【専門家が解説!】苔テラリウム(コケリウム)の作り方|土や容器選び・レイアウトのコツ

編集スタッフが「苔テラリウム作り」に初挑戦!実際に体験して分かった作り方を、ステップごとに画像と共に解説します。また、苔のスペシャリストに、適した容器や苔の種類、土の選び方、おしゃれに見えるレイアウトのコツ、水やりなどの日常管理についても詳しくお話しを聞きました。


苔テラリウム

撮影:AGRI PICK編集部
ガラスなどの透明な容器の中で、苔を育てて楽しむ「苔テラリウム(コケリウム)」。手のひらにも乗るようなコンパクトサイズのものが多く、小スペースでも自然を感じられるグリーンインテリアとして人気を集めています。
そんな苔テラリウムが、実は初心者でも作ることができるという情報を聞き、AGRI PICK編集部で挑戦してきました!

苔テラリウム(コケリウム)作りを体験したのはこちら!

苔むすび内観
撮影:AGRI PICK編集部
今回編集スタッフが、苔テラリウム作りの体験でお邪魔したのは、鎌倉駅からほど近い場所にある「苔むすび」。代表の園田純寛さんに、苔テラリウムの基本の作り方からレイアウトのコツ、日常管理まで詳しくお話しを伺いました。

苔むすび

苔むすび外観
撮影:AGRI PICK編集部
鎌倉駅から徒歩数分。細い路地を抜けた先にある、古民家をリノベーションしたおしゃれな店舗です。店内には、かわいらしい苔テラリウムがずらり!これらの作品はその場で購入することもできます。
「苔むすび」では、手軽に体験できる「苔テラリウムワークショップ」と、継続して本格的に学べる「苔テラリウム講座(苔むすびの会)」を開催しています。動画教室やオンライン教室も!

住所:〒248-0014 鎌倉市由比ヶ浜2丁目4-22
営業時間:10:30~17:00
店舗営業日:水・土・日(教室は営業日以外も開催)
E-MAIL:info@kokemusubi.com
WEB-SITE:https://kokemusubi.com/

園田純寛さん

園田さん
撮影:AGRI PICK編集部
苔の教室、苔を使った作品を展開するブランド「苔むすび」代表。
北海道大学大学院卒業(農学修士)。大学では苔を含む植物の生理生態、微生物との関係を研究。メーカーで研究開発に従事した後、独立し、「苔むすび」として活動を始める。

著書:『はじめての苔テラリウム』(成美堂出版)

苔テラリウムの魅力とは

苔テラリウム
撮影:AGRI PICK編集部

凝縮された自然の景色

苔テラリウムの魅力は、何と言ってもその独特の世界観!小さなガラス容器の中に、自然の野山を凝縮して閉じ込めたような風景が広がり、眺めているだけで心がほっと癒されます。

小スペースでOK

苔テラリウムは小さな容器でも作ることができるため、デスクの上や棚の片隅など、ちょっとしたスペースがあれば楽しめるのも魅力です。

苔の生長を楽しめる

苔はもちろん生きた植物なので、育てる楽しみが味わえるのも醍醐味。生長スピードは遅いため、姿が崩れにくく、2年ほどはそのままの状態を保ってくれます。

苔テラリウムに必要な材料

苔テラリウムの材料
撮影:AGRI PICK編集部
まずは、苔テラリウム作りに必要な材料の準備から。どのようなアイテムが必要か、チェックしていきましょう。

基本の材料

容器

透明度の高いガラス容器がベスト。今回は初心者におすすめの、ふたが付いた「クローズド式」の容器を使いました。
ITEM
クローズドテラリウム用ガラス容器(M-size)
・サイズ:直径7×高さ13cm
・材質:ガラス

何種類かあるとレイアウトに動きが出ます。今回使った苔は「クローズド式」の容器に合う4種類。

土(ソイル)

