最強！カーセキュリティ20選｜種類別におすすめ製品を厳選して紹介

イモビライザーの普及により、自動車の盗難は件数は減りつつあります。しかし、犯罪の手口は日々巧妙化しており、近年ではイモビライザーの効果を無効化する「イモビカッター」を悪用した車両の盗難も報告されています。また、トラックやトラクターなど、農業機械の盗難も依然多発している傾向にあります。

カーセキュリティはなぜ必要？自動車盗難や車上荒らしの手口とは

主な自動車犯罪の手口には、次のようなものがあります。

窓を割って車内に侵入

昔からよくある手口が、ハンマーなどで窓ガラスをたたき割ってドアロックを解除し、車内に侵入するというものです。割ったときの衝撃音が小さく、犯行箇所が目立ちにくいなどの理由から、三角ドアが狙われることも多いようです。

車のドアの鍵穴を壊す・ピッキングで開ける

鍵穴をドライバーなどで無理やりこじ開け、ドアを開ける犯行手口です。ピッキングツールを使って、ドアの鍵を開けるという犯行も。

「イモビカッター」でイモビライザーを解除

最近では、車両に備わる盗難防止装置「イモビライザー」の機能を悪用した盗難手口も見られます。イモビライザーは、キーと車両それぞれのID情報が一致しなければエンジンがかからないという機能です。しかしイモビカッターという機器で車両側のID情報を書き換えてしまうと、非正規のキーに書き換え後のIDを登録することでエンジンを始動させられます。せっかく盗難防止に役立つイモビライザーが付いていても、その機能を備えているために盗難のリスクとなってしまう可能性もあるのです。

「リレーアタック」でロックを解除

イモビカッターと同様に、車両に備わる電子機器の機能を悪用するケースとして、「リレーアタック」という手口も増えています。これは近年の乗用車に多く装備されるようになった「スマートキー」という施錠・始動方式を悪用して車を盗むというもの。スマートキーは、キーが出す微弱な電波を感知してロックやエンジンスターターを動作させる仕組みです。使用者が自宅で持っているスマートキーからも、常時微弱電波が出ているため、犯人はその電波を増幅させる装置を外から使用して駐車スペースにある車のロックを解除、エンジンを始動させ簡単に車を盗んでしまいます。

家に侵入して車のキーを盗む

家のガレージに車が止まっているのを確認してから、ピッキングで玄関の鍵を開けて室内に侵入し、車のキーを手に入れて車を盗むという手口もあります。

駐車場からレッカーやクレーンで盗む

駐車していた車をレッカ―で引っ張って盗む、またはクレーンで吊り上げて大型トラックに積載し、持ち去るという大胆な手口です。

持ち主になりすまして車を盗む

鍵を預かる施設で、車の持ち主になりすましてキーを受け取り、車を盗むという手口もあります。

被害・対策別！効果的なカーセキュリティグッズ

それでは、自動車やトラック、トラクターなどの車両盗難を効果的に防ぐカーセキュリティにはどんな方法があるのでしょうか。ここでは、それぞれの犯行の手口に有効なセキュリティグッズや対策方法を紹介します。

車窓やドアからの侵入を防ぐ

盗難防止用セキュリティアラーム

不正なドアの開閉や窓ガラスの振動に反応して、大きな警告音を鳴らしたり光を点滅したりします。安価で手軽に装備できるため、ほかの方法と併用するのもおすすめです。

LEDで威嚇するダミーセキュリティライト

防犯システムを取り付けているように見せるダミー。LEDランプが常時作動しているので、犯人を惑わせることができます。

車載カメラ・ドライブレコーダー

車内にカメラやドライブレコーダーを設置することで、防犯対策をしっかり行っている車であることをアピールし、犯行を抑止する効果があります。防犯対策には、動体検知機能や駐車機能などが付いたドライブレコーダーがおすすめです。

イモビライザー

偽造キーなどの対策には、イモビライザーの装着が有効です。自動車の配線に詳しい人であれば、市販のイモビライザーを自分で取り付けることは可能です。ただし、配線がかなり複雑で、パネルを取り外す必要もあるため、プロに依頼した方が良いかもしれません。

