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ライター - murasaki
DIYなどのものつくりや植物系のガジェットが好き。
屋上で菜園をしたり、自作器具で水耕栽培をしたりしています。…続きを読む
お庭にシンクがあったら?それ、意外に簡単に叶います

撮影:murasaki
ガーデンシンクをご存知ですか?台所のような使いやすい水回りで、手洗いはもちろん、収穫した野菜の泥落としやガーデンツールのお掃除などができます。それにちょっとした作業台としても便利そう。
置くだけガーデンシンクは工事なしで意外に簡単
でも、「水回りは工事があって大変そう」と尻込みしていました。ところが、工事が必要な本格的なものでなく、庭用のホースを伸ばして取り付けるだけでいい簡単なタイプもたくさんあるのを発見。
人工木ガーデンシンク
ホースと水栓をつなぐだけで使えるガーデンシンク。蛇口もシンクもステンレスの本格仕様です。下の棚にはツールや肥料が置けます。
例えば上の商品ではホースのワンタッチ継手をつなぐだけ。これなら使えそう!というわけで、屋上の菜園にガーデンシンクを置くことに。
DIYでガーデンシンクを作ってみよう!作り方を解説

撮影:murasaki
さて、憧れのガーデンシンク、いろいろ見ているうちに簡易的なものなら意外と簡単に作れるのでは?と思うように。せっかくなので自作に挑戦してみました。
安く、取り換えたり重ねたりしやすいよう、シンク部分はプラスチックのコンテナを流用。木材で本体を作り、排水栓を取り付け、ホースのヘッドを置く場所を作ったら、もう簡易ガーデンシンクが形に。半日~1.5日程度の作業、しかも5,000円以下でガーデンシンクができちゃいました!
予算
最終的に購入した材料は以下の通り。合計で約4,500円でした。
板 | 約1,700円 |
金具 | 約700円 |
ホース | 約500円 |
排水栓 | 約1,200円 |
プラスチックコンテナ | 約300円 |
その他:ネジ、ワイヤー等
木材の準備

撮影:murasaki
今回は安価で手に入りやすい12mm厚の構造用合板をホームセンターで購入。サブロク板と呼ばれる1820×900mmの規格サイズをホームセンターでカットしてもらいました。それぞれの板の大きさは以下の通りです。
天面 | 700×450mm | 1枚 |
側面 | 800×450mm | 2枚 |
裏面 | 700×784mm※ | 1枚 |
棚 | 68×450mm | 1枚 |
前面 | 700×100mm | 1枚 |
※材の関係から実際には2枚に分割したものを使って製作
ちなみに、最近便利に使っているのが通販の木材ショップ。注文通りにカットしたものをお家に届けてもらうことも可能です。平日に注文しておけば、届いた後休日まるまる作業なんてこともできますし、車がなくてもOK。送料で少々割高にはなりますが、買い物に使う時間を考えたらお安いかも。
12mm 構造合板
ラワンの構造板。908×910mmサイズ。カット代別。
組み立て開始!製作手順
1. コンテナをはめる穴をあける

撮影:murasaki
天面にシンク代わりとなるプラスチックコンテナをはめるための穴をあけます。

撮影:murasaki
裏面にコンテナを使って外枠を描き、15mm内側に切断線を下書き。

撮影:murasaki
切断します。私は角丸部分をホールソーで切り取り、直線は丸ノコで切り取りました。

撮影:murasaki
最後に角部分に切り込みを入れたら、コンテナをはめ込みます。
2. 本体を組み上げる

撮影:murasaki
まずは仮止め。天面と背面、側面をネジで留めていきます。割れの起こりにくい木ネジを使います。

撮影:murasaki
全体が問題なく組めたら、残りの板も加え、しっかりネジで留めていきます。

撮影:murasaki
補強と飾りを兼ねて、隅金具を天面の四隅にネジ止めします。隅金具は3方向に突起が出た補強金具。見た目のアクセントにもなりますし、直角を取りやすくなります。
3. 排水栓の取り付け

撮影:murasaki
排水栓と排水ホースをシンク代わりのプラスチックタンクに取り付けます。ホースの接続部分と排水栓の受け口の径はいくつかの種類があります。同じ径であるか確認しましょう。今回は46mmのものを使いました。

撮影:murasaki
ホールソーでコンテナに穴をあけた後、切り口のバリをやすりやカッターで削ってきれいにします。バリがあると隙間から水漏れしやすくなります。

撮影:murasaki
排水栓をはめ込み、コンテナを挟むように受け具を付け、しっかりと締め付けます。

撮影:murasaki
本体にはめ込むとこのようになります。
4. ホースヘッド置き場を作る

撮影:murasaki
使いやすさと作りやすさを考え、固定の蛇口を付けるのではなく、散水ホースを使う方式にします。ワイヤーを曲げて置く場所を作ります。

作成:murasaki
型紙をA3用紙に印刷し、線に沿うようにしてワイヤーを曲げていきます。

撮影:murasaki
曲げたワイヤーを天板にテープで仮止めして、ワイヤーの端を通す大きい穴と、固定用のタイラップを通す小さな穴をあける位置をマークします。

撮影:murasaki
穴をあけると上の写真のようになります。

撮影:murasaki
下側からタイラップを通し、4箇所を固定します。

撮影:murasaki
散水ホースを置いてちょうどいい角度に調整します。
5. できあがり!

撮影:murasaki
完成です!排水ホースの端を排水溝に落としておきます。水を流し、水漏れがないか点検します。

撮影:murasaki
天気の良い日に防水・防腐塗料を塗ると良いでしょう。
屋外用の塗料についてはこちらの記事で!
あると便利!使った道具の紹介

出典:pixabay
全ての道具が必要なわけではありませんが、今回使った道具類を紹介します。
ブラック・アンド・デッカー マルチエボ
ひとつで何役もこなすDIYに便利な多機能電動工具のマルチエボ。今回はネジ締めや穴あけにドリルドライバー、直線カットにマルノコ、バリや角を削るのサンダーを使いました。もちろんそれぞれ別の工具でも。
ホールソー
大きい径の穴をあけるのに活躍するホールソー。意外に使いどころが多く、1セット持っていると重宝します。今回も切り抜き時の角部分や、排水栓用の穴あけに使いました。
ホールソーセット
木材やプラスチックなどに、ドリルでは開けられない大きな穴を開けられるホールソーのセット。ドリルドライバーのアタッチメントとして使用します。
ハンドツール
ラジオペンチ、直角定規、カッター、ノギス等を使用しました。
おしゃれデザイン、使い勝手のいいステンレス…既製品のガーデンシンクもいろいろあります
既製品のガーデンシンクをお探しなら、この記事。さまざまなタイプのガーデンシンクを紹介しており、参考になります。
ガーデンシンクでお庭活動を広げよう!
お庭での活動は何かと水にかかわる作業が多いもの。収穫物の泥落としや道具洗いが便利になるのはもちろん、単純に作業後の手洗いの場所がしっかりあるだけでも庭での作業が快適になりました。さらに作業台と水を流す場所があれば、お庭でのティータイムやランチにひと手間かけるなんてことも。本格的なガーデンシンクには手が届かなくても、自作の簡易ガーデンシンクもなかなか快適ですよ。