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タイヤ交換の必需品「インパクトレンチ」!おすすめ機種や正しい使い方を徹底解説


インパクトレンチはタイヤ交換などで使用する電動工具ですが、ソケットを変えることでさまざまなサイズのボルトやナットの緩め、締め付け作業ができます。この記事では、マキタやHiKOKI(旧日立工機)など各メーカー別、充電式、AC電源式のおすすめ機種、正しい使い方をご紹介します。

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うみのそら

趣味は家庭菜園とDIY。野菜・果物は年間を通じて約30品種を栽培。自宅の簡単な補修は自分自身で行います。ホームセンター勤務の経験も活かしながら、分かりやすい記事の執筆を心がけていきます。…続きを読む

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インパクトレンチ

出典:Flickr(Photo by Mark Hunter
ボルトやナットをスピーディーに締め付けたり緩めたりできるインパクトレンチ。この記事では、編集部が厳選したおすすめのインパクトレンチを、メーカー別やトルク別に紹介していきます。また、正しい使い方やタイヤの交換方法なども詳しく解説。理解を深めて、上手に使いこなしましょう!

インパクトレンチとは?

タイヤ交換 インパクトレンチには、どのような機能があるのでしょうか。使用する前にしっかりと理解しておきましょう!

インパクトレンチの機能

インパクトレンチは、先端部分にソケットを取り付け、ボルトやナットを緩めたり、締め付けたりする電動工具です。電動で先端部分が回転しますが、回転中に打撃も加わるため、より大きな力を発揮します。ハイパワーのインパクトレンチを使用すれば、ボルトやナットの付け外しがスピーディーに行えます。

インパクトドライバーとの違いは?

インパクトレンチがボルトやナットの付け外しに使われるのに対し、インパクトドライバーはネジやビスが対象になります。また、先端に取り付ける部品は、インパクトレンチには「ソケット」、インパクトドライバーには「ビット」が使われます。

インパクトレンチの種類

電動インパクトレンチ

十分なパワーを発揮する「電動インパクトレンチ」

インパクトレンチとしておなじみなのは、やはり「電動式」。普通車や軽自動車のタイヤ交換に使用するDIY向け製品のほか、鉄骨の組み立てなどに使用するプロ向けまで、さまざまな種類があります。
電動式は「充電式」と「AC電源式」に分かれますが、それぞれメリットとデメリットがあるため、使用する場面で使い分けるのがおすすめです。

場所を問わずに使える「充電式インパクトレンチ」

充電式のインパクトレンチは、バッテリーを取り付けて使用するコードレスタイプなので、場所を問わずに使えるのがメリット。デメリットは、充電式はAC電源式と比較すると若干パワーが劣ってしまうこと。しかし、最近では高電圧のバッテリーを搭載し、AC電源式同様のパワーを持つ充電式のインパクトレンチも登場しています。

100V電源でパワーが安定「AC電源式インパクトレンチ」

AC電源式のインパクトレンチは、100V電源を使用するため、安定したパワーでバッテリーを気にすることなく作業できるのがメリット。デメリットとしては、電源コードの範囲内でなければ使用できないことや、コードが長くなるほど作業の邪魔になってしまうという点があげられます。

圧縮空気でハイパワー!「エアーインパクトレンチ」

インパクトレンチ
出典:写真AC
エアーインパクトレンチは、圧縮空気を利用することで、電動インパクトレンチよりも大きなパワーを発揮します。また、電動式のインパクトレンチよりも軽くコンパクトであるため、取り回ししやすいのが特長です。なお、使用の際にはエアーコンプレッサーが必要になります。

エアーコンプレッサーについては、こちらの記事で詳しく紹介しています!

インパクトレンチを選ぶポイントは?

