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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
収穫台車の選び方
店頭にも数多くのモデルが並ぶ収穫台車。どうやって選んだらよいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。収穫台車選びには、いくつかのポイントをおさえて比較するのがおすすめです。収穫台車を選ぶ際に大切なポイントをご紹介します。
タイプ
収穫台車には「コンテナ積載タイプ」、「電動タイプ」などさまざまなタイプがあります。代表的な4つのタイプをご紹介します。
コンテナ積載タイプ
台車に収穫コンテナを積載できるタイプで、積載したコンテナに収穫物を入れていくことが可能です。収穫物はコンテナごと軽トラの荷台などに積み替えられるので、作業効率アップにつながります。電動タイプ
バッテリーを搭載し、電気駆動するタイプの収穫台車です。手動のものより価格は上がりますが、悪路やぬかるみなど人力で台車を移動させるのが大変な場所でも電動タイプなららくらくと進み、作業の負担を軽減してくれます。ワンハンドルタイプ
通常、収穫台車は両手で押して操作しますが、ワンハンドルタイプは棒状のハンドルがひとつついており、片手で引いて動かす収穫台車です。ハンドル部分を操作することで車輪の方向を変えられるものもあり、小回りが利くのが特徴です。折りたたみタイプ
ハンドル部分などを折りたたみ、コンパクトに収納できるのが折りたたみタイプです。収穫台車は、収穫物を積んで運ぶという性質上ある程度の大きさがあり、場所を取ります。置き場に困る、という方には省スペースの折りたたみタイプがおすすめです。素材
収穫台車の素材にも注目しましょう。フレーム部分は金属製のものがほとんどですが、かご部分の素材には金属製のものや樹脂製のものがあります。樹脂製は軽量で取り回しやすいですが、強度は金属製の方が高く、耐久性もあります。サイズ
収穫する作物の量や、運びたい作業具などの数で大きさを選びましょう。サイズが小さいほど小回りが利き、収納場所に困りません。収穫台車の上にコンテナを置く場合は、コンテナのサイズ、数も考慮します。ハンドルの形状
収穫物や荷物が多いなら、ハンドルが広くて両手で押せるタイプがおすすめです。家庭菜園なら、棒状のハンドルが1本だけ付いている「ワンハンドルタイプ」が便利。こちらは小回りが利き、狭い畑でも動かしやすいです。タイヤの数やタイヤ幅の調整機能
収穫台車のタイヤにはさまざまな種類があります。タイヤの数だけでも一輪、二輪、三輪、四輪と幅広いです。車輪が少ないほど小回りが効く反面、安定性に欠けるので、乗せたい物の種類によって買い分けましょう。耐荷重(積載量)
収穫台車に乗せられる重さも見逃せません。収穫量や荷物の量で選びましょう。タイヤの大きさもポイントで、大きければ大きいほど安定感があります。大きいタイヤはパンクもしにくいので、長持ちするでしょう。製品重量
大きいタイヤの収穫台車は、製品自体が重めなので注意しましょう。ですが収穫台車に載せる量が多いなら、ある程度の重さがあると安定しやすくなります。家庭菜園程度なら、軽い収穫台車がおすすめです。軽いと耐久性は落ちますが、小回りがききます。収納性
折りたたみができるタイプなら、収納場所にも困らず、使わないときは畳んでしまっておけます。収納場所をどこにするのか、購入前に考えて選びましょう。コンテナ積載タイプ|プロにもおすすめのアルミ製収穫台車
ここからは、おすすめの収穫台車をタイプ別にご紹介します。まずはプロの方にもおすすめ、アルミ製のコンテナ積載タイプの収穫台車です。樹脂製よりも重量はありますがスチールなどに比べると軽量、かつ強固で衝撃などにも強く、実用性に優れています。
コスパに優れた収穫台車
農林業機器や園芸用品を手がける本宏製作所の収穫台車です。荷台が伸縮式で、幅420~630mm、奥行660~880mm、全長840~1080mmに調節できます。コンテナのサイズにピッタリ合わせられるので運搬中にコンテナがずれる心配もなく、安定して使用できます。2輪と1輪の2WAY仕様!