盗難防止ステッカー

窓や車のボディにステッカーを貼ることで、盗難防止システムを装備した車両であることをアピールし、心理的に犯罪者を威嚇するこができます。

自動車用防犯フィルム

車窓に防犯フィルムを貼ることで、外部からの衝撃に対する耐久性をアップさせ、簡単には窓を破られないようにします。ガラスが割られるのを完全に防ぐことはできませんが、侵入までに時間がかかるため、犯行をあきらめさせる効果が期待できます。また、窓を割られても、ガラスが周囲に飛び散りにくくなる効果も。

イモビカッター対策に

OBDガード

自動車のコンピューターへのOBDコネクタ（車両の自己故障診断装置）を防御することで、不正侵入をブロックします。万が一スマートキーの情報を読み取られても、心臓部であるコンピューターへのアクセスは防げます。

イモビカッターガード

イモビカッターによる不正使用を不可能にする、セキュリティ装置です。アラームなどのセキュリティシステムと併用するのもおすすめ。

リレーアタックによる車の盗難を防ぐ

スマートキーの電波を遮断する専用ケース

スマートキーを保管するときは、リレーアタック対策用の収納ケースやポーチ、保管ボックスを利用すると安心です。スマートキーの電波が傍受されるのを防ぎ、リレーアタックの被害から愛車を守ることができます。

スマートキーの電波を節電モードにする

メーカーにもよりますが、スマートキー自体を操作して節電モードに切り替える方法もあります。節電モードにすると、スマートキーが電波を出さなくなるため、リレーアタックを防ぐことができます。

車内に侵入された後の対策に

ハンドルロック

ハンドルを物理的に固定し、運転されることを防ぐ「ハンドルロック」。ハンドルロックには1カ所で止めるものと2カ所で止めるタイプがあります。防犯対策としては安くて手軽に利用できますが、その分、力を入れるだけで簡単に取れたり、切断されてしまうことも。そのため、複製できないディンプルキー付きのものや2カ所固定タイプを選び、ハンドルの中心部分に取り付けることが大事です。

タイヤロック

「タイヤロック」は、タイヤに専用器具を装着することでタイヤ自体を動かなくする盗難防止グッズです。さまざまなタイプがありますが、基本的には自転車に付けるカギのようなものになります。朝起きたらタイヤやホイールを盗まれて車がブロックの上に乗せられていたというケースもあるので、車体、タイヤ、ホイールを守ってくれるものならより安心です。また、複製できないディンプルキー付きのものも効果的でしょう。

GPS発信機

GPS発信機を車に搭載しておけば、盗難に遭った際、スマートフォンやパソコンで現在の位置情報を把握することができます。犯行時に取り外されないよう、目のつきにくい場所に設置するようにしましょう。

駐車場の防犯対策に

自動車カバー

駐車場に停めているときは、車にカバーをかけておくと防犯対策になります。車種を特定されにくくするだけでなく、カバーを外すときに音がしたり、人目につきやすかったりと犯罪の抑制効果が期待できます。

センサー付きライト

夜間の防犯対策には、人感センサー付きのライトがあると安心です。光の照射だけではなく、スマートフォンに通知が来たり、録画をしたりする多機能タイプのセンサーライトもあります。

おすすめの防犯ライトはこちらの記事で紹介しています！

防犯カメラ

車上荒らしや車の盗難対策には、防犯カメラも有効です。最近では、夜間用の赤外線LEDライトを搭載したものや、駐車場でうろつく不審者を感知し、管理者へ通報する機能がついたものなどもあります。

こちらの記事で防犯カメラをチェック！

車上荒らし対策は窓から！おすすめの窓用カーセキュリティ10選

ここからは、おすすめのカーセキュリティアイテムを紹介していきます！
最初にピックアップするのは、大きな警告音やまぶしい光で車上荒らしを威嚇するアラームや、犯行を記録するドライブレコーダー、セキュリティ装備車であることを周囲にアピールできるステッカーなど。複数のアイテムを組み合わせると犯罪抑制効果がより高まります。

7段階の感度調節可能！リモコン付きで操作も簡単｜セキュリティアラーム

警告音と光で威嚇｜セキュリティアラーム

付属のリモコンで危険をキャッチ!｜カーセキュリティ

暗くなると自動で点滅｜ダミーセキュリティライト

衝撃感知機能で駐車中も自動録画｜Accflyドライブレコーダー

スマホで録画再生や操作もOK！｜REDTIGERドライブレコーダー

視認性抜群！大型ワイド液晶ミラータイプ｜JADO ドライブレコーダー ミラー型

心理的に犯罪を抑制｜盗難防止ステッカー

LEDで点滅！警告メッセージ｜セキュリティアクリルスキャナー

狙われやすい三角窓を強化｜プロテクションフィルム

リレーアタック対策におすすめのカーセキュリティ3選

リレーアタック対策には、スマートキーの微弱な電波を傍受されないようにすることが何よりも重要です。そこで、ここではスマートキーを安全に保管できる、おすすめの収納アイテムを紹介します！

