晩秋が植え時！おうちで育てたい人気ベリー4選【Garden Story連携企画】

ガーデニング・植物の魅力や、花・緑にまつわる暮らしの楽しみを紹介している「Garden Story」。植物を取り入れたライフスタイルの発信とDIYや料理レシピなどの豊富なコンテンツが魅力的なサイトです。
AGRI PICKではGarden Storyとの連携企画として、毎月季節を彩る花や植物をご紹介しています。
Garden Story×AGRI PICK連携企画 バックナンバーはこちら。

数ある果樹栽培の中でも、甘酸っぱい味わいと美しい色彩、家庭でも育てやすいことから人気のベリー類。晩秋は、そんなベリー類の植え時です。おうちで果樹を栽培すれば、庭先で完熟した実を収穫するおいしい楽しみが味わえますよ。

ここでは、育てる際にチェックしておきたいポイントと、鉢植えでも育てやすい人気のベリー類を4種ご紹介します。

人気のベリー栽培

自宅でもおいしい果実の収穫体験が楽しめる果樹栽培。そんな果樹の中でも鉢植えでも育てやすく、人気が高いのがベリー類です。ベリーは種類により性質や育ち方が異なりますが、どれも丈夫で生育旺盛。地植えの場合は勢いをコントロールすることが重要になります。例えば、ラズベリーやブラックベリーは地植えの場合、1年で2mほど枝を伸ばすこともあり、しなやかな枝をフェンスなどに誘引し、つる植物としても活用されます。どちらもバラ科キイチゴ属の植物なので、春には野バラによく似たかわいらしい花をたくさん咲かせます。

どのベリーも魅力的ですが、味わってみたいベリーを選ぶのはもちろん、栽培したい環境に合わせた種類を選びましょう。最適なベリーを選ぶためのいくつかのポイントをご紹介します。

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
味と育てやすさで選ぶ おすすめのベリー類6選

ベリー選びのチェックポイント

1株で実るか

ベリー類には1本だけでも実がつくものと、2本以上栽培しなければ実がつかないものがあります。1本でも実るものは「自家結実性」といって自分の花粉だけで受粉し、実がつくのに対し、「交配親和性」と呼ばれるものは受粉に2つ以上の品種を必要とします。ベリー類の多くは自家結実性がありますが、ブルーベリーは一般的に異なる2品種が必要。育てられるスペースや手間などを考慮しておきましょう。

つる性か木立性か

ブラックベリーのようにつる性のベリーは、枝が長く伸びるので、フェンスなど誘引する構造物を設置したほうが管理しやすく、摘み取りやすくなります。鉢植えでも育てられますが、枝が伸びて暴れがちなので、スペースを確保して育てましょう。

一方、木立になって自立できるものは、鉢植えで育てやすく、管理しやすいのでベランダガーデンにもおすすめです。鉢の大きさに比例して木も大きく生長し、収穫量も変わります。鉢植えでベリー類を栽培する場合は、根詰まりしないよう2～3年に1度植え替えましょう。

トゲはあるか

ブラックベリーやラズベリーは品種によって鋭いトゲを持つものがあります。小さな子どもがいる場合は、トゲがない品種やベリーを選ぶとよいでしょう。一方で、トゲありのものは防犯用の生け垣にするという手も。トゲがあるベリーを育てる際は、手入れ用の手袋などをそろえ、けがに注意して栽培しましょう。

果実以外の楽しみ

ベリーが実る季節は初夏から夏。収穫期以外の季節も楽しみたいなら、花のかわいいものや紅葉の美しいものを選ぶといいですね。近年、人気が高いジューンベリーは、春に木全体を覆うように真っ白な花が咲き、夏の甘い果実、秋の紅葉と見所の多い樹木。樹高も品種によりさまざまで、シンボルツリーとして庭に取り入れるのもおすすめです。