雑菌が少なく、粒子の細かい土がベスト。今回の体験では、「苔むすび」オリジナルの配合土を使いました。
ITEM
苔むすび オリジナル苔用土
・内容量:500cc

石(大・中・小)

レイアウトの要となるのが石。サイズを変えて置くと、自然な雰囲気になります。
ITEM
苔テラリウム 富士山の溶岩石
富士山の溶岩石を5個パックにしたセットです。

・セット内容:大×1、中×2、小×2
・サイズ:大/約5~6cm、中/約4~5cm、小/約3~4cm
※天然石のため形や色はランダムになります。

アクセントとして、部分的に土の表面を飾るのに使います。
ITEM
矢作砂(ヤハギスナ)
苔テラリウムの化粧砂に。使いやすい約3~7mmの中粒です。

・内容量:345g

アレンジ用にあると良い材料

フィギュア

牛《苔テラリウム・コケリウム用ミニチュアフィギュア》
画像提供:苔むすび
人や動物などのフィギュアをプラスすると、苔テラリウムの世界観がぐっと広がります!「苔むすび」のウェブショップでは、画像の牛のほか、ヤギやヒツジ、シカのフィギュアも販売。
「苔むすび」ONLINE SHOP

苔テラリウム作りに必要な道具

苔テラリウムの道具
撮影:AGRI PICK編集部
苔テラリウム作りはとても繊細な作業です。じょうずに仕上げるために、基本の道具は揃えておきましょう。

基本の道具

ピンセット(小)

苔を掴んで土に挿し込んだり、細かい部分を微調整したりするときに使います。苔を1本ずつ植え込む際にも最適。
ITEM
テラリウム用 ピンセット(細)
・サイズ:全長14cm
・材質:ステンレス

スプーン(小さじ)

土や砂を容器に入れる際に使用。小さいスプーンは、石のすき間など細かい箇所に土を入れ込むときに便利です。

ハサミ

苔の基部(根元部分)をカットして、長さを揃えるときに使います。

箸などの細い棒

土の表面を慣らすときに使用。先が細い箸は、細かいすき間にも使えるのでおすすめです。

水さし

水を注いで土を安定させ、レイアウトを崩しにくくするために使います。たっぷり水やりをしたいときにも便利。
ITEM
テラリウム用水差し
・サイズ:高さ10cm
・容量:100ml
・材質:ポリエチレン

霧吹き

作業中に苔が乾燥しないよう、水分を与えるために使用。苔テラリウムの日常管理にも必須のアイテムです。
ITEM
テラリウム用 霧吹き
・サイズ:高さ15cm
・容量:100ml
・材質:PET

さらにあると便利な道具

苔テラリウム作りにあると便利な道具
撮影:AGRI PICK編集部

ピンセット(大)

苔を何本か束ね、一気に土に挿し込むときに便利。小さいピンセットより掴みやすいので、初心者におすすめ。
ITEM
テラリウム用 ピンセット(汎用)
・サイズ:全長17cm
・材質:ステンレス

スプーン(大さじ)

まとまった量の土を入れたいときには、大さじのスプーンがあると作業がはかどります。

はけ

石や容器の壁についた土などを、はけで払ってきれいにします。

太めの棒

広範囲の土を圧して安定させたり、表面を慣らすときに使います。

実践!苔テラリウムの作り方

必要なものをそろえたら、さっそく苔テラリウム作りを始めましょう!

Step1. 土(ソイル)を容器に入れる

苔テラリウムの容器に土を入れている様子
撮影:AGRI PICK編集部
スプーンで土を容器に入れ、苔テラリウムの土台を作ります。基本的に、土の量は1cm以上厚みがあればOKですが、2cmほどの厚さにするとバランス良く見えます。

Step2. 石をセッティングする

大きめの石を配置

苔テラリウムの容器に石を手で入れている様子
撮影:AGRI PICK編集部
大きめの石を一つ選んだら、正面から見て見栄えが良くなるように配置しましょう。奥のほうに置くと、手前に空間ができるので奥行きが出ます。また、石はとがった部分を上にして、立てるように配置すると格好良く決まります。
石の色は、黒や茶色、白などいろいろありますが、自分のイメージに合った好みのものを選ぶと良いでしょう。今回筆者は、明るい雰囲気にしたかったので淡い茶色の石にしました!

