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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
バイオトイレとは?
バイオトイレは水道のない場所でも設置でき、汚水が排出されることもないので、環境にやさしいトイレとして注目されています。見た目は通常の洋式トイレと変わらないので、使いやすいですよ。
バイオトイレの仕組み
1. 排泄物は、便器の下(処理槽内)に設置された、おがくずや杉チップなどに取り込まれ、水分が吸収されます。
2. 用を足したら、トイレのボタンを押して処理槽内を撹拌。撹拌することで微生物に必要な酸素が取り込まれます。処理槽内は、微生物の活動が活発化するようにヒーターで温度管理されています。
3. ヒーターにより、処理槽内の温度が徐々に上昇。50度を超えたあたりで水分が蒸発し始め、最終的に排泄物は堆肥へと変わります。
バイオトイレの臭いについて
ただし、バイオトイレは処理槽のおがくずなどの量によって、処理能力に限りがあります。そのため、排泄物が処理能力以上の量に達すると、水分過多により悪臭が発生してしまう場合も。その際は、処理槽内のおがくずや杉チップを交換しましょう。
バイオトイレを比較!価格や特徴は?
ここでは、通販で購入できるバイオトイレを紹介します。処理槽が一体になっているため設置が簡単で、家庭用には最適なタイプです。カナダのバイオトイレブランド「Envirolet」
「Envirolet(エンバイオレット)」は、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアに展開する一流バイオトイレブランドです。Amazonで購入できるのはファンのみが付いた12Vタイプか、ファンとヒーターが付いた100Vタイプ。ファンは排泄物の水分をすばやく排出する扇風機のような役割をし、ヒーターは排泄物の乾燥を促します。どちらも週に1度、ハンドルを前後に引くことで撹拌を行うのみで、臭いもほとんどありません。
ファン・ヒーター内蔵で処理能力アップ
Envirolet 5S03WSAC(電源AC・一般家庭用電源)
ファンとヒーターがセットになった「オールインワンユニット」タイプのバイオトイレ。本体には丈夫なポリエチレンプラスチックを採用。設置は排気管をつなぐだけと簡単です。内蔵されたヒーターが蒸発を促してくれるので、処理能力が大幅アップ!
・1日の利用人数:6~8人
・重量:48.1kg
・参考価格:412,664円
・1日の利用人数:6~8人
・重量:48.1kg
・参考価格:412,664円
電気代を節約したい場合はこちら!
Envirolet 5S02WSDC(電源12VDC)
こちらは「Envirolet 5S03WSAC」のヒーターが付いていないタイプ。基本的な作りは5S03WSACと変わりませんが、分解能力は若干劣ります。使用頻度が少ない、または電気代を節約したい場合はこちらの製品がおすすめです。
・1日の利用人数:4~6人
・重量:48.1kg
・参考価格:387,720円
・1日の利用人数:4~6人
・重量:48.1kg
・参考価格:387,720円
補助金が給付されるバイオトイレも!
バイオトイレにも、この「快適トイレ」の基準を満たしたものが登場しています。購入を検討しているバイオトイレが、補助金の対象に該当しているかどうか、確認してみましょう!
参考:国土交通省「建設現場に設置する「快適トイレ」の標準仕様決定」
バイオトイレQ&A
Q. トイレットペーパーは使えるの?
A. 水洗トイレの水に溶けるものであれば大丈夫です。しかし色付き・抗菌・カテキン入りなどのトイレットペーパーは菌を死滅させ、故障の原因になるので使用はNG。ポケットティッシュも使えません。Q. おがくずの交換や処分は?
A. おがくずがコーヒー粕のような色になったら、交換の合図。年に2~3回が目安です。古いおがくずをすべて取り出して新しいものに交換しましょう。使用後のおがくずは理想的な有機肥料となるので、畑や家庭菜園の養分にできますよ。Q. 掃除の方法は?
A. バイオトイレの清掃には、中性洗剤を使いましょう。酸性やアルカリ性のものでは微生物が死滅してしまうので、使用してはいけません。洗浄後は水を流さずに拭き取ってください。重曹もしくはクエン酸を溶いた水や、水で薄めたお酢などを使うのもおすすめですよ。Q. ウォシュレットは使える?
A. バイオトイレにウォシュレットを付けることは可能です。しかし、ウォシュレットの水でおがくずや杉チップに吸収される水分量が増えるため、1日の使用回数が少なくなってしまうデメリットがあります。Q. 家庭用としても使えるの?
A. バイオトイレは一般家庭でも使用できます。便器と処理槽が一体となったタイプなら設置もしやすいですよ。ただ、換気用パイプを通すために壁に穴を開ける工事が必要な場合もあるので、設置工事については事前確認が必要です。バイオトイレのメリット・デメリット
メリット
・水がない環境で使用できる・下水道工事が不要で簡単に設置できる
・汲み取り作業がいらない
・臭いが気にならない
・必要なのは電力のみ(電気不要の手動式もあり)
・分解された排泄物は有機肥料として活用できる
・生ごみの処理にも使える
デメリット
・排泄物の量が処理能力を超えると分解しきれなくなる・年に数回おがくずの交換が必要
・電気で撹拌するタイプは電気代がかかる
バイオトイレは自作できる!?
バイオトイレの自作ポイントは「排泄物の大小分離」と、「おがくずや杉チップの撹拌」。この2つが解決できれば、臭いはほとんど気になりません。実際に作成した方のブログを見ると、大小分離のためにはトイレ専用アタッチメントを使用し、おがくずの撹拌には家庭用生ゴミコンポストを利用しているようです。
ecoばか実験室
「コンポストトイレ(バイオトイレ)」を3年間の研究の末、商品化した方のブログ。商品が完成するまでの紆余曲折がつづられており、手作りする際のヒントや注意点などが学べます。夢のコンポストトイレ
家庭用の生ごみ処理機でバイオトイレが作れる!
木製便座を付けて快適に
バイオトイレはレンタルも可能!
株式会社ミカサ
バイオトイレをはじめとした自己処理型トイレの製造・販売・レンタルを主な事業として展開。海外のトイレ環境が整備されてない国々に対し、バイオトイレの普及に取り組んでいます。バイオトイレ「ミカレット」は、固液分離処理装置の2層化と独自の酸化処理により、一層の無臭化を実現しています。株式会社ミカサ
株式会社メイクリーン
高機能なバイオトイレ「ミカレット」を販売する東日本の代理店。メーカーのミカサは大分県に本社があるので、東日本に住む方は神奈川県に本社を持つメイクリーンに連絡しましょう。株式会社メイクリーン