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【初心者必見】家庭菜園を成功させるための道具・アイテム一覧 選び方のポイントも!


家庭菜園を始める時、まず何が必要なのか、最初にそろえるべき道具について、畑とプランター別々に解説していきます。家庭菜園初心者必見!

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Akiko Isono

編集者兼ライター。家庭菜園・ガーデニング専門誌の編集に8年間携わり、現在は雑誌やムック、WEBを中心に、植物、農業、環境、食などをテーマとした記事を執筆。好きな野菜はケールとにんじん。…続きを読む

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出典:写真AC
みずみずしいレタスにジューシーな完熟トマト。自分で育てたとれたての野菜を味わえるのが、家庭菜園の醍醐味ですね!せっかく育てるなら、売り物に負けない立派な野菜を収穫したいもの。成功と失敗を分けるのは、何といっても事前の準備です。野菜づくりにはさまざまなアイテムが必要ですが、使う段階になってからあれがない、これが足りないと買いに走るのは面倒なもの。作業が中断されて、やる気もダウンしてしまいます。そこで、家庭菜園の必須アイテムを一覧にしてみました。最初にきちんとそろえておけば、初心者の方もスムーズに野菜づくりが始められますよ!

家庭菜園の必須アイテム① 〜畑編〜

出典:pixabay
同じ野菜づくりでも、畑の場合と、ベランダなどを利用するプランター(鉢)栽培では、そろえるアイテムがちょっと違ってきます。いろいろな野菜を育てたい、たっぷり収穫したいという畑派の方は、まず土づくりの準備を。クワなどの大型の道具や、堆肥、石灰などの資材、肥料が必要になります。道具類はきちんと手入れをすれば長く使えるので、自分の手に合ったものを選びましょう。選び方のポイントについても、後半で解説します!

■ 菜園に使う道具

資材名用途
① 鍬(クワ) 土を掘り起こす、耕す、畝を立てる
② レーキ 土の表面をならす、雑草や枯葉などをかき集める
③ スコップ 土を深く掘り起こす、土と肥料を混ぜる、イモ類など土の中にできる野菜の収穫
④ 移植ゴテ 長さ30cm程度のミニスコップ。苗を植えるときの穴を掘るなど
⑤ ジョウロ 種まきや苗の植えつけ後の水やり、ふだんの水やり
⑥ 園芸はさみ 野菜の収穫、整枝、ひもやビニール資材などをカットする
⑦ ひも 畝を立てる時の目印や、支柱の固定、生育途中の茎やつるの誘引
⑧ メジャー 畝の幅や長さを測る、苗を植えるときの間隔を測る
⑨ 支柱 主にトマトやゴーヤなどの果菜に必要。茎が倒れないように支えたり、つる性の野菜を育てるときにネットを張ったりする
⑩ 各種トレイ 収穫した野菜を入れる、堆肥や肥料を入れる、抜いた雑草を集めるなど

■ 土づくりに使う資材

資材名用途
① 石灰 雨の多い日本では土が酸性に傾きがち。野菜が育ちやすい酸度に調整するために、土づくりのときに散布する
② 堆肥 牛ふんや落ち葉などの有機物を発酵させたもので、混ぜ込むことで土がフカフカになり、水はけや通気性がよくなる
③ 肥料 野菜の成長に必要な栄養分を補給する

家庭菜園の必須アイテム② 〜プランター編〜

出典:写真AC
ベランダやテラスなど、小さなスペースでも家庭菜園を楽しめるのがプランター(鉢)栽培。マストアイテムは、もちろんプランターです。育てる野菜の大きさに合ったものを選ぶことが最重要ポイント。サイズ選びの目安についても、後半で解説しましょう。また、畑と大きく違うのは、野菜に必要な肥料分などがあらかじめ配合された培養土を使う点です。土づくりや畝立ての作業が省略できて、大型の道具をそろえる必要もないので、気軽に始められますね。

■ プランター栽培に使う道具

資材名用途
① プランター 野菜を育てるための容器
② 鉢底ネット 土が流れ出ないようにプランターの底に敷く
③ 鉢底石 土の水はけをよくするための軽石で、プランターの底に敷いて使う
④ 移植ゴテ長さ30cm程度のミニスコップ。苗を植えるときの穴を掘るなど
⑤ ジョウロ 種まきや苗の植えつけ後の水やり、ふだんの水やり
⑥ 園芸はさみ 野菜の収穫、整枝、ひもやビニール資材などをカットする
⑦ ひも 畝を立てる時の目印や、支柱の固定、生育途中の茎やつるの誘引
⑧ 支柱 主にトマトやゴーヤなどの果菜に必要。茎が倒れないように支えたり、つる性の野菜を育てるときにネットを張ったりする
⑨ 各種トレイ 収穫した野菜を入れる、堆肥や肥料を入れる、抜いた雑草を集めるなど

