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ノコギリの種類は?
ノコギリは木材や金属などを切断するための工具。英語ではSawtoothやhandsaw、日本では鋸などの名称で呼ばれてきました。刃がギザギザになった形状でおなじみですね。実は切る材料や切る方向によって専用ののこぎりがあるんです。
木材用ノコギリ
木材用のノコギリは薄く、鋭い刃物のような形状をしているのが特徴です。材木には金属にはない樹液などの水分が多いため、アサリ(刃が左右交互に傾けられている部分)にも切りくずが絡みつかないような工夫が施されています。木材ノコギリには様々なものがありますが、刃には縦引きと横引きの2種類があります。木目に沿って切るものを縦引き、直角に切るものを横引きといいます。竹用ノコギリ
竹用ノコギリは丈夫な竹を切断できるように目が丈夫になっており、切断中に竹の重みで刃が挟まらないように細身の形状をしています。竹は群生して生えるため、刃先の角度を調整できるようになったものもあり、持ち運びに便利な折り畳み式と鞘に入れて持ち歩く刃渡りの大きなものの2種類があります。多目的ノコギリ
多目的ノコギリは切断するものによって刃先を交換できるようになっています。木材や金属など様々なものを切断できるので廃棄物を小さく解体するのにも使用されます。目的別におすすめのノコギリをご紹介
ここからは用途別のおすすめノコギリをご紹介していきます。同じ木材や竹の中でも様々な種類があるので、ご自身の用途にあったものを選ぶようにしましょう。木材用ノコギリ
木材用のノコギリは刃物に似た形状をしており、樹液などが付着しないような工夫が施されているのが特徴です。使用後には樹液などを拭き取り、メンテナンスを欠かさないようにしましょう。
1角利産業(KAKURI) スーパー技工 替刃式のこぎり
2藤元 本職用 挽廻し鋸 160mm
竹用ノコギリ
竹用ノコギリは固い竹を切断しやすいように丈夫に作られているのが特徴です。選ぶ際には切りたい竹の大きさや育成場所に合ったものを選びましょう。竹は群生して生えるため、刃先の角度が付けられるようになったものもおすすめです。
1石鋸工業 サヤ付替刃式鋸 刃多楽 270mm
2SK11 替刃式折込鋸 刃渡り 120mm S120-T
多目的ノコ
多目的ノコギリは切断したいものに合わせて刃を交換できるようになっています。金属はもちろん、カーペットやパイプ椅子なども切断できるので、廃棄物を解体したいときにおすすめです。
1コジット 多目的廃棄物ノコギリ
2ロイヤル通販 万能のこぎり 粗大ゴミ 切断 解体金属
3サムライ 曲刃折込鋸 替刃式 騎士 荒目 210mm FC-210-LH
100均のノコギリってどうなの?
ちょっとしたDIYには100均のノコギリはおすすめです。製品としては押す際に力を込めて切断する押切タイプが多く、ベニヤ板程度であれば簡単に切断することができます。店舗によってはノコギリガイドなども販売しているので、DIY初心者が初めに道具を揃えるのに活用できます。メンテナンスでノコギリの切れ味アップ
ノコギリは長期間、使用していると、刃が鈍ったり、錆びることがあります。切れ味を保って長く使うためのメンテナンス方法をご紹介します。
木くずは綺麗に取り除く
木材を切断した後は木くずを取り除きましょう。木くずがそのまま残ってしまうと、錆の原因となることがあります。取り除く際には手ではなかなか取り切れないので、使い終わった歯ブラシや固めのブラシを使用してください。ヤニ取りスプレーでヤニを取る
樹木を切断すると、ノコギリにヤニが付着することがあります。ヤニは樹液の固まったもので、そのまま放置すると錆の原因となってしまいます。水でもある程度は落とせますが、綺麗に落とすにはヤニ取りスプレーを使用しましょう。潤滑油を塗っておく
保管する際には潤滑油をノコギリ全体に塗っておきましょう。潤滑油がないときには椿油やサラダ油でも問題ありません。どの油でも最後に必ず、紙や布で拭き取るようにしましょう。新聞紙に包む
保管する際には付属の鞘か新聞紙、段ボールなどの紙で包んでおきましょう。上に重しなどが乗ってしまうと、刀身が歪んでしまう原因となってしまうので、吊るすか専用の収納場所に置くようにしましょう。赤錆だらけのノコギリは目立てしよう