やや小さめの石を配置

苔テラリウムの容器に設置された2つの石
撮影:AGRI PICK編集部
石はサイズを変えて、2個くらい置いた方がバランスが良くなります。この際、それぞれ前後にずらして置くのがポイント。石を平行に置くと、のっぺりとした不自然な感じに見えてしまいます。

Step3. 土を足す

苔テラリウムの容器に土を足している様子
撮影:AGRI PICK編集部
石の背面から土を足して、後ろから前に傾斜がつくように土台を整えます。坂を作ることで、より自然な雰囲気に!小さじを使い、様子を見ながら少しずつ土を足していきます。最後にスプーンで寄せるなどして、自然に見えるよう土を慣らしましょう。

Step4. 配置の微調整

土を追加したら、全体のバランスをチェック!石の配置を微調整したい場合は、必ずこのタイミングで行ってください。この後は土を湿らせて石を固定するので、動かせなくなってしまいます。

Step5. 余分な土を払う

ハケで石についた土を払っている様子
撮影:AGRI PICK編集部
ガラスの内側や石に付いた余分な土を、はけできれいに払います。

Step6. 石を固定する

水をかけて土を湿らしている様子
撮影:AGRI PICK編集部
配置が決まったら、土を水で湿らせて石を固定します。水さしを使って、上からまんべんなく水をかけましょう。土の表面から1cmほど湿った状態がベストです。下までズブズブに湿らせるのはやり過ぎなので注意!
全体に水をかけたら、土に水がしっかり染みるまで、1分ほど待ちましょう。

Step7. 土を安定させる

棒で土を安定させている様子
撮影:AGRI PICK編集部
土がフワフワしている箇所を、太めの棒の先で圧して軽く固めます。これは、苔を植えやすくするためのひと工夫。力加減はあくまでも優しく、表面を慣らす程度で!

Step8. 苔を配置する

手に持ったヒノキゴケ
撮影:AGRI PICK編集部
いよいよ苔を植えていきます!種類ごとに、バランス良く配置していきましょう。このとき注意したいのは、苔が乾燥しないようにすること。作業に夢中になって苔を放置していると、乾燥してチリチリになってしまいます。定期的に霧吹きで水を与え、湿った状態をキープしましょう。

1種類目の苔「ヒノキゴケ」

ヒノキゴケを手でばらしている様子
撮影:AGRI PICK編集部
まずは、「ヒノキゴケ」から。ヒノキゴケは高さもあるため、最初に配置すると全体のレイアウトがイメージしやすくなります。
5本前後の束にしたらピンセットで掴み、土に植え付けます。後ろだけでなく、前方にも配置すると動きが出て面白いレイアウトになりますよ。

2種類目の苔「タマゴケ」

タマゴケを手でばらしている様子
撮影:AGRI PICK編集部
フワフワとしたかわいらしい見た目の「タマゴケ」。こちらも束にして、深めに植え付けます。長すぎる場合は、基部(根元部分)をカットしましょう。タマゴケは暑さに弱いので、夏場の管理には注意が必要です。

3種類目の苔「オオシラガゴケ」

オオシラガゴケを手でばらしている様子
撮影:AGRI PICK編集部
白っぽい色味が特徴の「オオシラガゴケ」。背丈は低めなので、高さのあるヒノキゴケなどと合わせるとメリハリが出ます。オオシラガゴケは、まとめて配置するほか、1本ずつバラバラに植えるのもおすすめです。

