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剥がれない金属塗装の秘訣!プライマーやサビ落としなど下地処理の方法を解説


剥がれない金属塗装のコツは、サビ落としやプライマーの使用など、ていねいな下地処理を行うこと。100均にも金属用塗料はありますが、おすすめは耐久性やサビ止め効果のある高機能タイプです。この記事では金属塗装の手順や、下地処理のポイントなどを詳しくご紹介します!

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うみのそら

趣味は家庭菜園とDIY。野菜・果物は年間を通じて約30品種を栽培。自宅の簡単な補修は自分自身で行います。ホームセンター勤務の経験も活かしながら、分かりやすい記事の執筆を心がけていきます。…続きを読む

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鉄扉の前のペンキ缶

出典:Flickr(Photo by Daniel R. Blume
金属の表面を保護するためには塗装が効果的。しかし、鉄以外の金属は塗料が付着しにくい性質であることから、単に塗るだけでは剥がれてしまいます。塗装を長持ちさせるには十分な下地処理が大事。この記事では、プライマーやサビ落としなど、剥がれない金属塗装をするためのコツを詳しく解説していきます!

金属塗装の手順をチェック!

塗装
出典:Pixabay
金属塗装をする前に、作業の流れを把握しておきましょう。ポイントを理解してから塗装を行うと、スムーズに進められます。きれいに仕上げるためには、塗装をていねいにするのはもちろんですが、事前の準備や仕上げも確実に行いましょう。

Step1. 下地処理

ワイヤーブラシ
出典:写真AC
金属を塗装するには、前段階としてサビ落としや古い塗装剥がしなどの下地処理をしておくことが大切です。金属にはサビが生じやすく、サビを放置したまま塗装すると、表面上はきれいでも金属の内部がサビで腐食してしまうためです。また、大半の金属は塗料が付着しにくく、下塗りを行わないと塗料が剥がれやすくなってしまいます。

下地処理をていねいに行うかどうかで、塗装のできばえが変わってきます。

Step2. 養生

マスキングテープで養生
出典:写真AC
塗装を始める前に、塗料が余計なところに付かないように、マスキングテープや養生用マスカーを使って養生を行っておきましょう。養生用マスカーは、布テープの端にビニールが貼ってある便利なアイテム。広い範囲を養生することができます。

Step3. プライマーで下塗り

鉄部は塗料が比較的付着しやすいですが、銅、真ちゅう、アルミニウム、ステンレス、クロームメッキ、亜鉛メッキ、ブリキなどの非鉄金属は、鉄部と比べると塗料が付着しにくいです。非鉄金属に塗装する場合は、プライマーを使用しましょう。

塗装前にプライマーを下塗りしておくことで、非鉄金属に塗料が付着しやすくなります。プライマーはサビ止め効果があるものがおすすめです。なお、非鉄金属のうち、アルミニウムとブリキは塗料が特に付着しにくいので、プライマーを塗る前に#600~1000のサンドペーパーを使用し、表面を磨いておくといいでしょう。

Step4. 塗装

塗料
出典:Pixabay
金属を塗装する場合のコツは、細かい箇所から先に塗り、広い面を後から塗ることです。例えば、フェンスや門扉などは、先に広い面から塗装すると、細かい部分を塗り残す原因になります。

細かいところはハケで、広い面はローラーで塗装すると効率的に塗装できます。

Step5. 仕上げ

金属面を塗装する「鉄部用塗料」は1度塗りのものがほとんど。大抵の場合は重ね塗りの必要はなく、1回の塗装で仕上げることができます。

なお、金属面をスプレー塗装した場合は、塗膜を厚めに仕上げるためにも、スプレー塗料が乾燥した後に重ね塗りを行うと、きれいに仕上げられます。

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剥がれない金属塗装のコツ

塗装
出典:Pixabay
剥がれない金属塗装の基本は、下地処理をていねいに行うことです。下地処理としては、サビ落とし、塗装剥がしのほか、プライマーを利用した下塗りがあります。それぞれについて詳しく見ていくことにしましょう。

