週末に点検するだけでOKですよ。採蜜の時期、砂糖水をあげる冬の時期は作業が必要ですが、それも週末に時間が取れれば問題ありません。

 

まずは知っておこう!西洋ミツバチと日本ミツバチの違い

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養蜂を行うなら、西洋ミツバチか日本ミツバチを巣箱に迎えることになります。市販されているハチミツのほとんどは、西洋ミツバチのものです。西洋ミツバチを育てるには、養蜂家からハチを買う必要があります。数万円かかるのでコストは高めです。
対する日本ミツバチは、野生の群れを自分の巣箱に誘いこんで育てます。巣箱さえあればほとんどコストがかかりません。しかも、日本ミツバチのハチミツはほとんど市販されておらず、希少です。


養蜂のやり方を解説!1年間に必要な基本の世話

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1. 巣箱の用意

まずは巣箱を用意します。蜂の巣箱は木製で、重箱式と巣枠式と呼ばれる2タイプが主流です。育てたい蜂の種類によって使い分けましょう(詳しくは次の項目で解説)。木材を用意すれば、自分で作ることもできます。売られているものは数千円ほどです。

2. 蜜蜂を巣箱に迎える

西洋ミツバチの養蜂では、販売されている蜂を買ってきます。日本ミツバチの養蜂なら、野生の蜂が巣箱にやってくるのを待ちましょう。春~夏に生まれる日本ミツバチの女王蜂は、働きバチを連れて自分の生まれた巣から旅立ち、新しい巣を作れるところを探します。このタイミングで、巣箱を新しい巣にしてくれたら捕獲成功です。

3. 内部検査

ハチを捕獲できたかどうか確認します。成功率を上げるには、「蜜蝋」を巣に塗るのが効果的です。蜂は1度巣ができた場所を好みます。蜜蝋を塗っておけば、そこに以前巣があったのだと思ってくれるのです。また、「キンリョウヘン(シンビジウム)」と呼ばれるランの一種は、日本ミツバチが好きな香りを発します。巣穴の隣に植えておくと良いでしょう。

4. 採蜜

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ハチミツが溜まったら採蜜できます。巣が小さいうちに採蜜しようとすると、巣が落下してしまう事故が起こります。これを「巣落ち」と言い、よくある失敗のひとつです。巣落ちすると、せっかく入居してくれた蜂が逃げてしまうので注意!

5. 暑さ対策・寒さ対策

ミツバチは暑さが苦手。夏の間は巣箱を日陰に移動させ、直射日光が当たらないようにしましょう。また、冬が来るまでには充分に蜜をストックさせ、巣箱の門を狭くし、保温シートをかけてあげます。

6. スズメバチ対策

スズメバチ 出典:pixabay
お盆過ぎには、ミツバチの敵であるスズメバチが現れます。スズメバチは、ミツバチを攻撃するだけでなく、成虫・幼虫を自分の巣に持ち帰ってしまう怖ろしい存在です。スズメバチを捕殺する駆蜂器(くぼうき)を取り付けて対策しましょう。

7. 冬の餌やり

砂糖水と砂糖 撮影:勝田愛
冬場までに蜜がたっぷり貯めきれておらず、餌が不足した際には、砂糖水を与えましょう。

 

巣箱について知ろう!主なタイプは2つ

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重箱式

重箱式巣箱 出典:pixabay
重箱式の巣箱は簡単に作ることができます。日本ミツバチでよく使われるタイプです。目立たない見た目なので、養蜂を知らない人からすると、蜂の巣箱だと分かりにくいです。

巣枠式

巣枠式巣箱 出典:pixabay
西洋ミツバチでよく使われるのが、巣枠式の巣箱です。テレビで、巣箱から板を引き出すとそこに蜂とハチミツがびっしり……なんてシーンがありますよね。養蜂家さんはほぼ皆西洋ミツバチを育てているため、蜂を育てる巣箱の一般的なイメージもこちらの巣枠式になっています。

 

巣箱を作ってみよう

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週末養蜂におすすめなのは、日本ミツバチ向けの重箱式巣箱です。作り方をご紹介します!