4種類目の苔「ムチゴケ」

ムチゴケを手でばらしている様子
撮影:AGRI PICK編集部
ふんわりと広がる見た目が特徴の「ムチゴケ」。パラパラとしてまとまりにくいので、初心者は1本ずつのほうが植え付けやすいかもしれません。長さはありますが、短めにカットして植えるとかわいらしく見えます。

Step9. 飾り砂を入れる

飾り砂を入れている様子
撮影:AGRI PICK編集部
アクセントとなる砂を、小さじで土の表面に載せます。全体ではなく、苔と苔のすき間など部分的に使うのがポイント。砂を入れるときは、石の配置がずれないように、背面側を下に傾けるようにして行いましょう。

Step10. 小石を配置する

白い小石を置いている様子
撮影:AGRI PICK編集部
アクセントに小さな白い石をセッティング。こちらも2つほど置くと自然な感じが出ます。

ついに完成!

完成した苔テラリウムを手で持っている様子
撮影:AGRI PICK編集部
園田先生の作品とスタッフの作品
撮影:AGRI PICK編集部
最後に、霧吹きで全体を軽く湿らせたら完成です。初めての苔テラリウム作りでしたが、なかなか満足した仕上がりに!しかし、園田さんの作品と比べると、歴然とした差が…。下の画像で、右側の黒い石を使った苔テラリウムが園田さんの作品です。やはりレイアウトにはセンスが必要ですね!

プロ直伝!じょうずに苔を植え付けるコツ

初心者にとって、とても繊細な苔をピンセットを使って植え付けるのは、なかなか大変な作業です。筆者も、苔テラリウム作りの中で、苔の設置が一番難しいと感じました。そこで、じょうずに苔を植え付けるためのコツを教えてもらいました!

Point1. 苔は高さを揃える

苔の基部をカットして高さを揃えている様子
撮影:AGRI PICK編集部
苔の高さがガタガタしていると、きれいに見えません。苔を何本か取り分けたら先端をそろえ、はみ出た基部(根元部分)をはさみで切り除きましょう。

Point2. 苔をピンセットで掴むときは平行に

ピンセットで苔を平行にはさんでいる様子
撮影:AGRI PICK編集部
苔を掴むときは、必ず苔の茎とピンセットが平行になるように!これは、苔を土にまっすぐ植え付けるための重要なテクニックです。苔がすぐバラバラになってしまうので最初は難しいですが、何回か繰り返すうちに慣れてきますよ。

Point3. はみ出た部分はカット

苔をピンセットではさんで余分な基部をカットしている様子
撮影:AGRI PICK編集部
ピンセットで苔を平行に掴んだら、ピンセットの先からはみ出た部分をハサミでカットしましょう。苔は柔らかいので、ピンセットからはみ出ているとうまく土に挿せません。

Point4. 箸などで苔を押さえながら植える

はしで苔を抑えながら植え付けている様子
撮影:AGRI PICK編集部
苔を植え付けるとき、ピンセットに苔がくっついてしまうことがよくあります。そんなときは、箸などの細い棒で苔の根元を押さえてからピンセットを抜くとスムーズに作業できます。

Point5. 苔は深めに植え付ける

苔はしっかり植え付けないと、すぐに抜けてしまいます。植え込む深さは、1cmぐらいが目安です。ピンセットごと、苔を土に挿し込んだら十分深く埋まっているか確認しましょう。

おしゃれな苔テラリウムを作りたい!レイアウトのコツとは

シンプルなのに、とってもおしゃれで自然に見える園田さんの作品。このようにセンスよく見せるためには、どのようなコツがあるのでしょうか?レイアウトで気を付けるポイントを聞いてみました!

Point1. 傾斜をつける

苔テラリウムの配置バランス
撮影:AGRI PICK編集部
作り方の中でも説明しましたが、土は奥から手前に向け、坂になるように入れると自然かつ格好良く見えます。まるで山の斜面のような見た目になりますね!

