目次
ガソリン携行缶とは?
ガソリンや軽油は、消防法令や市町村火災予防条例で「第4類危険物第一石油類」に指定される、極めて危険度の高い液体です。ガソリンを持ち運ぶ際には、ガソリン携行缶を使用することが法律で定められています。ガソリンはきちんと取り扱わないと危険!
ガソリンは気温が-40℃でも気化します。ガソリン携行缶を高温下に長時間置いていると内圧が高まり、ふたを開けた途端にガソリンが噴き出して、大火災につながり大変危険です。灯油、軽油にも使っていいの?
ガソリン携行缶を灯油や軽油の持ち運びに使うこと自体は問題ありません。ただし、ガソリンと混ざると危ないので、缶に「灯油」や「軽油」と書いておきましょう。容量別ガソリン携行缶おすすめ12選|バイク向きなのは?
1L以内
【500ml・900ml】ホルダー付きでバイクへの取り付けに便利
【400~1000ml】白銀がおしゃれでサイズも選べる
5L以内
【2L】圧力調整機能付きで安心
【3L】質・コスパ共に最高の商品
【5L】頑丈な作りで安全性抜群
【5L】軽くて持ち運びやすい!
10L
ノズル付きで給油が簡単
船舶にもおすすめの錆に強い作り
燃料がこぼれないので嫌な匂いを防止できる
20L
安心の日本製ステンレス
亜鉛メッキで腐食を防止
積み重ねできるドラム缶タイプ
【素材・容量別】ガソリン携行缶比較表
5L以内
製品 | 容量 | 素材 | 特徴 |
キジマ HD-04177 | 900ml | ステンレス | レザーホルダー付きで持ち運びに便利 |
SOTO SOD-700 | 400ml、700ml、1000ml | ステンレス | 給油口が広く、サイズ展開が豊富 |
エマーソン EM-135 | 2L | 亜鉛メッキ鋼板 | 圧力調整弁付きのため、事故を未然に防げる |
ガレージ・ゼロ GZKK10 | 3L | 電気亜鉛メッキ鋼板 | コスパが最強と口コミで評判 |
VALPRO Jerry Can | 5L | スチール | ふたの部分が2段階で開閉するロック構造 |
ゴリッタ BM-PT5 | 5L | HDPE高密度ポリエチレン | ポリエチレン製。軽くて持ち運びやすい |
10L
製品 | 容量 | 素材 | 特徴 |
ガレージ・ゼロ GZKK02 | 10L | 電気亜鉛メッキ鋼板 | ノズル付きで給油が簡単 |
Meltec SK-674 | 10L | ステンレス | さびに強い。給油ノズルの収納袋付き |
No-Spill 1405 | 10L | プラスチック | 押しボタン式の特殊な注ぎ口で、ガソリンがこぼれない |
20L
製品 | 容量 | 素材 | 特徴 |
小林物産 KS-20SUS | 20L | ステンレス | 頑丈で長く使える。安心の日本製 |
大自工業 Meltec FX-520 | 20L | 亜鉛メッキ鋼板 | 本体に施された亜鉛メッキが鉄の腐食を防ぐ |
マッキンリー ミニドラム GX-20 | 20L | クロムメッキ鋼板 | 積み重ねができ、収納にも便利なドラム缶タイプ |
それ違法じゃない?消防法について知ろう
ガソリンを持ち運ぶ際には、ガソリン携行缶を使用することが消防法で定められています。ガソリンは-40℃でも気化し、火種を近づけると簡単に引火する危険な液体です。バチッという静電気すらも火災の原因になるので、容器は電気を逃がす金属製がほとんど。ガソリン携行缶を選ぶ時は、危険物保安技術協会の認証(KHKマーク)のあるものを選びましょう。
容器のルール
ガソリン携行缶の素材は主に金属製ですが、プラスチックやガラス製の容器もあります。素材により最大容量が異なるので、購入前にきちんと確認しましょう。ガソリン携行缶の素材 | 最大容量 |
金属容器 | 30L |
プラスチック容器 | 10L |
ガラス容器 | 10L |
ポリタンクは絶対にNG!
ガソリンは揮発性が高いため、ポリ容器では内圧上昇による爆発の危険性が!灯油用のポリタンクを使用するのは絶対にやめましょう。資格
ガソリン携行缶の使用にあたっては危険物取り扱いの資格はいりません。セルフスタンドでの給油はNG
ガソリン携行缶への給油は、有人のガソリンスタンドでしか行えません。セルフスタンドで自分で携行缶にガソリンを給油することは、消防法により禁止されています。ただし、点検・オイル交換等のサービスを行っている従業員が外にいるセルフスタンドであれば、スタッフに給油してもらうことが可能です。
使用・保管時の注意点
使用時の注意
・ガソリンの噴出に注意すること。・周囲の安全を確認すること。
・ガソリン携行缶のふたを開ける前に、周囲に火気がないことを確認し、給油する機器のエンジンを切ること。
・ふたを開ける前にエア抜きすること。
※上記の注意事項を、ガソリン携行缶の目立つ場所にシールなどで貼っておきましょう。
保管時の注意
・直射日光の当たる場所や高温の場所で保管しないこと。・気化したガソリンは爆発を招くこともあるので、使用後は密栓すること。
・使用後のホースは風通しの良い場所でよく乾燥させるか洗浄すること。
・缶がさびないよう、保管時は完全に乾燥させるか、ガソリンで満たしておくこと。
・ゴミやチリ、水分等が混入しないよう気を付けること。
・ガソリンの劣化を防ぐため、長期保管はしないこと。購入後半年以内に使い切ることが望ましい。
・さび、変形、栓や空気穴の劣化、そのほかの破損が見られる携行缶は、ガソリンが漏れる恐れがあるため使用しないこと。
車内保管はおすすめできない
温度が非常に高くなる夏場の車内にガソリンを保管するのは、大変危険です。ガソリンは、少量といえども甘く見ると命に関わる重大事故につながるので、扱いには十分に注意をしてください。
ガソリン携行缶を安全に取り扱うための留意事項
処分方法は?
余ったガソリンの処分
ガソリンスタンドに持っていけば無料で引き取ってもらえます。ネットで検索すると「新聞紙などに吸わせて燃えるゴミとして捨てる」などと書かれている場合がありますが、絶対にNGです。ゴミ収集車の中で新聞紙に染み込んだガソリンが引火する危険があります。