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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
この記事では、そんなベラボンの特徴や使い方のコツなどを詳しく紹介します。手間なくガーデニングを楽しみたいという方も必見ですよ!
ベラボンとは
ベラボンのメリット
吸水性・排水性・水持ち・肥料持ちが良い
通気性と保温性に優れる
あく抜き加工で安心・清潔
腐りにくく、虫がわきにくい
軽量なので鉢の移動が楽々
使用後は可燃ごみとして処分できる
ベラボンのデメリット
向かない植物もある
根が細いモウセンゴケやハエトリソウなどは、ベラボンだと根が張りづらいといった声もあります。このような植物を植える際は、ベラボンに水をたっぷりと含ませて、とにかくよく固めて植え付けることが肝心です。軽過ぎて鉢が倒れやすい
環境によってはベラボンの軽さがデメリットになることもあります。ベラボンそのものが軽量なので、プランターもプラスチック製などの軽いものにしてしまうと、風が吹いたときに倒れやすく危険です。また、背の高くなる植物の場合は、大きくなったときにベラボンのみだと支えづらくなる可能性があります。植えてからしばらくすると、ベラボンが根になじんで水持ちも良くなって重さも出てきますが、できれば重さのある鉢を使ったり、鉢底に重い石を入れたりすると良いでしょう。
ベラボンの種類|プレミアムとサキュレントの違いって?
あく抜きベラボン|用途に合わせて粒のサイズを選べる
あく抜きベラボンは、40年以上前から販売されているロングセラー商品。ランやバラ、山野草の植え込みに使えるほか、土壌改良、挿し芽・育苗、マルチングなど幅広い用途に使えます。あく抜きベラボンには、粒の大きさによってS・M・Lの種類があり、最も多く使われているのがMサイズです。Sサイズは挿し芽・育苗に最適で、Lサイズはマルチングにも活躍します。ベラボン・プレミアム|さらにあく抜きを強化し、粒も厳選!
ベラボン・プレミアムは、従来製品よりもさらにあく抜きを強化し、ふるいで粒を選別したものです。植物の根にやさしいふわふわの質感で、吸水性・通気性も抜群!根腐れしにくいので、鉢底穴のない容器でも観葉植物を育てることができます。また、乾いたままでも土と同じように使用できるため、従来のベラボンのように、水に浸ける手間がかかりません。ベラボン・サキュレント|通気性抜群で根腐れを防ぐ
こちらは、湿度が苦手な多肉植物に最適な、通気性を高めたベラボンです。保温性もあるので根をやさしく守り、植物にかかるストレスを軽減する効果もあります。「ベラボン・プレミアム」よりも粒が細かいため、小さな多肉植物の寄せ植えや挿し芽にもおすすめです。ベラボンの使い方1|観葉植物の植え込み材に
観葉植物へのおすすめは「ベラボン・プレミアム」
観葉植物の植え込み材には、「ベラボン・プレミアム」がおすすめです。植物を植え込むときは、株を持っても鉢から抜けなくなるまで、ベラボンを固く押し込むのがポイント。ベラボンは弾力があるので、強く押し固めても根を傷める心配はありませんよ。使用用途
- ベラボンの単体使用で観葉植物の植え込み材に
- 培養土にベラボンを3~5割ほど混ぜて、水はけや通気性を改善
- ハンギングで観葉植物を楽しむときに、鉢の重さを軽減
- 穴のない容器で観葉植物を育てたいときに
ベラボンの使い方2|多肉植物の植え込み材に
多肉植物へのおすすめは「ベラボン・サキュレント」
多肉植物には「ベラボン・サキュレント」がおすすめです。粒が細かくフワフワなので、小さな多肉植物を植え付けるのも簡単!鉢いっぱいにベラボンを入れたら割り箸などで穴をあけ、ある程度土を落とした多肉植物を植え付けます。株をギュッと押し込んだら、株元にベラボンを追加し、指や棒で押し固めましょう。使用用途
- 多肉植物の植え替えに
- 多肉植物の苗を寄せ植えするときに
- 挿し芽や葉挿しで、多肉植物の株を増やすときの挿し床に
ベラボンの使い方3|花壇の土づくり・土壌改良に
土壌改良におすすめは「あく抜きベラボン(M・L)」
花壇の土壌改良には「あく抜きベラボン」のMサイズ、もしくはLサイズがおすすめです。1平方メートルあたり、約30Lのベラボンを使います。できるだけ深くまで漉き込むようにしましょう。使用用途
- 排水性・通気性の向上に
- 保水性・保肥性の改善に
- 土壌をフカフカにし、固く締まるのを防ぐ
- 土壌に空気を含ませることで、寒さ・暑さのストレスから根を守る
ベラボンの使い方4|グランドカバー・マルチングに
グランドカバー・マルチングにおすすめは「あく抜きベラボン(L)」
広範囲に使うグランドカバーには、粒の大きな「あく抜きベラボン」のLサイズがおすすめです。1平方メートルあたり、約30~50Lが使用量の目安になります。使用用途
- 水やりや雨による泥はねで、植物が病気になるのを防ぐ
- 雑草が生えにくくする
- 土壌の乾燥対策に
- 夏や冬の地温管理に
ベラボンの使い方5|挿し芽・種まきに
挿し芽・種まきにおすすめは「あく抜きベラボン(S)」
挿し芽や種まきには、粒の細かい「あく抜きベラボン」のSサイズがおすすめです。使用方法
鉢や容器にベラボンを入れ、水でよく湿らせてから使用します。挿し芽や種まきをしたあとは、ベラボンが乾燥しないように、こまめに水やりしましょう。ベラボンに関するQ&A|どこで売ってる?カビが生えてしまったときは??
ベラボンはどこに売ってる?
株式会社フジックの公式オンラインストアのほか、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販でも購入することができます。また、ホームセンターの園芸用品コーナーでも多く扱われているので、実物をチェックしたいという人は店頭でも確かめることができますよ。
ベラボンにカビが生えたときの対処法は?
季節によっては、ベラボンに白っぽいカビのようなものが生えることがあります。そのままでも植物への影響はありませんが、気になる場合は生えた部分を取り除くか、新しいベラボンに植え替えましょう。
水やりの頻度はほかの土と同じ?
ベラボンは一般的な土と比べると乾きやすいので、やや多めの回数で水やりすると良いでしょう。ただ、常に湿っている状態は良くないので、必ずベラボンの表面が乾いてから水を与えてください。
水の量は、植えている鉢の容量の2倍を目安にします。また一度に与えるのではなく、間隔をあけて2回に分けるのがコツです。1回目は、ベラボンの中の空気を押し流すための水やりを。3~5分ほど置いたら2回目の水やりをしましょう。こうすることで、ベラボンに水を十分含ませ、植物の根に水分を届けることができます。