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「冷蔵庫にある食材をコンパクトに収納したい」「食品を衛生的に長期保存したい」と思ったときにおすすめなのが真空包装機。ここでは真空包装機の原理や仕組み、メーカー別のおすすめ製品、メンテナンス方法などに関してご紹介していきます。
真空包装機とは?原理や仕組み
近年は活躍の幅を広げ、レストラン・ホテルの業務用としてはもちろん、道の駅に並べる食材を真空パックするために使う方もいます。
ノズル式シーラーとチャンバー式シーラーの違い
真空包装機には脱気方式によって主にノズル式シーラーとチャンバー式シーラーの2種類があります。ノズル式
比較的手頃な価格で手に入れることができ、大きさや形状を気にせずに素早く脱気できるのが特徴。脱気の方法は、袋の開閉部分にノズルを差し込み、スポンジで抑えた後に袋内の空気を抜き、最後にシールで止めるだけ。主に家庭用の製品に使われていますが、業務用では据え置き型の大きなタイプで販売されています。
チャンバー式
ノズル式に比べてサイズの制限はありますが、ボックス内全体を真空して脱気するので高い真空効果が期待できます。
真空包装機の選び方
デスクの上に置ける卓上型、脚の付いた据え置き型など、真空包装機のタイプはさまざま。据え置き型は、布団など比較的大きな物を真空するときにも使用されています。また、塞ぎ口のシール部分も、上下シール型・両サイドシール型がなどがあります。(※シールのバリエーションはTOSEIのみ)
包装物の大きさ(卓上型or据え置き型)で選ぶ
卓上か据え置きかは真空するもののサイズで選ぶようにしましょう。具体的には包装物の最大寸法が「横400×縦600×厚さ180mm」以内であれば卓上型を。そのサイズを超える場合は、据置型を購入するのがおすすめです。包装物の量で選ぶ
大量にパックするときは、TOSEIから発売されている両サイドシール型がおすすめ。チャンバーボックスの左右にシール機能が付いているため、2袋をボックスに入れれば1回の作業で同時に2つの袋へのシール留めが可能に。例えば、50袋を真空パックをしたい場合、通常の包装機だと1つずつシール留めをしなければいけませんが、両サイドシール型であれば25回のシール留めで良いので、時短&作業効率がアップします。
包装物の形態で選ぶ
また、アルミやガゼット袋などの分厚い袋も、上下から挟み込みシールするため、通常タイプとは異なりしっかりと包装できます。お茶パックなどの真空に使われているようです。
包装物の状態で選ぶ
一般的な包装機は、食材の温度を10度以下まで冷却してからパックするため、食材を冷ますまでかなりの時間がかかりました。そこで開発されたのが、10度以上の食材にも対応するホットパック機能付きの真空包装機。
冷めて油が分離する前に真空状態にできるので一定の味を確保できたり、雑菌の侵入を防げたりとたくさんのメリットがあります。
【メーカー別】業務用のおすすめ真空包装機10選
ホシザキ
冷蔵庫や製氷機などの業務用厨房機器を製造するホシザキ。真空包装機においても有名なメーカーの1つです。包装機のサイズ展開は、シール幅により3つに分かれます。特注でホットパック、セルフオイル交換機能、ガス充填機能を付けることが可能です。機能を付けたい場合は、メーカーに直接問い合わせを。
ホシザキは充実のアフターフォローも特徴。全国各地に営業所を構えており、電話をすれば即日対応をしてくれます。(※近くに営業所がある場合に限る)
【サイズ別:特注機能の対応可否】
サイズ | ガス充填機能 | セルフオイル交換機能 | ガスとオイルの両方 |
200(シール幅:240mm) | ◯ | ◯ | ◯ |
300(シール幅:310mm) | ◯ | ◯ | ◯ |
400(シール幅:410mm) | ◯ | ✕ | ✕ |
1. ホシザキ HPS-200A
2. ホシザキ HPS-300A
3. 【ホットパック機能付】ホシザキ HPS-300A
TOSEI(東静電気)
TOSEIの真空包装機は、ユーザーの多種多様なニーズに応えるラインナップと充実した機能が特徴。加熱処理品に対応したホットパック機能はもちろん、量産に対応した両サイドシール型、液体・粉末に対応した上下シール型など他社にはない機能を持つ真空包装機が多いです。
5. コンパクトなスタンダード型 TOSEI V-280A
6. 【ホットパック機能付】TOSEI HVP-282
7. 【両サイドシール型】TOSEI V-455G-1
8. 【上下シール型】TOSEI V-307GII
レマコム
他メーカーよりも手に取りやすい価格が魅力のレマコム。安価でありながら包装サイズや各食材に最適な包装設定を最大で10通り登録できたり、オイルから水分を除去するクリーニングモードが付いていたりと充実した機能が特徴です。9. レマコム RVM-300S
10. レマコム RVM-300B
大きいサイズの包装におすすめ!据え置き型の真空包装機3選
1. TOSEI V-553G
2. レマコム RVM-450L
3. MXBAOHENG 真空包装機 110V
真空包装機の使い方
真空包装機(チャンバー式)の使い方はとっても簡単!電源をONにした後は、ボタンを押して設定を選び、袋に入れた食材をチャンパー(ボックス)にセットするだけです。各メーカーとも問い合わせ窓口があるので、どうしてもわからない場合はHPから連絡を。
TOSEI真空包装機 V-280Aの基本操作
真空包装機が故障した!トラブルにはどう対処する?
真空包装機は、定期的にオイル交換をしないとポンプがさびつき電流を送れなくなります。この状態を機械が感知すると、自動的にリセットボタンをONにし機械の稼働を止めます。リセットボタンがONになってしまった場合でも、オイル交換をしっかりと行えば、もう一度使えるようになりますよ。
オイル交換後もボタンがONになってしまう場合は、専門家の修理が必要なので、メーカーに問い合わせを。
オイルの交換方法を動画でチェック(TOSEI V-280A)
真空包装機の耐用年数は?長持ちさせるメンテナンス方法を紹介!
真空包装機の耐用年数
真空包装機は厨房機器の部類に入ります。厨房機器の耐用年数は7~10年なので、真空包装機も基本的には同程度の耐用年数だと考えて良いでしょう。ちなみに今まで紹介したホシザキ・TOSEIは7年。レマコムはしっかりとメンテナンスをすれば10年以上持つそうです。
真空包装機のメンテナンス方法
真空包装機はオイル交換が必要不可欠です。その他、ポンプ関連やヒーター、絶縁布などの消耗品も定期的に新しいものに変えましょう。オイルや消耗品の交換頻度や方法は、商品によってことなるので取扱説明書をしっかり読んで、記載の通りに実施してくださいね。メンテナンスに必要不可欠!包装機の分解方法は?(TOSEI V-280A)
中古やレンタルの真空包装機もおすすめ!
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レンタル真空包装機の専門店「パックル」では、2018年11月現在、TOSEIの卓上スタンダード型V-280Aを月々9,800円からレンタルサービスしています。故障時の修理費用も無料、メンテナンス用品も無料送付してくれる安心対応が魅力。レンタル真空包装機の専門店「パックル」はこちら!
真空包装機はメーカーごとに比較しよう!
食材の長期保冷に便利な真空包装機。各メーカーで包装機の価格・性能・特徴が異なるので、HPをしっかりとチェックしてから購入するのがおすすめです。ホットパック機能や上下シール、両サイドシール、リーズナブルな価格重視など、購入目的を明確にしてから自分にぴったりな包装機を探してみましょう。