Point2. 配置は自然に

苔テラリウムの石の配置
撮影:AGRI PICK編集部
石はいくつかサイズの違うものを、できるだけ自然に配置にするのがポイント。平行に並べると人工的な感じになってしまい、不自然に見えてしまいます。

Point3. 苔は種類ごとに分散

苔の配置
画像提供:苔むすび
苔は何種類かを少しずつ、分散させて配置すると、自然な見た目になって奥行きも出ます。種類ごとにスポット分けにしてしまうと、シンプルでつまらない配置になってしまうので注意しましょう。

Point4. 石と砂の色を合わせる

飾り砂
画像提供:苔むすび
アクセントの砂は、石の色と同系色にすると統一感が出て、おしゃれな雰囲気に仕上がります。

苔テラリウムに適した土(ソイル)とは?

苔テラリウムの土(ソイル)
撮影:AGRI PICK編集部

粒子の細かい土

苔テラリウムの土には、苔を植え付けやすく、傾斜などの造形がしやすいものが適しています。苔は非常に根元が細いので、土の粒子は細かいほどベター。粒子が細かいと、水が染み込みやすく土の形もつけやすくなります。

養分・雑菌のない土

苔は、養分をあまり必要としない植物です。草花用などの培養土は、カビや藻が生える原因になるため、苔テラリウムには使えません。市販しているものから選ぶのであれば、養分や雑菌のない赤玉土やバーミキュライトがおすすめです。ただし、できる限り粒が小さいものを選ぶようにしましょう。
園田さんは、赤玉土とバーミキュライト、ピートモスを配合した、とても粒子が細かいオリジナルの土を使っています。通販でも購入可能ですよ。
ITEM
苔むすび オリジナル苔用土
・内容量:500cc

苔テラリウムに適した容器|水槽・ビンは使える?

苔テラリウムの容器2種類
撮影:AGRI PICK編集部

容器の主な種類

苔テラリウムに使う容器には、密閉できるふた付きの「クローズド式」(画像右)と、ふたのない「オープン式」があります。「苔むすび」では、さらに独自に開発した「セミオープン式」(画像左)の容器も使用しています。

クローズド式

クローズドテラリウム用ガラスキャニスター(M-size)《苔テラリウム・コケリウム用》
画像提供:苔むすび
初心者におすすめなのが、クローズド式の容器です。湿度が高く保たれるため、苔の植え付けが適当でも枯れたりすることがありません。また、乾燥による苔の痛みを防ぐことができ、水やりも1カ月に2回程度で済むため、日常管理が楽なのもメリットです。
ただし、クローズド式は常に容器内が湿度100%と、自然界にはない高湿度の環境を作ります。そのため苔がひょろひょろに徒長してしまうというデメリットも。クローズド式でも徒長しにくく、きれいに育つ苔の種類を選ぶようにしましょう。クローズド式におすすめの苔の種類は、後ほど紹介します!

オープン式

オープン式はふたがないため乾燥しやすく、環境の影響を受けやすい容器です。管理が難しいこともあり、初心者にはあまりおすすめできません。

セミオープン式

苔テラリウムセミオープン式容器
画像提供:苔むすび
園田さんが独自に開発したセミオープン式は、クローズド式とオープン式の中間に位置するタイプ。容器のふたを2mmほど浮かしてすき間を作ることにより、程よい通気性があるのが特徴です。湿度が上がりにくいため苔が徒長しにくく、きれいに育てることができるのがメリット。ただし乾燥しやすいので、水やりの頻度は1週間に1回程度と、クローズド式より多くなります。また、苔は深くしっかりと植え付けないと、水を吸いにくくなるので注意が必要です。

100均の瓶や水槽もOK!

基本的に、苔テラリウムの容器はどんなものでも使えます。透明なものであれば、100均で販売されている小瓶や、大きな水槽でも苔テラリウム作りは可能です。ただし、乾燥を防ぐため、容器にふたをすることを忘れずに。ふたは光を遮らないよう、必ず透明なものにしてください。

苔テラリウムに適した苔とは?