インパクトレンチ作業

Point1.「どんな作業をするのか?」

インパクトレンチを選ぶポイントは、「どの大きさのボルト、またはナットを締め付けるのか?」「どんな作業を行うのか?」で決まってきます。

DIYでインパクトレンチを使用する場合は、ソケットの規格が9.5mm、または12.7mmのものが適しています。また、プロが一般的に使用するインパクトレンチは、ソケットの規格が19.0mm、または25.4mmのものが一般的となっています。

Point2.「どこで作業をするのか?」

室内の作業場など、電源が確保できる場所であれば、安定したパワーのAC電源式がおすすめです。電源のない屋外などでは充電式のインパクトレンチが最適。どのような場所でよく使うのかという点も考慮して選ぶとよいでしょう。

DIY用からプロ向けまで!おすすめインパクトレンチ

タイヤ交換 おすすめのインパクトレンチを、「メーカー別」「充電式」「AC電源式」に分けてご紹介します!メーカー別では、DIYに適した300N・m未満のインパクトレンチを、充電式・AC電源式では、業務用にも使える300N・m以上のインパクトレンチをピックアップしました。

~300N・m|DIYにおすすめ!メーカー別インパクトレンチ【8選】

1.「マキタ」ならではの新機能・逆転オートストップモード付き!

マキタ「TW285DRGX」は、全長147mmとコンパクトながら、締め付け作業をパワフルにこなします。逆転オートストップモードが付いており、自動停止することで、緩んだナットが不意に落下するのを防ぎます。

マキタ TW285DRGX

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M10~M20、高力ボルト M10~M16
最大締付トルク260N・m
回転数0~2800(回転/分)
打撃数 0~3500(回/分)
1充電あたり作業量目安M16高力ボルト 約330本(締付時間3秒)
バッテリーリチウムイオン18V-6.0Ah
サイズ幅79×奥行147×高さ249mm
重量1.7kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×2、充電器、ケース(ソケット別売)

2.「HiKOKI(旧日立工機)」の技術力が詰まった一台!

HiKOKI「FWR18DGL」は、握りやすい細めのハンドルや、暗い場所でも作業がしやすい白色LEDライトなど、とことん作業性にこだわっています。タイヤ交換が格段に楽になるインパクトレンチです。

HiKOKI FWR18DGL

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M6〜M16、高力ボルト M6〜M12
最大締付トルク162N・m
回転数0~2400(回転/分)
打撃数0~3200(回/分)
1充電あたり作業量目安ボルトM16×55mm 約85本(締付時間3秒)
バッテリーリチウムイオン18V-1.5Ah
サイズ幅28.5×奥行177×高さ221mm
重量1.4kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×1、電池カバー、充電器、ケース、ソケット×2

3. 高効率のECモーターを搭載!「ボッシュ」のインパクトレンチ

ボッシュ「GDS18V-EC250」は、高効率の「ECモーター」を採用した、ハイパワーなインパクトレンチ。最大締付トルク250N・mなので、ボルトの締め付けがスピーディに行えます。

バッシュ(BOSCH) GDS18V-EC250

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M10〜M18、高力ボルト M10〜M14
最大締付トルク250N・m
回転数0~2400(回転/分)
打撃数0~3400(回/分)
バッテリー数リチウムイオン18V-5.0Ah
サイズ奥行163×高さ246mm
重量1.9kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×2、充電器、キャリングケース

4.「パナソニック」は2種類のバッテリーが使えるデュアルモード型!

パナソニック「EZ75A8」は、18Vと14.4V、2種類のバッテリーを使用可能。ハイパワーが必要な作業では18Vを、DIY作業では14.4Vというように、目的に合わせてインパクトレンチを使い分けできます。

パナソニック EZ75A8LJ2G-B

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト 最大M16、高力ボルト 最大M12
最大締付トルク280N・m
回転数0~2500(回転/分)
打撃数0~3600(回/分)
1充電あたり作業量目安普通ボルトM16×25mm、板厚10mm 約1900本
バッテリーリチウムイオン18V-5.0Ah
サイズ幅73×奥行143×高さ249mm
重量1.8kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×2、急速充電器、ケース

5. 安定したパワーで作業効率もアップ!「リョービ」AC電源式

リョービ「IW-2000」は、安定したパワーを発揮するAC100V電源式。コードの長さは5mあるので、大型車のタイヤ交換をするときも余裕で使えます。

リョービ IW-2000

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M10〜M16、高力ボルト M10〜M16
最大締付トルク200N・m
回転数0~3100(回転/分)
打撃数0~3200(回/分)
電源AC100V
電源コード長さ5m
サイズ幅72.5×奥行233×高さ205mm
重量1.5kg
内容本体、ソケット×2、キャリングケース

6.「アストロプロダクツ」は小回りが利く3/8インチ角!