2層構造で電波を完全遮断！｜スマートキーケース

自宅やオフィスでのスマートキー管理に｜R-cube リレーアタック防止 缶ケース

インテリアにマッチする高級感あるデザイン｜Ancocs スマートキー電波遮断ボックス

侵入された後の対策も抜かりなく！おすすめ自動車盗難防止装置

万が一、車内に侵入されてしまったときのことも想定し、日頃から対策を立てておきましょう！ここでは、窃盗犯が車を運転できないようにするハンドルロックやタイヤロック、OBDガード、さらに盗難車を追跡するためのGPS発信機などをまとめて紹介します。日中だけでなく、夜間も撮影できる防犯カメラも併せて設置すると安心です。

車両コンピューターへのコネクタを保護｜MPD-JAPAN OBDガードⅡ

盗難車両を検索・追跡｜超小型リアルタイムGPS発信機

ハンドルを動かすとクラクションも作動！｜LESTA ハンドルロック

暗証番号でがっちりロック！｜メールコション ハンドルロック

タイヤをがっちり固定し犯罪も抑制｜ホーネット タイヤロック

ポータブルナビの盗難予防に｜簡易セキュリティ付きシガーソケット

コンパクトなのに高性能！動体検知で自動撮影｜車載専用防犯カメラ

本格的なカーセキュリティを専門店で取り付けよう

より本格的な防犯対策をするなら、人気のカーセキュリティシステム「バイパー」や「ユピテルのゴルゴシリーズ」の導入を検討してみてはいかがでしょう。衝撃検知によるアラーム作動やイモビライザー機能、盗難車の位置検索など、さまざまな機能で愛車をしっかりと守ってくれます。
市販品では、アラームやGPSなどいくつもアイテムを組み合わせなければいけないところですが、これらのセキュリティシステムなら、ワンパックで幅広い機能を網羅できるのもおすすめのポイント。オプションを追加すれば、さらに自分に合ったシステムにカスタマイズすることも可能です。
システムの取り付けは、販売店の専門スタッフに依頼する必要がありますが、車両犯罪の対策知識を持つプロならではの技術を駆使して設置してくれるため、安心して使用することができます。

人気のバイパー！スマホ連動タイプも

加藤電機のバイパーシリーズは、あらゆる犯罪パターンを検出し、防御します。イモビライザー機能でエンジンの不正始動を防止。ドアやボンネットのこじ開けなどがあると、光と音で威嚇します。
スマートフォン専用通信サービス「iViper」に契約すれば、iPhone、Androidで自動車のセキュリティシステムを自在にコントロールできるうえ、万が一の盗難時にも自動車の位置検索が可能です。
設置は、指定取付販売店に依頼しましょう。通販などで購入した製品の持ち込みに対応しているカーショップなどもありますが、指定取付販売店に依頼した方が安心です。

加藤商事『VIPER』

自分の好みで強固なシステムを構築できるゴルゴ

ユピテルのゴルゴシリーズは全モデル共通のプラットフォームになっているため、自由にセンサーやユニットの追加が可能。購入後にも、上位グレードにシステムアップが可能です。
異常が発生したらリモコンに通報音とバイブレーターで通知するアンサーバックモデルや、純正キーレス連動モデル、ベーシックな1WAYモデルがあります。

ユピテル『ゴルゴ』

愛車を追跡！GPSでの追跡カーセキュリティサービス

車の位置を把握できる「ココセコム」

セコムのココセコムのセキュリティ専用端末を搭載すると、盗難被害に遭ってもGPSによって車の現在地がスマホやPCから調べられます。また、緊急時には、要請すればセコムが現場に駆け付けてくれるサービスです。

セコム株式会社『ココセコム』

カーセキュリティを利用して最強の盗難対策を！

どんどん巧妙化している犯罪の手口から愛車を守るためには、日頃から高い防犯意識を持ち、セキュリティアイテムも最新のものに更新していく必要があります。今回紹介したアイテムは、ひとつだけでなく、いくつか組み合わせるなどして、より強固な対策を講じておくと安心です。