4種類の苔
撮影:AGRI PICK編集部

苔の種類の選び方

苔テラリウムに使う苔の種類は、使用する容器のタイプによって変わります。
クローズド式の容器では、高い湿度でも耐えられ、徒長しにくい苔を選ぶと良いでしょう。セミオープン式の容器は、水やりなど管理に少々コツが要りますが、ほとんどの苔を育てることができます。

園田先生おすすめ!クローズド式容器でも使える苔の種類
・ヒノキゴケ
・タマゴケ
・オオシラガゴケ
・ムチゴケ
・ツルチョウチンゴケ
・ホウオウゴケ


自然に生えている苔は使える?

道路脇などに生えている苔は、カビが生えやすいためテラリウムでは上手く育てられません。都市部のものよりも、森に生えている苔の方が育てやすく、テラリウムに向いています。

苔テラリウムにはキットや完成品も!

「今すぐ苔テラリウムを作りたい!」という人や「材料をそろえるのが面倒」という人には、苔テラリウム作りに必要なものがセットになったキットがおすすめです。

「苔むすび」オリジナル・苔テラリウムキット

「苔むすび」のウェブショップでも、キットが購入可能です。土や苔、石などの基本の材料が揃ったキットと、基本の材料にピンセットや霧吹きなどの道具がセットになった2種類から選べます。

基本の材料がそろったキット

苔テラリウム制作キット-Brown《苔テラリウム・コケリウム》「苔むすび」ONLINE SHOP

基本の材料+便利な道具のキット

苔テラリウム制作キット道具付き「苔むすび」ONLINE SHOP

ほかにもいろいろ!苔テラリウムキット

リンゴ型の容器がかわいいキット

ITEM
コケリウムキット りんご
リンゴ型のガラス容器がキュートな苔テラリウムの制作キット。専用の土(ソイル)と2種類の苔がセットになっています。

・サイズ(容器):幅10×奥行10×高さ11cm
・セット内容:ガラス容器×1、専用ソイル×1、ホソバオキナゴケ×1、オオカサゴケ×2本、作り方説明書

LED照明がついた制作キット

ITEM
Mosslight(モスライト)キット
LED付きの容器で、幻想的な苔テラリウムが楽しめるキット。暗い場所でも、苔の育生に必要な光量を確保できます。

・サイズ(容器):直径17.5×高さ24.5cm(LED含む高さ:30cm)、口径8.5cm
・セット内容:Mosslight UNC17001 BK、ルートウッド2S×1、ルートウッド4S×3、専用ソイル×1、ホソバオキナゴケ×1、ユキノシタ×1、作り方説明書

手作りが苦手な人には完成品も

「苔テラリウムが欲しいけど、手作りは苦手」という人は、完成品を購入してみては?

「苔むすび」のおしゃれな作品も通販で入手可能!

ITEM
苔テラリウム(コケリウム)完成品
小さなガラス容器の中に、閉じ込められた深い森の景色。シカのフィギュアが入った、とてもかわいらしい苔テラリウムです。

・サイズ:径8×高さ14cm

ITEM
おちょこけ 苔テラリウム
小さなガラス製のおちょこを使った、シンプルでかわいらしい苔テラリウムです。ホソバオキナゴケのかたまりをわざわざバラバラにし、ちょこちょこと少量ずつ土に植え付け直すことにより、モコモコとした姿を演出しています。

・サイズ:直径6×高さ6cm

苔テラリウムの完成品はほかにも!

ITEM
苔Terrarium スナゴケ フラットシャーレ
指先に乗るほどの小さなシャーレを使った、苔テラリウム。苔の種類は、スナゴケ、ヤマゴケ、コスギゴケから選べます。

・サイズ:高さ1.2×直径3.6cm(フタ含む)

ITEM
苔Terrarium マメヅタ ガラスボトルL
ホソバオキナゴケをベースに、シダ類のマメズタを配置した苔テラリウム。大きなガラス容器なので存在感は抜群です!マメズタのほかに、水草のブセファランドラや大型苔のコウヤノマンネングサを使ったタイプもあります。

・サイズ:直径11.5×高さ17cm 

苔テラリウムの日常管理・お手入れは?