アストロプロダクツの「3/8DR」は、ソケット角が小回りのきく3/8インチ(9.5mm)。本体重量もわずか0.9kgと軽く、長時間の作業も楽にこなせます。

アストロプロダクツ 18V 充電式 3/8DR

先端形状四角ドライブ9.5mm
最大締付トルク110N・m
回転数0~2600(回転/分)
最大連続使用時間20分
バッテリーリチウムイオン18V
サイズ幅73×奥行155×高さ180mm
重量0.9kg(バッテリー除く)
内容本体、ストラップ(バッテリー、充電器別売) ※バッテリーおよび充電器は、別途必要になります。

7.「高儀」のインパクトレンチでタイヤ交換をスムーズに!

高儀「IW-180LiA」は、最大締付トルクが200N・mなので、軽自動車から一般自動車のタイヤ交換まで幅広く対応できます。DIY向けのインパクトレンチでありながら、パワーが感じられる一台です。

高儀 IW-180LiA

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M10〜M16、高力ボルト M8〜M14
最大締付トルク200N・m
回転数0~2800(回転/分)
打撃数0~4200(回/分)
1充電あたり作業量目安普通ボルトM16 締付約90回(締付時間3秒)
バッテリーリチウムイオン18V-2.0Ah
サイズ幅95×奥行160×高さ220mm
重量1.4kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×1、充電器、ソケット×2、Oリング、ソケットピン、収納ケース

8. トリガーで回転数を変更!「メルテック」のインパクトレンチ

メルテック「FT-50P」は、AC100V電源を使用するハイパワータイプ。エアーインパクトレンチと同様の動きで、作業が快適に行えます。回転トルクが強力なので、タイヤ交換の作業を短時間で行えます。

メルテック FT-50P

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M10〜M14
最大締付トルク250N・m
回転数0~2900(回転/分)
打撃数0~3100(回/分)
電源AC100V
電源コード長さ2.1m
サイズ幅80×奥行290×高さ205mm
重量2.1kg(コード、ソケット除く)
内容本体、ソケット×2、専用ケース

580~1100N・m|業務用にも最適!充電式インパクトレンチ【5選】

1. 空研初の充電式インパクトレンチはパワフルな580N・m!

空研「KW-E190pro」は、エアーインパクトレンチ開発のノウハウを活かした、同社初となる充電式のインパクトレンチです。Eproクラッチ機構を採用し、低振動・低騒音ながら最大締付トルク580N・mを実現しました。

空研 KW-E190pro

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M14~M24、高力ボルト M12〜M18
最大締付トルク580N・m
回転数0~1550(回転/分)
バッテリーリチウムイオン18V-4.2Ah
サイズ幅77×奥行214×高さ252mm
重量2.6kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×1、充電器、ケース

2. 普通ボルトM24にも対応!ハイパワー650N・m

ボッシュ「GDS18V-LIHTS」はハイパワーの650N・mで、普通ボルトM24の取り外し、締め付け作業に対応します。H鋼への高力ボルトや本管の仮締めなど、プロ向けの作業に最適です。

ボッシュ GDS18V-LIHTS

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M12〜M24、高力ボルト M12〜M20
最大締付トルク650N・m
回転数0~1900(回転/分)
打撃数0~2100(回/分)
バッテリーリチウムイオン18V-5.0Ah
サイズ奥行250×高さ220mm
重量3.0kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×2、充電器、キャリングケース

3. 21.6Vバッテリー採用で驚きのスタミナを発揮!