 ■ 培養土と肥料

用途
① 培養土野菜を育てるための土。酸度調整済みで、赤玉土や腐葉土、ピートモスなどをベースに、成長に必要な肥料があらかじめ配合されている
② 肥料培養土に含まれる肥料がきれたあと、追肥として使用する


ポイントは使いやすさとサイズ感!家庭菜園アイテムの失敗しない選び方、教えます

出典:写真AC

野菜づくりに必要なものはわかったけれど、たくさん商品があってどれを選べばよいのか迷ってしまう……という方のために、各アイテムの選び方についてもご説明しましょう。クワや移植ゴテなど、よく使う道具は使いやすさを重視。支柱やプランターなどはサイズ選びが重要です。最初はかわいらしい大きさの苗も、あっという間に成長。とくにトマトやゴーヤ、きゅうりなどは2m近い高さになるので、株をしっかり支えられるものを準備しておかないと、あとで大変なことになります!野菜が成長したときの姿を思い浮かべておくと、失敗が防げますよ。

鍬(クワ)

家庭菜園で使うなら、刃の長さが20〜30cm、柄と刃の角度が約60度の平(ひら)グワと呼ばれるタイプが向いています。刃の長いものは深く耕せますが、その分重くなるので、腕力に自信のない人は避けたほうが無難です。



レーキ

柄の先にくし形の爪がついた道具で、爪の本数は商品によってさまざま。本数の多いもの(横長のもの)なら、一度に広い範囲の土をならすことができます。先端がアルミ製のタイプは、軽くて女性にも使いやすそうです。



スコップ

土を掘ったりすくったりするのに使うので、軽量で丈夫なものがベスト。ただし、あまり小さいと作業の手間がよけいに増えてしまいます。先の尖った「剣スコ」や角形の「角スコ」など、いくつか種類がありますが、土を掘り返すときは剣スコのほうが便利です。



移植ゴテ

意外に登場回数の多いアイテムなので、持ちやすさを重視!柄が木製や金属などバリエーションがあり、太さもさまざまです。できれば実際に手に持ってみて、しっくりとなじむものを選びましょう。

ジョウロ

ハス口(くち)というシャワーのような注ぎ口がついたものがベスト。水さしタイプは家庭菜園にはあまり向きません。広い畑なら2L程度、ベランダでも1L程度の容量があると、何度も水を汲みにいく手間が省けます。



園芸用ハサミ

野菜の収穫や整枝には、刃先が細く長めの園芸用ハサミを使います。ステンレス刃など、水に濡れてもさびにくいものを選びましょう。こちらも使用頻度の高いアイテムなので、使い心地を重視!また、畑での置き忘れが心配な人は、目立つ色のほうがいいですよ。



ひも

あまり太いものは野菜の茎やつるを傷めてしまうので、太さ2〜3mm程度がベスト。素材は麻やビニールが一般的で、麻ひもなら土に落としてもいずれ分解されるので、エコな野菜づくりをしたい方にはこちらがおすすめ。支柱の結束には、専用の結束バンドもあります。

メジャー

畝の長さを測るときは、ワンタッチで巻き取り、固定のできるタイプが便利。屋外で使うので、ステンレスなどの水に強いタイプを選びます。長さは4〜5mあれば十分です。




支柱

木や竹の支柱も味わいがありますが、耐久性で選ぶなら鋼管を樹脂でコーティングした園芸用支柱が便利。育てる野菜や用途に合った長さのものを用意します。仕立て方によりますが、ナスやピーマンは150cm、トマトは180〜200cm、きゅうりやゴーヤなどのつる性の野菜には200〜220cmが目安です。使用する本数も、仕立て方や育てる株数によって変わります。植えたばかりの苗を支えるための30〜40cmの細い支柱も準備しておくと、より安心。



各種トレイ

いろいろな大きさや形を用意しておくと、菜園での作業がぐんと楽になります。葉物野菜やつぶれやすいトマトなどの収穫には、浅めのトレイやかごが便利。堆肥をまくときやイモ類などの収穫には、持ち上げられる範囲で容量たっぷりのものを。種まき用に浅い小皿なども準備しておくといいですね。