金属についたサビは落としてから

金属面にサビがある場合は、サンドペーパーやワイヤーブラシなどを使ってサビを落とします。どちらも価格がお手頃なので、気軽に使用できます。

サビ落としに効果的なサンドペーパー

サンドペーパーは素材の研磨だけでなく、サビ落としにも効果を発揮します。サビ落としでは#150がおすすめです。

ビッグマン(Bigman) 紙ヤスリ

・用途:木材等の粗磨き、仕上げ磨きに
・番手:#80、#150、#240、#400
・枚数:12枚セット(各番手3枚)
・サイズ:228×93mm
・その他:電動サンダーにも取付け可能

ワイヤーブラシで手軽にサビ落とし!

ワイヤーブラシでサビをこすることでサビが落とせます。ステンレス製のワイヤーブラシを使うと、サビが落ちやすくなります。

SUN UP ハンディーブラシ

・用途:サビ落としや水回りの作業に
・ブラシ部長さ:15mm
・材質:ステンレス

古い金属塗装は剥がしておく|上手な剥がし方は?

金属面の塗装を塗り直す場合、新たな塗料を付着しやすくするために古い塗装を剥がす必要がありますが、これがなかなか手間のかかる作業。手軽に剥がすなら「ディスクグラインダー」がおすすめです!

ディスクグラインダーを使用して、作業をスピーディーに!

ディスクグラインダーを使用すれば、塗装剥がしがスピーディーに行えます。塗装剥がしをする場合は、ディスクグラインダーに「カップブラシ」を取り付けましょう。

リョービ(RYOBI) ディスクグラインダ G-1030 625100A

・回転数:11,000(回転/分)
・砥石径:100mm
・握り径:57mm
・サイズ:幅120×奥行257×高さ104mm
・重量:1.5Kg
・内容:本体、100mmレジノイド砥石、カニ目スパナ、補助ハンドル

E-Value ディスクグラインダー用 カップワイヤブラシ

ディスクグラインダーの先端部分に取り付けることで、鉄や非鉄金属のサビ落とし、塗装剥がしができます。

・外径:75mm
・ネジ径:M10×P1.5
・最高使用回転数:12,000(回転/分)
・ワイヤー材質:硬鋼線に真鍮メッキ
・注意点:最高使用回転数以下で使用すること

目を守るために、保護めがねの着用を!

ディスクグラインダーで研磨作業をしていると、細かい金属片などが飛んでくる場合があります。目を守るためにも保護めがねを着用しましょう。

E-Value 安全ゴーグル

・用途:粉じんや飛来物が発生する作業時の目の保護
・特徴:度付眼鏡の上から着用可能

塗料の付着を良くするために「下塗り」を!

金属を塗装する前には、あらかじめプライマーで下塗りをしておくと塗料が付着しやすくなります。

サビ止め効果のあるプライマーで塗装が長持ち!

プライマーの中にはサビ止め効果が期待できるものもあります。塗料の付着効果のほか、サビが発生しにくくなるため、塗装が長持ちしやすくなります。

アサヒペン 鉄部用クリアコート

・用途:屋内外の鉄製品、非鉄金属のサビ防止、塗装前の下塗りに
・容量:0.7L
・カラー:クリア
・塗り面積:7.7~9.1平方メートル/タタミ4.6~5.4枚分(1回塗り)
・乾燥時間:夏期 20~30分/冬期 40~60分


塗装するときはハケとペール缶も用意!