空研「KW-E250pro」は、21.6Vバッテリーを採用し、750N・mを実現しました。エアーインパクトレンチを知り尽くした空研が開発した製品であるため、作業性の良さはお墨付き!

KW-E250pro

先端形状四角ドライブ19.0mm
締付能力普通ボルト M16~M27、高力ボルト M14〜M20
最大締付トルク750N・m
回転数0~1900(回転/分)
バッテリーリチウムイオン21.6V-4.2Ah
サイズ幅77×奥行250×高さ295mm
重量3.6kg(バッテリー含む)
内容本体のみ ※バッテリーおよび充電器は、別途必要となります。

4. マキタ最強800N・m!M30の締め付けにも対応

マキタ「TW1001DRGX」の最大締付トルクは、マキタ最強の800N・m!普通ボルトM30の取り外し、締め付け作業に対応します。バッテリーは高容量の「6.0Ah」とスタミナ十分です。

マキタ TW1001DRGX

先端形状四角ドライブ19.0mm
締付能力普通ボルト M12〜M30、高力ボルト M10〜M22
最大締付能力800N・m
回転数0~1800(回転/分)
打撃数0~2200(回/分)
1充電あたり作業量目安M20(F10T)約220本(締付時間約2秒)
バッテリーリチウムイオン18V-6.0Ah
サイズ幅91×奥行×229×高さ289mm
重量3.7kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×2、充電器、ケース(ソケット別売)

5. 36Vバッテリー×高効率モーターで1100N・m!

HiKOKI「WR36DA」は、36Vバッテリーと高効率のブラシレスモーターを採用し、最大締付トルク1100N・mを実現。大型重機のメンテナンスなど、重負荷作業にも対応します!

HiKOKI WR36DA

先端形状四角ドライブ19.0mm
締付能力普通ボルト M12〜M30、高力ボルト M10〜M24
最大締付トルク1100N・m
回転数0~1500(回転/分)
打撃数0~2900(回/分)
1充電あたり作業量目安高力ボルトM24×80(F10T)約95本(締付時間3秒)
バッテリーリチウムイオンマルチボルト蓄電池 36V-2.5Ah、18V-5.0Ah
サイズ幅42×奥行221×高さ290mm(バッテリー含む)
重量3.7kg(バッテリー含む)
内容本体、バッテリー×2、充電器、ケース(ソケット別売)

300~1000N・m|安定した作業に!AC電源式インパクトレンチ【3選】

1. 最大トルク300N・mで大型ボルトにも対応!

リョービ「IW-3000」は最大締付トルク300N・m。フォークリフトやトラス、ハリなどの大型ボルトの締め付けなど、プロ向けの作業に最適です。

リョービ IW-3000

先端形状四角ドライブ12.7mm
締付能力普通ボルト M12〜M22、高力ボルト M12〜M20
最大締付トルク300N・m
回転数0~2100(回転/分)
打撃数0~2700(回/分)
電源AC100V
電源コード長さ5m
サイズ幅90×奥行295×高さ235mm
重量3.2kg
内容本体、キャリングケース

2. コンパクトで軽量ながら620N・mを実現!

HiKOKI「WR22SE」は、コンパクトさと軽量性を重視する一方で、最大締付トルクは620N・mというパワフルさも。普通ボルトM24の取り外しや締め付けに楽々対応します。

HiKOKI WR22SE

先端形状四角ドライブ19.0mm
締付能力普通ボルト M14~M24、高力ボルト M16〜M22
最大締付トルク620N・m
回転数0~1400(回転/分)
打撃数0~2000(回転/分)
電源AC100V
電源コード長さ2.5m
サイズ奥行280×高さ261mm
重量4.6kg(コード除く)
内容本体、ケース、サイドハンドル、六角ソケット

3. 業界最高クラスの1000N・mを達成!