苔むすび内観
撮影:AGRI PICK編集部

適した置き場所

自然の中では、基本的に日陰で生育している苔。実は暗い場所が苦手な植物なのです。日陰と言っても室内よりは明るいので、苔にはある程度の光が必要になります。苔を元気に育てるには「読書ができるくらいの明るさ」が基準。窓がない暗い部屋でも、電球や蛍光灯の灯りがあればOK!
ちなみに、直射日光は容器の中に熱がこもり、高温になってしまうので絶対にNGです。

適した温度

苔は寒さには強いですが、夏の暑さには注意が必要です。35℃を超えると、黒ずんだり、茶色くなって傷んでしまうことも。また、菌が繁殖しやすくなるというリスクも高まります。

水やり

水やりの頻度は、容器のタイプや環境などによってかなりの差が出ます。ここでは容器のタイプ別に大まかな目安を解説しますが、基本的には土の渇き具合を見ながら水やりをすることをおすすめします。

クローズド式

霧吹きで、2週間に1回を目安に水やりします。水を与え過ぎてしまった場合は、余分な水分をティッシュで吸い取ってあげましょう。容器内についた水滴は、水垢の原因になるので拭き取ってください。

セミオープン式

水差しを使って、表面がまんべんなく湿る程度に水を与えます。土がグショグショになるのは、水のやり過ぎです。

最適な土の湿り気具合

土の湿り気具合の比較4種
画像提供:苔むすび
パサパサに乾燥させてしまうのはもちろん駄目ですが、逆にぐっしょり濡れていて、容器を傾けると水が流れ出るほどの過湿の状態も良くありません。
上の比較画像で見ると、右から2~3番目のような土の湿り気具合が適しています。容器の内側に、土の粒子が付着するぐらいが一番ベストな状態になります。

苔テラリウム|Q&A

フィギュアを加えた苔テラリウム
撮影:AGRI PICK編集部
ここでは、苔テラリウムによくあるトラブルや疑問についてお答えします!

Q. 苔テラリウムにカビが生える原因は?

園田さん
園田さん
土に雑菌が含まれているとカビが生えることがあります。外で採取した苔を使用する場合、基部(根元部分)についた土をよく洗い流さないと、雑菌を持ち込むことになるので注意しましょう。また、暗い場所で過湿気味にするのもカビが生える原因になります。

Q. 虫が発生した!どうしたらいい?

園田さん
園田さん
虫も苔の基部に付着していることが多いです。販売されている苔はほとんど心配ありませんが、万が一虫が発生してしまったときは、殺虫剤で駆除してください。

ITEM
ベニカXファインスプレー
幅広い植物に使える殺虫殺菌剤。スプレー式なので手軽に使えます。

・内容量:1000ml

Q. 苔が黄色くなるのはどうして?

園田さん
園田さん
いろいろな原因があるので一概には言えませんが、季節性による紅葉や老化現象、菌が原因による変色、直射日光での退色などが考えられます。

Q. 苔テラリウムでメダカやエビなどの生き物は飼える?

園田さん
園田さん
大きめの水槽など、十分なスペースがある容器なら可能です。ただし、苔は水を嫌う性質のものが多いので、種類選びは必要になります。

楽しく簡単!苔テラリウム作りに挑戦しよう

苔テラリウム
撮影:AGRI PICK編集部
初めての苔テラリウム、とても楽しく作ることができました!石の配置や苔の種類の選び方などによって表情が大きく変わるので、作り手の個性やこだわりが感じられるのもおもしろいところです。
興味のある人は、ぜひチャレンジしてみてください。小さな苔の世界に、きっと魅了されるはず!

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AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。

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