しばらく放っておいたらノコギリが錆びてしまい、「捨てるしかないんだろうか。もったいないなぁ。」という人もいるのでは。あきらめることはありません。錆びたノコギリも目立てをすることで再び使えるようになるんです!目立ての方法を解説します。
1.必要な道具
・やすり・紙やすり
・ワイヤーブラシ
・ピーナッツオイル
・コンパウンド
・潤滑剤
・錆落とし
2.ノコギリの可動部に錆び落としと潤滑剤を使用する
まずはノコギリの可動部に錆び落としと潤滑剤を吹きかけましょう。こちらは両方の機能を持った製品が市販されているので、そちらがおすすめです。これでノコギリが折りたたみやすくなります。3.ワイヤーブラシで表面の錆を落とす
次にワイヤーブラシなどを使って表面に付着した錆を落とします。錆がなかなか落ちないときには硬めのブラシを使用してください。さらに深い錆は紙やすりで落としましょう。歯の根本部分などはブラシが届かないので念入りに掃除してください。4.コンパウンドで刃を磨く
次に、コンパウンドを使って刃を磨いていきます。コンパウンドとは粒状の研磨剤のことで、布などに付けて軽く力を込めて使用します。5.目立てする
まずは刃を木材の間に挟み込み、動かないように固定します。もし、木材を固定するのが難しければ、適当な丸太などに刃を軽く喰い込ませ、安定させてから作業するのも良いでしょう。目立てにはやすりを使用し、ギザギザになっている刃の部分を右面、左面の順番に磨いていきます。やすりは45度くらいの角度で持ち、両刃の場合は両方を磨くようにしましょう。6.柄を磨く
柄には紙やすりを軽くかけていきましょう。あまり強く擦りすぎると木の持ち味が損なわれてしまうので、軽くするのに留めてください。7.仕上げ
柄には油を塗りましょう。使用するのはピーナッツオイルがおすすめです。塗る際にはオイルを軽く手に付け、指で塗っていきます。しばらく置いてオイルが沁み込んだら布で拭き取ります。最後にもう一度、刃に錆止めを吹きかけたら完成です。電動ノコギリもオススメ
1高儀 EARTH MAN AC100V 電気のこぎり DN-100
大型ごみも楽々切れる電動のこぎりについて、詳しくはこちらの記事で
2リョービ(RYOBI) 丸ノコ MW-46A 610509A
まっすぐ切りたい時に便利な丸ノコについて詳しくはこちらの記事で
3新興製作所 変速ジグソー SJS-400
曲線を切るのに便利なジグソーについて、詳しくはこちらの記事で
ノコギリの使い方
基本的な持ち方
ノコギリを片手で持つ時には利き手で握りましょう。握る位置は柄の中央部分で、人差し指の第一関節がノコギリの真上に来るようにします。残った親指、中指、薬指、小指で軽く持ち、人差し指の力でノコギリを引きます。両手で引く場合は利き手で帳尻を持ち、左手は体制を崩さない程度に伸ばして柄の先の方を握ります。基本的な切り方
まずは、切断したい位置にサシガネで線を引きましょう。切るときの姿勢は腰と目線が切断戦の延長線上に来るようにし、正しく刃が当たるように利き手とは逆の手の親指を添えます。ノコギリの刃が親指に軽く当たるように置き、位置が安定したら指を離して軽く切込みを入れます。切込みができたら刃を30度前後に傾け、引いていきます。ノコギリは刃を引くときに切れるので、引くときに軽く力を入れてください。台の設置方法
木材を切断するためには下に支えとなる作業台をセットします。木材の両端に置いてしまうと綺麗に切断できないので、切り落とす側の下には台をセットしないようにしましょう。手ごろな作業台がない場合は机や椅子などを使って机から切断したい個所を突き出すようにセットします。作業台と机のどちらの場合でもそのまま切断すると、引き終わり時に木材の重みで折れてしまうことがあるため、切り落とす側を下から手で支えるようにしてください。DIYや廃棄物処理にも!ノコギリ一本で様々なものを切断できます!
DIYなどに必須のノコギリ。種類には様々なものがあります。多目的用のものであれば、大型の廃棄物などを解体するのにも使えますし、専用品なら効率よく作業ができます。ぜひ、ご自身の目的にあったノコギリを見つけてみてください。