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
晩秋が植えどき！ ‘おうちベリー’を育てよう

人気のベリー4選

ラズベリー|１本で結実／直立性～半つる性低木

キイチゴの一種で、フランス語ではフランボワーズと呼ばれます。美しい赤色の果実はベリー類の中でも人気の高いもの。赤色のイメージが強いですが、黄色の実を付ける品種もあります。繊細な果実とは裏腹に、地下茎で増えて思いがけないところから生えてくる繁殖力旺盛な果樹なので、栽培の際は鉢植えのほうが管理しやすいでしょう。お隣さんとの境界線などに地植えにするのは避けたほうが無難です。生食もできますが、酸味が強いので、砂糖と煮詰めてジャムやお菓子作りに利用するのもおすすめ。赤くなった順に摘んで冷凍保存しておき、ある程度たまったら使うとよいでしょう。トゲがあるので、栽培の際にはけがをしないように気を付けましょう。

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
ラズベリーの育て方。コツとお手入れ、植え替えや収穫を一挙紹介します

ブラックベリー｜1本で結実/直立性～半つる性・つる性低木

ラズベリーと同じくキイチゴ属に属するブラックベリー。キイチゴ類の中では比較的耐暑性が強く、耐乾性が弱いので温暖地にも向きます。2〜3cmほどの大きさの果実が実るのは、6月下旬〜8月中旬。果実は熟すに従い、緑から赤、そして完熟の証である黒へと色を変えていきます。未熟な実はとても酸っぱいので、黒く完熟した実を収穫しましょう。生育旺盛なので、スペースが限られている場合は鉢植えでの管理がおすすめ。トゲがある品種とない品種があり、果実の風味も品種により異なります。

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
じつは簡単な家庭栽培！ 自宅でブラックベリーを栽培してみよう！

ブルーベリー｜2品種以上で結実／木立性低木

ベリー類の中でも特に人気が高いのがブルーベリー。完熟ブルーベリーはとても甘くておいしいですよ！ブルーベリーは他のベリー類と異なり、栽培に必須の条件が2つあります。1つは異品種を2本以上そろえること。1本では受粉、結実しにくく、せっかく育てても収穫が楽しめません。2つめの条件は、土を酸性にしてあげること。鉢栽培なら、ブルーベリー専用の培養土などを使うと手軽です。この2つの条件が整えば、枝が暴れることもなく、育てるのにそれほど苦労しません。春には小さな鈴のような白い花が、秋には真っ赤な紅葉も楽しめます。

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
ブルーベリーの育て方。コツとお手入れを一挙紹介します

ジューンベリー｜1本で結実／木立性中高木

ラズベリーやブルーベリーとは異なり、果実を店頭で目にすることは少ないジューンベリー。栽培してこそ味わえる実は、果樹栽培の醍醐味（だいごみ）です。アメリカザイフリボクという樹木で、6月頃に実をつけることからジューンベリーの名前で知られています。白い花、生で食べても甘い実、秋の紅葉と、楽しみの多い木で、ほどよいサイズに育つのでシンボルツリーとしても人気があります。甘い実は鳥たちも大好物なので、収穫期にはいろいろな鳥がやってきます。防鳥ネットをかける方法もありますが、たくさん実るので鳥たちにもおすそ分けしたほうが気がラクかも。高木タイプは2階の窓やベランダから手が届く場所に植えるのもいいですね。

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
ジューンベリーはどんな庭木？ 特徴や育て方について

おうち果樹園を楽しもう！

ここで取り上げた4種類はどれも生食でも楽しめ、鉢植えでも育てやすいベリー類。庭に果樹があると、自家栽培ならではの完熟果実と、収穫の楽しみが味わえます。ガーデンやバルコニーにベリーが実ることを夢見て、この秋に準備を始めてみませんか？

Garden Storyのこちらの記事もチェック！
【完全版】おうちで果樹園をつくろう！ 家庭で育てやすい人気の果樹を厳選紹介!

「Garden Story」には、日々を彩る花や植物の育て方、初心者から通まで楽しめるガーデニング情報がたくさん掲載されています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。