目次
個性豊かなグリーンネックレスの仲間も一挙紹介!しわしわにしぼんだときや枯れてきたときの原因やトラブル対処法もお教えします。挿し木や水差しのコツも紹介しますので、増やして育てて楽しみましょう!
グリーンネックレスとはどんな植物?
グリーンネックレスの特徴は?
多肉ファンの間では「グリネ」の愛称でも親しまれているグリーンネックレス。最大の特徴はプリプリとした球状の葉です。これは、原産地のアフリカの砂漠地帯の乾燥に耐えるために、水分を蓄えられる多肉質な葉になったと考えられています。その姿にちなんで、和名では「緑の鈴」、英名は「ストリング・オブ・ビーズ」として世界中で人気の多肉植物です。
グリーンネックレスの飾り方
ハンギングタイプの釣り鉢でお馴染みのグリーンネックレス。コロコロと垂れ下がる葉を吊るして飾れば、緑のシャンデリアとしてお部屋を演出してくれます。また、一般的な置き鉢で苔のようにこんもりと育てることもできます。自由自在な飾り方ができるのも、グリーンネックレスの大きな魅力です。どんな花を咲かせるの?
あまり花の印象がないグリーンネックレスですが、ちょっと珍しい花を咲かせます。開花の時期は一般的には秋から冬です。花の色はほんのり桃色がかった白。よく見てみると、小さな小花がたくさん集まった「筒状花(とうじょうか)」と呼ばれる、ユニークでかわいらしい花を咲かせます。せっかくの花ですが、開花すると株の栄養の多くが花に集まってしまいます。もちろん、そのまま育てても大丈夫ですが、早く株を大きく育てたい場合は、開花前に花の茎を根元から切ってしまうのも園芸テクニックのひとつです。カットした花は切り花としてお楽しみください。
グリーンネックレスにまつわる風水と花言葉
風水で、良い運気をもたらす植物の代表的な要素は「丸いもの」「揺れるもの」「緑色」。丸い玉のような形の葉は良縁を、揺れる姿は良い気の流れを、そして緑色は生命エネルギーをもたらすといわれています。グリーンネックレスはこの要素を全て兼ねそろえているので、ラッキープランツとしても有名です。また、風水では「鈴」は幸運をもたらすラッキーアイテムなので、和名「緑の鈴」にも運気を上げる効果があるようです。
花言葉は「健やかな成長」や「豊富」。茎を長く伸ばし、緑色の葉をたくさん付けることから、こうした花言葉がつけられたようです。
ネックレス系の多肉植物8種類をご紹介!
グリーンネックレス
ドルフィンネックレス
ルビーネックレス
アーモンドネックレス
エンジェルティアーズ
斑入りグリーンネックレス
三日月ネックレス
ピーチネックレス
グリーンネックレスの育て方
グリーンネックレスの栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え替え | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
挿し木・水差し | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
肥料 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
開花 | ● | ● | ● | ● |
鉢植えの置き場所や日当たりは?
春
春はグリーンネックレスが一年で一番生長する時期です。できるだけ日当たりと風通しの良い場所で育ててください。この時期は屋外やベランダが最適ですが、梅雨が来たら雨よけのある場所で管理しましょう。グリーンネックレスは乾燥には耐性がありますが、加湿には弱いので雨ざらしにならない環境がおすすめです。夏
日当たりを好みますが、夏場の直射日光には弱いです。軒下や室内の半日蔭になるような場所が理想的です。日差しが強過ぎると葉の色が悪くなってしまうことが多いです。また、夏場は蒸れやすくなるので、できるだけ風通しの良い涼しい場所で育ててください。秋
春と同じく、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。ただし、秋の長雨には注意。雨ざらしを避けて管理しましょう。冬
陽が短くなる季節ですが、1日に最低でも3〜4時間は日が当たるように管理しましょう。天気の良い日は屋外で日光浴をさせてあげましょう。グリーンネックレスは、一般的に最低気温が2〜3℃までなら耐えられるといわれていますが、栽培環境や株の状態で左右されます。私の経験上、最低気温が5℃を下回るようになったら、室内に置いた方がきれいに育ちます。
水やりは?
春
グリーンネックレスは乾燥に強い植物なので、水はあげ過ぎないようにしましょう。春は土の表面がしっかりと乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりとあげます。受け皿を使う場合は、水がたまらないようにご注意ください。また、飾り石や用土の種類によって土の乾き具合がわかりにくい場合は、葉のしぼみ具合も目安になります。プリプリの葉が全体的にしぼんできたら、たっぷりと水をあげてください。水やりの間隔は10日から2週間くらいになります。
夏
夏場は休眠期に入るため、水やりの回数を減らします。土の表面がしっかりと乾いてから、2〜3日後の水やりで大丈夫です。目安としては月に2〜3回のペースになります。また、日中や夜に水やりをすると蒸れてしまうことがあります。晴れの日を選んで、早朝から午前中の涼しい時間帯の水やりがおすすめです。
秋
基本は春と同様です。ただし、気温が10℃以下になると生長が止まり休眠期に入るので、水やりの回数を減らしていきます。冬
冬も夏と同様に休眠期に入ります。土の表面がしっかりと乾いてから、5〜7日後の水やりで、月に1〜2回のペースが目安になります。冬場はほとんど生長しないため、株は水分を欲しがらなくなります。ただし、根をカラカラに乾燥させてしまうと春からの生長が鈍くなってしまうので、冬場の水やりは根の保湿が目的になります。
グリーンネックレスの植え替え方法は?