材料

・コンクリートブロック
・木材
・トタン屋根
・屋根をおさえる石
・金網

作成手順

Step1. 木材のカット

木材を好きな寸法で切り分けます。必要なのは、重箱、巣門枠、底板、天井板とスノコ板の分です。スノコ板は自作してもかまいませんし、100均で買ったものをカットして使ってもOKです。

 

Step2. 組み立て

切り分けた木材を木ネジか釘で組み立てます。巣箱には巣の落下防止のため、十字の針金を取り付けておくと良いでしょう。天井板には金網を取り付けます。

 

Step3. 完成!

これで完成です。重箱の下にはブロックを置き、一番上にはトタン板、トタン板の屋根をおさえる石を置きます。2~3段程度に留め、4段、5段と重ねすぎないのが成功のコツです。たくさん設置したいなら、段数の少ないものを複数置いてください。

意外と少ない!養蜂に必要な道具

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養蜂を始めるために揃える道具は、意外と少なくてOKなんです。日本ミツバチの飼育だけなら、最初は巣箱と防護服だけで充分ですよ。

必須の道具

防護服・面布

防護服
ITEM
防護服
かぶるだけでハチ対策ができる防護服です。ネット下にファスナーがあるので、服を着たまま飲食ができます。面布をかぶり、ゴム手袋をするだけでも対策は可能です。

・サイズ:フリー
・参考価格:750~1,980円前後
極度の虫ぎらいですが、こちらの商品のおかげで無敵モードで山菜取りに行けました!笑前に付いているポケットも意外に使えます。また、機会があれば購入したいと思います。 出典:楽天市場

巣箱・つぎばこ

ミツバチ巣箱(巣箱台なし)AK-2
ITEM
ミツバチ巣箱(巣箱台なし)AK-2
設置するだけで、日本ミツバチの養蜂が簡単に行える巣箱。日本ミツバチの巣作りに適した構造になっています。

・サイズ:奥行360×幅460×高さ620mm
・参考価格:8,500円前後
重箱式ミツバチ巣箱を自作しようと色々調べましたが、買った方が安いと気づきました。8500円でこのクオリティは初心者の私には出せません!お買い得でしたし、ものすごく嬉しいです!継箱2つ分は観察窓をつけたかったので材料購入しましたが、継箱2つ分だけで既に7000円もかかっています。あぁ、継箱も購入して窓だけ付ければ良かった・・・と後悔先に立たず状態です。
底面がメッシュになっていて、暑さ対策になっているのも嬉しいです。今はあく抜きで野ざらししていますが、早くミツバチを捕獲したいです。 出典:楽天市場

場合によって必要な道具

燻煙器

ステンレス製 燻煙器 蜜蜂用]
ITEM
ステンレス製 燻煙器 蜜蜂用]
錆びにくいステンレス素材でできた燻煙器です。蜂をおとなしくさせるのに使います。蜜をとるときに最適です。

・材質:・参考価格:1,980~2,980円前後
安価だったので期待していなかったのに長く使えそうな燻煙器でした。外国製でありながらしっかりした作りでした。ガードネット以外の金属はステンレス製、フイゴは裏牛革。ガードネットがステンレスだったらもっと良かったけど、それからステンレスの切断面にバリが無処理でした。それで①切断面のバリ取り。②フイゴ板に防水と腐食防止を目的にニスを塗った。ガードネットには防錆目的で塗装した。フイゴの留金具に紛失防止に紐をつけた。これでバッチリの私の宝物になりました。ありがとうございました。 出典:Amazon

ブラシ

養蜂用ブラシ
ITEM
養蜂用ブラシ
養蜂用のブラシです。やわらかな毛で作られているので、ミツバチを極力傷つけずに作業できます。蜜の採取前に用意しておきたいアイテムです。

・サイズ:40cm
・参考価格:200円~
今年の蜜の採取の時に、使用して大変重宝しました。

ミツバチにやさしく使用でき感謝です。 出典:Amazon

蜜刀

蜜刀
ITEM
蜜刀
吊るして保管できる穴が持ち手に付いた蜜刀です。リーズナブルではありますが、刃は錆に強いステンレスでできています。
円・全長:約26.5cm
・参考価格:445円前後

これから始めるなら入門キットがおすすめ

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「まだ何も道具がない」「どの道具を揃えればいいか分らない」という方には、スターターキットがおすすめです!なんと、蜂そのものが付いてくるキットもあるんですよ。

 

日本ミツバチスターターキット(蜂なし)

Yahooショッピングで購入できる、日本ミツバチの養蜂スターターキットです。週末養蜂に必要なものがすべて揃っていますよ。商品詳細は以下のリンクからチェック!

