「夏も近づく八十八夜〜♪」という歌にも歌われる通り、立春から八十八日目、5月の始めにはお茶摘みが始まります。この日に摘み取られたお茶を揉むと一年間無病息災でいられると言われています。とはいってもお店で売られているお茶がいつ摘み取られたかなんてわからないですよね。一年の無病息災を祈ってお茶摘み&お茶を手づくりなんていかがでしょうか?おいしいお茶ができますよ!
お茶を手に入れるには?
手作りでお茶を作るのには、まずはお茶の木からお茶を摘むことが必要です。一番のおすすめはお茶の木を育てること。一度とっても若芽は次々出てくるので、一本でも自分で楽しむには十分な量が採れます。また、育てたないけどお茶を作りたい!という人はお茶摘み体験はいかがでしょうか?
お茶摘み体験に行く
お茶づくりをしてみたいけど、まずお茶の木なんてないし…という人にオススメしたいのがお茶摘み体験。お茶で有名な静岡はもちろん、埼玉や京都など全国各地でお茶摘み体験は行われています。季節はだいたい5月ごろから8月まで。さらに場所によっては秋シーズンの9〜10月の体験をしている場合も。お茶の木を栽培する
お茶の木は庭植えでも鉢植えでも育てることができます。園芸店やホームセンターで苗で売っていますし、種から育てることもできます。春、または秋に植え付けを行います。風通しが良く、日当たりの良い場所におけば、比較的簡単に育ちます。乾燥しやすいので、水は多めに。庭に植える場合、霜に当たると枯れることがあるので、冬には藁を敷いてやりましょう。栄養いっぱいの若芽を選ぶ!お茶摘みの仕方
新芽が出て30日前後のころにお茶を摘むことが多いです。新芽がたくさんでて大きくなってきたらいざお茶摘みをしましょう。若々しい緑と触れあう時間、なかなか気持ちいいですよ!
STEP1.準備
お茶の葉を入れる容器、自分の手をよく洗って匂いがつかないようにします。STEP2.摘む部分を見分ける
お茶の木の下の方から上に、積み残しがないように摘んでいきます。一芯二葉といい、新芽とその下の二枚の葉を摘むことが多いです。新芽に近いものだけにするほど高級とされています。STEP3.優しく摘む
利き手の親指と人差し指の間に、新芽を一つずつ挟んで、やさしく葉の下で折りとるようにします。無理にちぎると雑味の原因に。優しく作業しましょう。手づくり緑茶の作り方
お茶の製法には、蒸す、炒めるなどいくつかの種類があります。おうちでも簡単にできるホットプレートを使った方法を紹介します。
STEP1.茶葉を洗う
摘んだ茶葉を洗い、余分な水分をキッチンペーパーでふき取ります。STEP2.軽く刻む
大きめの葉が入っている場合、大きさが揃うように1〜2cmほどに刻みます。STEP3.ホットプレートで炒める
ホットプレートを140度くらいに温め、できるだけ平らに刻んだ茶葉を置きます。ひっくり返すようにしてやさしく炒めます。STEP4.揉む
しんなりしてきたらホットプレートから下ろし、手でもみます。STEP3.とSTEP4を繰り返して水分を飛ばしていきます。STEP5.乾燥
ほぼ水分がなくなったら新聞紙などの上に開け、平らにならして日陰で乾燥させます。表面が少し白っぽくなったら出来上がりです。粉末緑茶で丸ごと味わう!
粉末緑茶や、家で粉末緑茶を作れるミルについて知りたい方はこちらの記事で。
おいしい緑茶を自分の手で作ろう
育てるところからも始められるお茶づくり。おいしいのはもちろん、毎年の季節行事としてもぴったりです。美しい若芽と清々しい初夏の陽気、お茶の爽やかな香り。あえて「日本人なら一度はすべき!」と言いたくなってしまう体験です。ぜひ一度体験してみてください。