植え替えのタイミングは?
時期は春と秋が適期で、一番生長しやすい春がおすすめの時期になります。植え替えの際、どうしても根が切れてしまったり、傷が付いたりしてしまいますが、春は根の生長や回復も早いからです。植え替えの目安は1〜2年に1回になります。グリーンネックレスは、水はけの良い用土を好みます。植え替えを怠ると土の排水性が悪くなるので、可能であれば1年に1回の植え替えをおすすめします。
土づくりは?
グリーンネックレスは乾燥した環境を好むので、水はけの良い土に植えましょう。市販の多肉植物用の用土が手軽です。一般的な培養土を使用する場合は、赤玉土を半分ほどブレンドすると水はけが良くなります。また、鉢底の目詰まりを防ぐためにも鉢底石を使いましょう。植え替えのやり方は?
下準備
根が傷むのを防ぐために、植え替えは用土が乾いた状態で行います。植え替え前の1〜2週間は水やりを控えた方が良いでしょう。傷んだ葉や茎があれば事前に取り除いておきます。鉢のサイズに注意
一般的な植物は、根の生長を促すために一回り大きなサイズの鉢に植え替えます。しかし、鉢が大きくなると土の量も増えるので、土が乾きにくい状態になりがちです。グリーンネックレスは乾燥した環境を好むので、大きな鉢に植え替えると失敗するケースが少なくありません。そのため、同じサイズか少し大きめのサイズをおすすめします。また、購入時よりも茎や葉が少なくなっている場合は、小さめの鉢に植え替えたほうが元気に育つ場合もあります。
植え替え方法
鉢から株を抜いたら、傷んだ根や古い土はできる範囲で取り除きます。細く白い根は、生長に欠かせない水分や養分を吸収する働きがありますが、繊細で乾燥に弱いので手早く植え替えましょう。傷んだ根や古い土は無理に取り除く必要はありません。しかしながら、土が湿っていたためにたくさんの根が切れてしまった場合は、雑菌の侵入を防ぐため、1〜2日は日陰で根の傷口を乾かしてから植え付けましょう。
植え替え後の管理は?
植え付け直後の株は、根の環境の変化により、ストレスがたまっている状態です。すぐに日当たりの良い場所に置くと株が疲れてしまうので、数日は明るい日陰で管理して、少しずつ日当たりの良い場所に移してあげると良いでしょう。また、花や野菜などの一般的な園芸では植え付け後に水やりをしますが、グリーンネックレスなどの多肉質な植物は1週間は水やりを控えましょう。植え付け直後は、どうしても根に傷が付いています。そのため、すぐに水やりをしてしまうと根の傷から菌が入って株が弱ってしまうことがあるのです。
グリーンネックレスの増やし方
グリーンネックレスは挿し木や水差しで簡単に増やすことができます。やり方は切った茎に土をかぶせたり、水に浸けるだけ!増やし方のポイントを押さえて、たくさん増やして楽しみましょう。
挿し木のやり方
挿し木といっても用土に茎を挿すのではなく、寝かせるのがポイントです。グリーンネックレスは茎を垂らして育てるイメージが定着していますが、原産地のアフリカでは地面を這うように育つ植物です。その特性を活かした増やし方が、グリーンネックレスの挿し木です。時期は生長期の5〜7月がおすすめです。必要な茎の長さは約5〜10cm以上。用土の上に切った茎を寝かせて、茎が隠れる程度に土をかぶせます。土が乾いたら霧吹きで土を湿らすように水をあげます。風通しの良い明るい日陰で管理すると、葉の付け根から根が出てきます。順調に育つと、約3〜4週間で新芽が出てきます。
水差しのやり方
適期は挿し木と同じく5〜7月。必要な茎の長さは約15〜20cm以上。容器は花瓶やガラスのコップなど、茎を観察できるような透明のものがおすすめです。水の量は切った茎が半分くらい浸かる程度。雑菌が増えないように、水は毎日取り換えましょう。風通しの良い明るい日陰で管理すると、約1〜2週間で根が出てきます。根が出てきたら用土に植え付けて育てます。
トラブルの対処法
屋外で冬越しはできる?
グリーンネックレスは最低気温が2〜3℃までなら耐えられるといわれています。耐えることができても、葉が傷んだり株が衰弱したりしてしまうことがあるので、5℃を下回るようになったら室内で育てた方が無難です。葉がしわしわにしぼむ
一番の原因は水不足です。鉢の底から水が出るくらい、たっぷりと水をあげましょう。ただし、きちんと水やりをしているのに葉がしぼむ場合は、根腐れの可能性があります。葉がしぼんでいる茎が数本程度なら、茎を抜きます。株全体の葉がしぼんでいるようでしたら、鉢から抜いて健全な根だけ選んで植え替えます。葉の色が悪い
グリーンネックレスは日当たりが悪いと葉の色がくすんでしまいます。また、夏場の直射日光のように、日差しが強過ぎても葉の色が悪くなります。季節に応じて適切な環境で育てると葉の色は回復します。ただし、葉の色が黒ずんでいるようでしたら腐敗の可能性があります。そのままにしておくと茎や株全体も傷んでしまうので、疑わしい部位は取り除きましょう。