アルミ製品の総合メーカー、ハラックスの収穫台車。荷台部分のストッパーが伸縮することで、荷台長を765~965mmに調節することが可能です。また、タイヤの数を2輪と1輪とで組み替えられるのも大きな特徴で、状況などによって使い分けることができます。安定性ありの2段タイプ
コンテナを上下2段に積める収穫荷台です。タイヤの直径が約340mmと大きく、でこぼこした道でも安定感が大きいのが特徴。上段は伸縮式となっており、530~660mmまで高さを調節することができます。パーキングブレーキも付いています。タイヤ幅と荷台の高さを変えられる
畝に合わせてタイヤの幅と荷台の高さを変えられる収穫台車です。タイヤ幅は1150~1750mmまで、荷台の高さは760~960mmまで調節することができます。収穫台車としてはもちろん、作業台としても活躍します。電動タイプ|斜面でもラクラク運べる収穫台車
続いてご紹介するのは電動タイプの収穫台車です。ぬかるみや土にタイヤがはまるような悪路、台車を押し上げるのが大変な斜面など、人の力で収穫台車を動かすのが困難な場面でも、電動タイプなら問題なく進んでいきます。人気の電動収穫台車 猫吉
アルミ素材を用いた農業資材の製造を行うアルミスの電動収穫台車です。24Vバッテリーを1個搭載し、平地では最大120kgの積載重量、60kgの積載で斜度7°の登坂が可能です。ソフトスタート機能があり、急発進による荷崩れを防ぎます。最大登坂能力12°で斜面もラクラク
電動工具や園芸用機器の製造・販売を行うマキタ。こちらの電動収穫台車は18Vバッテリーを2個搭載することが可能で、最大積載量130kg、最大登坂能力12°の性能を誇ります。バッテリー2個と充電器がセットとなっています。後進走行も可能な電動収穫台車
農林業機械を手がける和コーポレーションの電動収穫台車です。荷台のフレームは伸縮式で、コンテナなどのサイズに合わせて調節ができます。24Vバッテリーを使用し、無段階の速度調節で5km/hまでの前進と3km/hまでの後進が可能です。最大積載量200kg、重量物の運搬に
農業、土木用産業機械の製造・販売で半世紀以上の歴史をもつ築水キャニコム。最小回転半径1000mmの狭い場所での取り回しの良さと、200kgまでの積載できる積載量が魅力です。センターピボット方式で悪路の走行性能も高く、電磁ブレーキの採用で安全性も高い一台です。ワンハンドルタイプ|小回りがきく収穫台車
続いてはワンハンドルタイプの収穫台車です。棒状に伸びたハンドルを片手で操作するタイプで、小型のものが多く小回りが利くのが特徴です。ハンドル操作でタイヤの方向を動かせる、ステアリング機能をもつものもあります。リーズナブルなステアリング機能付きモデル
各種工具を取り扱うアストロプロダクツより、ステアリング操作が可能なワンハンドル収穫台車です。タイヤは大型で安定性が高く、150kgまでの積載が可能。家庭菜園や庭先での作業などにも適しています。アメリカ発 耐久性抜群のゴリラカート
ゴリラカートはアメリカの園芸用品メーカーです。こちらは最大積載量が363kg(800ポンド)のワンハンドル収穫台車です。前輪はハンドル操作に追随するステアリング機能をもち、荷台のサイドパネルは取り外すことができます。便利なダンプ機能付き
ツールショップKIKAIYAのワンハンドル収穫台車は便利なダンプ機能付き。ハンドル下のレバーを引いて荷台を起こし、積み荷を下ろすことができます。ステアリング機能付き、タイヤも大型で安定性もあり、最大積載量は100kgです。最大積載量300kgのダンプ機能付き収穫台車
薪割り機や芝刈り機を手がけるPLOWより、300kgの積載量をもつダンプ機能付き収穫台車です。前輪はハンドルに合わせて動き、小回りも利きます。こちらのダンプカートはMサイズですが、最大積載量が250kgのSサイズ、400kgのLサイズもあります。折りたたみタイプ|コンパクトに畳める収穫台車
付属のかごも折り畳み式 普段使いにも便利な一台
谷村実業は、金属製品をメインに鉄鋼産業から生活用品まで幅広く製造・販売を行う総合商社です。こちらは折り畳み式のかごが付属した金属製のカートで、カード部分もハンドルを折りたたむことができます。最大積載量は30kg、買い物などにも便利です。ハンドルだけでなく荷台部分もコンパクトに
