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鎌はどんなときに使えるのか?
鎌は棚田や狭い農地など、機械で作業が難しい場所でこそ能力を発揮します。土を耕す作業から収穫作業まで、取り回しやすい利点を活かせば効率的です。その他、家庭菜園で鎌を活用できる場面を紹介します。鎌で安全に除草しよう!
除草をする際、刈り払い機を使用すればスピーディーに広範囲を一度に作業ができます。しかし、使う場所によっては鎌を活用したほうが安全性が高い場合があります。小石が多い土地
砂利の駐車場や土に石が混ざっている畑では、刈払機を使用するのは危険です。回りに石が飛びけがをする可能性があります。石が多い土地ではなるべく鎌を使い安全に作業しましょう。滑りやすい斜面
斜面での刈払機の使用は危険です。雨が降った直後など更に滑りやすくなります。安全を重視し、鎌での作業で事故防止に努めましょう。家庭菜園ではこんな使い方が
畝の周りと通路の草刈り
畝(うね)の間の通路や、マルチの隙間から生えてくる雑草を除去したい場面は、鎌を使用しましょう。刈払機や除草剤を使うと栽培中の野菜に影響があります。小回りが利く鎌を使って除草をすることで、野菜を傷付けるリスクを軽減できます。葉物野菜を収穫するとき
キャベツやホウレンソウなどの葉物野菜を収穫する場面でも、鎌の使用をおすすめします。根ごと引き抜くと、周りの根に絡んで隣の野菜まで抜けてしまうことがあります。はさみを使うと切れ味が悪くることがありますし、太い根の野菜は相当な握力が必要になります。鎌を使えば根元からきれいにカットできます。草刈りや収穫におすすめ!鎌の種類と使い方を解説
鎌にはたくさんの種類があります。ここでは家庭菜園で使用するのに一般的な鎌を紹介します。草刈りや収穫作業に、一つ持っていれば多くの役割を担ってくれる便利なアイテムですよ。鋸鎌(ノコギリ鎌)
特徴
刃先にギザギザがあり、固い草や野菜の収穫時に鋸を扱うように切断できます。メンテナンスが難しいという短所はありますが、鋸鎌だけあれば除草や収穫、麻ひものカットまでできるため、最も使い勝手が良い鎌といえるでしょう。使い方
自分の体に向かって鎌を引いて、雑草や野菜の根元を切断します。固い雑草でも繰り返し前後に動かせば徐々に深く刃が入りカットすることができます。小鎌
特徴
刃が10cm程度の鎌の事を小鎌と呼びます。コンパクトで軽く扱いやすいため、狭いスペースや背丈が低い雑草を根こそぎかき集めるように除草作業ができます。肥料の混ぜ込みや、土の表面を削るように作業ができるため便利です。使い方
スナップを効かせて横に振る動きや、斜めにスライドさせる動きで切断します。太い草の場合は力任せではなく、刃が厚い鎌を使用すれば作業が楽です。ほかにもある鎌の種類
家庭菜園なら上記の鋸鎌と小鎌の2つを使いこなせば十分ですが、草の固さや背丈の大きさによっては、刃の厚さで鎌を選びましょう。中厚鎌
笹やススキなどの背が高くて固い茎の雑草を除草するのに向いてます。管理がされてない遊休地などで使用するといいでしょう。刃が厚く勢いよく刈ることができます。厚鎌
木の枝払いや雑木林の管理に向いてます。厚い刃が特徴のため、固い枝を切り落とすように作業できます。そこまで重量もないため、女性でも扱えます。鎌を選ぶときのポイント|家庭菜園におすすめなのはこの3つ!
いろいろとご紹介してきましたが、結局どんな鎌を選択すればいいか悩んでいませんか?家庭菜園ユーザーの皆さんにおすすめの鎌を3点紹介します。どれを購入するか迷ったら参考にしてみてください。迷ったらこれ!ステンレス鋸鎌
便利ですがギザギザ部分を研ぐのが面倒な鋸鎌は、研いで使い続けるのに限界が存在します。草刈りから収穫まで万能なため、研がなくても長持ちする製品を選びましょう。ポイントはステンレス製品を選択することです。鉄の鎌より高価ですが、ステンレスはさびにくいので1本を多用しても長期間活躍します。利便性抜群!小鎌鋼付
家庭菜園での草取りに苦労しているなら、小鎌を選択しましょう。畑の雑草は柔らかく定期管理をすれば背丈も高くならないため、小回りを重視することが大事です。小鎌のなかでも鋼付がおすすめです。柔軟な鋼で加工されているため、研ぎやすく作業時間も短く終わります。立ち作業で除草!立ち刈り草取鎌
足腰が弱い方や長時間の作業が苦手な方は、しゃがんで鎌を使うこと自体が苦痛ではないでしょうか?そんな方は、立ち刈り草取鎌を使いましょう。柄が長く、立ったまま作業ができるため、作業量が多いときに活躍します。鎌の研ぎ方を解説!
鎌は使い続けると徐々に刃が劣化してます。定期的に砥石で研ぐことで、切れ味を維持して効率的に作業することが出来ます。正しい方法を理解して、自分でメンテナンスできるようになりましょう。小鎌・中厚鎌・厚鎌など|砥石を使って鎌を研ぐ方法
Step1. 砥石を水につける
1. 砥石を約5分水につけます。※シャープナーの場合は不要です。
Step2. 鎌を固定する
1. しゃがんだ状態で鎌の柄を足で踏み固定する。2. 踏んだ足と逆の手のひらに鎌の刃を添えます。慣れてない方は軍手などを着用しましょう。
Step3. 鎌を研ぐ
1. 刃線といわれる鋭い部分に斜め15~20度に研石を当てる。2. 当てた砥石を斜めに上下スライドさせる。
3. 表面が終わったら裏面にカエリが出るので裏面も研ぎます。
※カエリとは裏面を指先でなでて引っかる部分のことをいいます。カエリが出ればうまく研げています。