HiKOKI「WR25SE」はACブラシレスモーターにより、業界最高クラスの1000N・mを達成しました。アルミ二重絶縁構造で耐久性に優れ、過酷な環境下での使用にも耐えうるつくりになっています。

HiKOKI WR25SE

先端形状四角ドライブ25.4mm
締付能力普通ボルト M22~M30、高力ボルト M22〜M24
最大締付トルク1000N・m
回転数0~1100(回転/分)
打撃数0~1500(回転/分)
電源AC100V
電源コード長さ2.5m
サイズ奥行340×高さ293mm
重量7.7kg(コード除く)
内容本体、ケース、サイドハンドル、六角ソケット

インパクトレンチに取り付ける「ソケット」を知ろう

ソケット
出典:写真AC

ソケットの規格サイズ

インパクトレンチは、ソケットを取り付けて作業を行いますが、レンチの種類によって対応するソケットのサイズは決まっています。ソケットを差し込む部分は「差込角」と呼び、単位は正方形の一辺の長さを示す「sq」を使います。なお、1sqとは縦横1mmの正方形のことです。

インパクトレンチが回転する力は、「ねじりの力」を意味する「トルク」で示されます。小さなソケットを使用するインパクトレンチはトルクが小さく、大きなソケットのインパクトレンチはトルクが大きくなります。

インパクトレンチに使用するソケットの規格

インパクトレンチに取り付けるソケットの規格は、以下の表で示した5種類です。DIYで使用する電動インパクトレンチの差込角は12.7sqが一般的です。また、プロ用では差込角が19.0sq以上が一般的となります。

ソケット規格サイズ・換算表と適合ボルトの目安
sqミリインチ適合ボルト(目安)
 6.35 6.35 1/4 M5~M10
 9.5 9.5 3/8 M5~M14
 12.7 12.7 1/2 M6~M20
 19.0 19.0 3/4 M12~M30
 25.4 25.4 1 M22~M30

ソケットはインパクトレンチ専用品を使うこと

インパクトレンチには、専用のソケットを使用しましょう。手動式用ではインパクトレンチのパワーに耐えきれず、ソケットが破損する場合があるからです。インパクトレンチ専用のソケットは、手動式用のものよりも厚みがあるため、打撃などの強い力に耐えられるつくりになっています。

さまざまなサイズがそろう「ソケットセット」

DIY向けのインパクトレンチには、主にタイヤ交換で使用する19mm、または21mmのソケットが付属されていることがありますが、タイヤ交換以外でインパクトレンチを使う場合は、別のサイズのソケットが必要になります。

そこで備えておくと便利なのが「ソケットセット」。10種類前後のソケットがセットになっているものもあり、大きめのボルトから小さめなボルトに至るまで、さまざまなサイズのボルトの緩め・締め付け作業に対応できます。

SK11 インパクトソケットセット SHS409P

電動式インパクトレンチと、エアーインパクトレンチの両方に対応するソケットのセット。ソケットホルダー付きで、ソケットがコンパクトに収納できます。

差込角12.7mm
サイズ12・13・14・17・19・21・22・24・27mm
ソケット材質クロームモリブデン鋼

「ソケットアダプター」があれば、異なる差込角にも対応!

それぞれのインパクトレンチは差込角が決まっているため、異なる差込角のソケットは使えません。しかし、ソケットアダプターを使えば、元の差込角よりもワンサイズ大きい差込角、またはワンサイズ小さい差込角のソケットが取り付けられます。

例えば、差込角12.7mmのインパクトレンチに「凹12.7mm・凸19.0mm」のソケットアダプターを取り付けると、19.0mm角のソケットが取り付けられるようになります。

TRUSCO インパクト用ソケットアダプター TAD46

差込角12.7mmのインパクトレンチに、19.0mm角のソケットを取り付ける場合に使用するアダプターです。

全長44.0mm
差込角(凹)12.7mm
差込角(凸)19.0mm


TRUSCO インパクト用ソケットアダプター TAD43

差込角12.7mmのインパクトレンチに、9.5mm角のソケットを取り付ける場合に使用するアダプターです。

全長37.5mm
差込角(凹)12.7mm
差込角(凸)9.5mm

知っておきたい!インパクトレンチの正しい使い方

インパクトレンチ使用
インパクトレンチはパワーがあるだけに正しく使わないと破損などの原因になりかねません。

インパクトレンチはしっかり両手で持つ

画像のように右手でハンドルを握り、左手でインパクトレンチの先端近くを支えるようにするのがインパクトレンチの正しい持ち方。インパクトレンチが回転するときは大きな力が生じますが、左手でしっかり支えることで、レンチの先端がブレるのを防ぎます。