アウトドア用品を展開するロゴスの折りたたみ式ラゲージキャリーです。荷台部分はポリエステル製の生地でできており、小さく折りたたんで持ち運びできます。折りたたんだときの厚さは180mm、コンパクトサイズ、省スペースで保管場所に困りません。折りたたんだら奥行わずか160mm
アウトドアプロダクトメーカー、キャプテンスタッグより、深型の折りたたみ式キャリーです。折りたたむと奥行きわずか160mmで、最大積載重量は15kg。玄関先や庭先などのわずかな隙間スペースに収納でき、普段使いにも活躍しそうです。定番のリヤカーもコンパクトに
平城商事は、1965年に創業した老舗の農業機器、林業機械メーカーです。こちらのリヤカーは定番のスタイルでありながら、持ち手部分を取り外し、荷台部分もたたむことができます。折りたたんだときのサイズは長さ1020mm、厚さ370mm、高さ750mmと非常にコンパクト。使い勝手の良いリヤカーです。収穫台車の中古情報
収穫台車は中古市場にも多数流れています。新品にこだわらない、できるだけ購入コストを抑えたい、という方には、中古の収穫台車がおすすめです。中古品を取り扱うサイトを3つご紹介します。Yahoo!オークション
Yahoo!JAPANが運営するYahoo!オークションは、月間1,900万人が利用する日本最大級のインターネトオークションサイトです。オークション品のほかフリーマーケット品もあり、常時5,000万点以上の商品が出品されています。Yahoo!オークション
ジモティー
ジモティーは、地域密着型の中古品の譲渡・売買サービスです。地元で出品されている中古品、不用品情報が掲載されており、商品を譲り受けたり購入したりすることができます。商品の取り引きは相手の方とのチャットで行い、シンプルで簡単です。ジモティー
ポンパレール
ポンパレールはリクルートグループが運営するオンラインショッピングサイトです。ポンパレールの魅力はポイント還元の大きさで、他社サービスが一般に1~2%程度であるのに対し、ポンパレールでは常時3%以上のポイントをもらえます。ポンパレール
収穫台車は自作できる?
簡単な収穫台車は自作することも可能です。ここでは、単管パイプを使用した収穫台車の作り方をご紹介します。複数の単管パイプやさまざまな取り付け金具を使うのでハードルは高めですが、DIYが好きな方は挑戦してみてはいかがでしょうか。必要な材料
- 単管パイプ:740mm×4本、800mm×4本、1,600mm×4本
- 12mm厚コンパネ×1枚(台車に合うサイズにカットしてください)
- 2方向90度コーナー金具×4個
- 4方向1箇所貫通金具×4個
- 3方向1箇所貫通金具×4個
- 両側取付金具×4個
- 片側サドルベース金具×2個
- 根角ボルト×8個
- 木ねじ×2本
- タイヤ×4個
必要な道具
- ドライバーセット
- 六角レンチ
作り方
- 単管パイプ1,600mmを2本用意し、それぞれの中央部に片側サドルベース金具を通してください。
- 4方向1箇所貫通金具4個を使い、片側サドルベース金具を通した単管パイプ1,600mm2本と単管パイプ740mm2本を長方形に組みます。
- 長方形に組んだ4つの角に単管パイプ800mmをそれぞれ取り付けます。このとき、単管パイプ800mmの先端が150mmほど出るようにしてください。
- 単管パイプ740mm2本の両端に2方向90度コーナー金具をそれぞれ2個ずつつけたものを、150mmほど出した単管パイプ800mmの先端にかぶせてください。
- 単管パイプ1600mm2本の両端に3方向1箇所貫通金具をそれぞれ2個ずつつけたものを単管パイプ800mmの下から通し、長方形に組んだ単管パイプから200mmほど下のところで固定してください。
- 根角ボルトを用いてタイヤ4個それぞれに両側取付金具を取り付けてください。
- 両側取付金具で固定したタイヤを、単管パイプ800mmの下端に取り付けてください。
- 長方形に組んだ単管パイプの上にコンパネを設置し、片側サドルベース金具とコンパネを木ねじで固定してください。