塗装するときは「ハケ」と「ペール缶」が必須です。ハケは、太さが違うものをあらかじめ用意しておくと、狭い場所や広い場所などの塗装に使い分けができて便利です。

アサヒペン 多用途用ハケ

3種類のハケがセットとなっているので、塗装する場所の幅に応じて使い分けできます。

・毛材:山羊毛、化繊の混毛
・セット内容:30mm、50mm、70mm
・仕様:水性、油性兼用

ハンディクラウン ペール缶

塗料を入れるための容器です。必要な分の塗料を缶から移して使用しましょう。

・容量:1.5L

塗装前には養生も忘れずに!

アイリスオーヤマ 養生 マスカー 布テープ

塗料の付着を防ぐために使用します。布テープの下側にあるビニールを広げることで、広範囲を保護できます。

・幅:550mm
・長さ:25m

種類別|金属塗装におすすめの塗料

塗装作業
出典:PIXTA
塗料の種類はいろいろありますが、金属に塗装する場合はどんなものを使えば良いのでしょうか。ここでは、金属塗装におすすめの塗料をご紹介します!

幅広く利用できる「液体タイプ」の塗料

金属の塗料として一般的なのは液体タイプの塗料です。液体塗料には水性と油性の塗料がありますが、おすすめは油性塗料です。油性塗料は塗膜が厚く長持ちしやすいこと、そして耐候性にも優れているためです。アルミニウムやステンレスなど、塗料が付着しにくい素材を塗装する場合は、あらかじめプライマーを塗付しておきましょう。

油性塗料の中には、プライマーを必要とせず、サビ落としをしなくても塗装ができる高性能タイプの商品もあります。

アサヒペン 油性高耐久鉄部用

屋内外の鉄製品、ガルバリウム鋼板、トタンべい、アルミ建材、ステンレス製品など、さまざまな金属製品に塗装できます!

・容量:1.6L
・カラー:ライトグレー
・塗り面積:13~18平方メートル/タタミ8~11枚分(1回塗り)
・乾燥時間:夏期 1.5~2時間/冬期 5~6時間
・希釈方法:ペイントうすめ液
・その他:サビの上から塗装可能。ただし、ポロポロ取れるサビは事前に取り除くこと

スプレーするだけ!乾燥が早い「スプレータイプ」

スプレータイプの塗料は、吹き付けるだけで手軽に、そしてスピーディーに塗装することができます。また、液体タイプの塗料と比べると乾燥が早いこともメリットです。

塗装するときは、対象物から30cm程度離した状態でスプレーし、左右、または上下にゆっくりと一定のスピードでスプレーを動かしながら塗装するとムラができにくくなります。

サンデーペイント アクリルラッカースプレー

屋内外の木部、鉄部の塗装に最適です。光沢性に優れており、塗装後の耐久性もバツグンです。

・容量:300ml
・カラー:こげ茶
・塗り面積:0.6~0.9平方メートル/タタミ0.4~0.6枚分(2回塗り)
・乾燥時間:気温20℃ 約20分/冬期 約40分


細かい場所の塗装に便利な「ペンタイプ」

金属塗装ではペンタイプの固形ペンキを使うこともあります。クレヨン状の形をしており、塗りたい場所にクレヨンで塗るように塗付していきます。液体タイプだと、塗料がはねて服や身体が汚れる場合がありますが、ペンタイプの固形ペンキを使えば汚れる心配がありません。

サクラクレパス 油性ペン ソリッドマーカー

鉄や鋼材などのマークチェックのほか、塗装が剥がれたところや建材などのキズ補修にも使用できます。

・カラー:黒
・インキ:油性アルコール系顔料
・長さ:135mm


塗料について、もっと知りたい方はこちらの記事もチェック!

    正しいステップで、金属塗装がきれいに長持ち!

    門
    出典:写真AC
    金属の塗装をきれいに仕上げるポイントは、事前にサビを取り除くなどして、下地処理をていねいに行っておくことです。また、サビ防止効果のあるプライマーや、サビ止め成分が含まれている塗料を使用したりすることで、塗装が長持ちするだけでなく、サビの進行も防げます。コツをつかめば、DIYでもきれいな金属塗装ができますよ!

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