石灰

土の状態や育てる野菜によって使用量が違います。土づくりの前に、酸度測定器などで栽培する区画の酸度(pH値)を測り、育てる野菜に合った酸度になるように石灰をまいて調整するのがベスト。ほとんどの野菜はpH6.0〜6.5の弱酸性の土でよく育ちますが、ジャガイモ、ホウレンソウなどの例外もあります。家庭菜園では、マグネシウム分を含む苦土(くど)石灰、貝殻や卵の殻を原料にした有機石灰など、効き目のゆるやかなもののほうが安心して使えます。



堆肥

牛ふんなどを発酵させた動物性堆肥、落ち葉や樹皮などを発酵させた植物性堆肥に分かれ、野菜の土づくりには、適度に肥料分を含み、においが少なく土をフカフカにしてくれる牛ふん堆肥がよく使われています。重要なのは、しっかり発酵したものを選ぶこと。発酵が進んでいない未熟な堆肥は、においが出たりカビが生えたりすることもあるので注意!サラサラとしていて湿り気の少ないものを選ぶようにしましょう。



肥料(畑の場合)

手軽さで選ぶなら、野菜の成長に必要なチッ素、リン酸、カリの3つの要素をバランスよく含む化学肥料、有機栽培にこだわるなら、ぼかし肥や、いくつかの有機質肥料を組み合わせて使います。パッケージには肥料分の配合が書かれているので、よく確認しましょう。化学肥料には固形タイプと液体タイプがあり、土づくりには固形タイプ、栽培途中の追肥として使う場合は、どちらでも使い勝手のよいほうを。ただし、「野菜用」と書かれたものを使用しましょう!



プランター

プラスチックや木製、陶器など、いろいろな種類がありますが、野菜を育てるなら軽くて丈夫なプラスチック製がおすすめ。日当たりのよい場所に移動させたりするときも、持ち上げられるので便利です。ほうれんそうなどの葉物野菜には深さ15cm程度、トマトやナス、ピーマンなどには深さ30cm以上で土が15L程度入るプランターが必要です。土が20L以上入る大型プランターなら、じゃがいもや根菜も育てられますよ。ビジュアル重視の人には、テラコッタ風などおしゃれなタイプも。色のバリエーションも豊富なので、育てる野菜とのコーディネートを楽しむのもすてきですね。


鉢底ネット

プランターの底穴にのせて、水やりのとき土が流れ出るのを防ぎます。自分でカットして使うシートタイプ、あらかじめ3〜4cm角にカットされたタイプなどがありますが、どちらでもお好みのほうを。底がメッシュタイプのプランターの場合、ネットは必要ありません。

鉢底石

プランターに直接土を入れる人も多いのですが、水やりを繰り返すうちに底穴に土が詰まり、水はけが悪くなってしまいます。鉢底石は、これを防ぐために土の下に敷く軽石のこと。栽培が終わったあとは取り出して洗えば再利用できますが、土と混ざってしまうので、ネットなどに入れて使うのがおすすめ。ネット入りで売られている親切な商品も。



培養土

「野菜用培養土」と書かれた商品なら、ほとんどすべての野菜が育てられ、プランターに移すだけで栽培をスタートできます。「トマトの土」「じゃがいもの土」など、一つの野菜に特化して肥料などのブレンドを調整した商品もあります。



肥料(プランターの場合)

野菜の種類や株数にもよりますが、培養土に含まれる肥料は1か月ほどで効果が薄れてきます。野菜を元気に育てるには追加で肥料を与える必要があり、これを「追肥」といいます。野菜用のものならどれでも使えますが、水で薄めて使用する液体肥料は、水やりも兼ねられるので手間が少し省け、速効性も高いようです。薄めるときの濃度や使用頻度は商品によって違うので、パッケージの記載をきちんと確認してくださいね。



あると便利な収納のワンポイント!

道具箱

ちょっとした園芸用具を入れるための道具箱もあると便利です。入れる用具のサイズと箱のサイズをしっかりと計ってから選びましょう。

物置・置き場

用具を収納するためには物置も必要です。家庭菜園の道具の収納にオススメのおしゃれな物置を紹介しています。こちらの記事もチェックしてみてください。


ポイントをおさえてお気に入りのアイテムを見つけよう!

必要なアイテムをそろえて、それを使いこなすのが家庭菜園上級者への第一歩。使い方をよく知っておけば、毎日の作業が楽しくなるだけでなく、栽培中の失敗も防げるようになりますよ。お気に入りのアイテムを選んで、おいしい野菜をたくさん収穫してくださいね!

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