→待ち箱ルアーで始める!週末養蜂スタートキット
https://store.shopping.yahoo.co.jp/syumatsu-yoho/set1.html

 

西洋ミツバチスタートキット(蜂付き)

ミツバチ飼育3枚群入門キット
ITEM
ミツバチ飼育3枚群入門キット
西洋ミツバチ約9000匹と、女王蜂1匹が付いてくる数量限定の養蜂キットです。ちょっとお高めですが、巣箱、ブラシ、さらにはミツバチ飼育入門書「養蜂のスタート」までセットになっています。これから始める方向けのスターターキットです。

・ミツバチの種類:西洋ミツバチ(イタリアン系交雑種)
・参考価格:53,000円前後

ツールセット

養蜂ツールキット 7点セット
ITEM
養蜂ツールキット 7点セット
蜜を採取するのに必要なブラシや、女王蜂をつかまえるのに使うクイーンキャッチツールがセットになっています。養蜂のための7つ道具です。すべてが必須の道具というわけではありませんが、持っておくと心強いですよ。
・セット内容:ビーブラシ、キャッピングスクラッチャー、フレームグリップ、HiveTool、クイーンマーキングチューブ、スパーエンベッダー、クイーンキャッチツール
・参考価格:2,160円前後

まずは養蜂体験!見学、蜜しぼりができる全国の施設

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養蜂に興味をお持ちなら、まずは一度養蜂体験に行ってみませんか?各地でできる養蜂の見学や、お試し体験をご紹介します。

 

千葉 蜂蜜工房

はちみつができるまでの見学、自家製はちみつドリンクの試飲、各種はちみつの試食ができます。千葉県君津市の工房です。

→千葉 蜂蜜工房:http://ootake-beehouse.com/hpgen/HPB/categories/13711.html

 

東京 銀座ミツバチプロジェクト

銀座の屋上で養蜂を行っているのが、「銀座ミツバチプロジェクト」です。大都会の中で養蜂を行っているなんて、意外ですよね。定期的に見学会を行っているので、ホームページで情報をチェック!

→東京 銀座ミツバチプロジェクト:http://www.gin-pachi.jp/

 

福島 松本養蜂総本場

昭和16年創業の養蜂所です。巣箱の観察や試食、ミツロウキャンドルづくりの体験ができます。店内ではさまざまなハチミツ、加工品の販売を行っていますよ。

→福島 松本養蜂総本場:https://www.aizukanko.com/spot/67/

 

愛知 養蜂研究所

「養蜂博物館」があります。養蜂に関するものの展示があるだけでなく、養蜂の道具を購入することも可能です。蜜しぼり体験、ミツバチ見学も行っています。

→愛知 養蜂研究所http://www.8keninoue.com/all1183/yohohakubutukan.html

 

養蜂するのに許可は必要?届け出は?

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採取した蜜の販売をするなら、届け出を出さなくてはいけません。「養蜂振興法」という法律で、「業としてミツバチの飼育を行うものは、各都道府県に届け出る義務がある」と定められているんです。
では、趣味の養蜂はどうなのでしょうか。答えは、「都道府県によって異なる」です。届け出が必要な県もあるので、自分の都道府県の決まりを確認しましょう。

 

数キロ採蜜できる!希少な自家製ハチミツを味わおう

いかがでしたか?養蜂は思いのほか簡単です。まったくの素人でも、蜂の習性を知り、巣箱を設置すれば、自家製の希少な日本ミツバチのハチミツを採ることができます!うまくいけばキロ単位で採れますよ。ぜひチャレンジしてみてください!

紹介されたアイテム

防護服

防護服

¥2,138 税込

ミツバチ巣箱(巣箱台なし)AK-2

ミツバチ巣箱(巣箱台なし)AK-2

¥8,500 税込

ステンレス製 燻煙器 蜜蜂用]

ステンレス製 燻煙器 蜜蜂用]

¥1,980 税込

養蜂用ブラシ

養蜂用ブラシ

¥4,284 税込

ミツバチ飼育3枚群入門キット

ミツバチ飼育3枚群入門キット

¥53,000 税込

養蜂ツールキット 7点セット

養蜂ツールキット 7点セット

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