ソケットをナットに差し込んでから回転させる

ソケットとナット インパクトレンチでナットの取り外しや締め付けをする際は、必ずソケットをナットに差し込んでから回転させます。差し込みが中途半端な状態でソケットを回転させると、ナットが破損する場合があるので注意してください。

ソケットを一気に回転させてナットを外すのではなく、1~2秒スイッチを押したら一瞬離してストップし、再びスイッチを押す、という動作を数回繰り返すとナットが外れやすくなります。

ナットを締め付けるときも、1~2秒間回転させて一瞬止める、という動作を繰り返すことで、過大なトルクでナットを締め過ぎてしまうのを防げます。

インパクトレンチはタイヤ交換に大活躍!

タイヤ交換
出典:写真AC
インパクトレンチがあると便利なシーンは、なんといってもタイヤ交換。手動式のレンチでもできることはできますが、時間もかかるうえ、かなりの重労働になってしまいます。

その点インパクトレンチを使えば力要らずで楽々こなせるので、タイヤ交換の作業スピードも格段にアップ!

タイヤナットの外し方

Step1. 車体を少し上げた状態で、ナットを少しだけ緩める

タイヤのナットを緩める場合は、ジャッキを利用してタイヤが地面から離れない程度に車体を上げてから行います。ただし、この状態ではナットを全て外さず、少し緩んだ状態で止めておきます。

Step2. タイヤが地面から浮いた状態でナットを外す

次に、タイヤが地面から離れる程度に車体を持ち上げて、タイヤのナットを外します。ナットを外す場合は、対角線の順番になるように外していきます。

タイヤのナットが4カ所で留められている場合は、以下の順番で外します。

ナットを外す
図:うみのそら
また、タイヤのナットが5カ所で留められている場合は、以下の順番で外します。
対角線
図:うみのそら

ナットの締め付け方

タイヤを取り替えた後にナットを締め付ける場合、タイヤが地面から浮いている状態で、まずは手動式のレンチでナットを仮止めしておきます。その後、ジャッキを完全に下ろしてタイヤを地面に着けてから、インパクトレンチを使ってタイヤのナットを完全に締め付けます。緩めるときと同様、対角線の順番で締め付けていきましょう。


タイヤ交換時の注意点は?

タイヤ交換
出典:写真AC

ナットは、ゆる過ぎず、締め過ぎない!

タイヤを装着してからナットを締める際に気をつけるポイントは、ゆる過ぎず、締め過ぎないということです。ナットの締め方がゆるければ、運転中にブレが生じてしまったり、タイヤそのものが外れてしまうこともあり、とても危険です。逆に強く締め過ぎてしまうと、ナット自体だけでなく、ボルトまで破損してしまうことがあります。

適性トルクで締め付ける

タイヤの締め付けを適切に行うには、それぞれの車に応じた「適性トルク」を守りましょう。
適性トルクの大まかな目安は以下の通りです。
車種トルクの値(目安)
 普通自動車 90~110N・m
 軽自動車 70~90N・m
なお、適性トルクは車種によって異なります。車の説明書に記載されているトルクの値を参考にしましょう。タイヤ交換に使用するインパクトレンチは、最大締付トルク150N・m~200N・m程度が適切です。最大締付トルクの数値が大き過ぎる機種を使用すると、ナットが破損する原因になるため注意が必要です。

インパクトレンチを使って作業をスピーディーに!

インパクトレンチ作業 インパクトレンチを選ぶポイントは「どんな場所で、どんな作業に使用するのか」ということです。それによって使用するインパクトレンチはおのずと決まってきます。インパクトレンチを使いこなして、DIY作業やタイヤ交換をスピーディーにこなしていきましょう!

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