『芝生』のすべて!手入れ・貼り方・種類・肥料など徹底的にご紹介!

『芝生』の種類や選び方から、張り方・植え方、手入れ、管理の仕方まで徹底解説!「どんな肥料を与えればいいの?」「雑草対策にはどんな除草剤をつかえば良い?」そんなあなたの悩みを解決します!庭に元気な芝生を育てるためのポイントが詰まっていますよ。



きれいに刈りそろえられた芝生が青々と育っている庭って素敵ですよね。芝生は見た目がいいだけでなく、土埃を抑えてくれたり、急な温度変化を抑えて、夏は涼しく、冬は暖かくしてくれるなど嬉しいポイントがたくさんあるんです。そんな芝生の種類や、お手入れ、管理の仕方など、芝生の全てをご紹介していきます。

芝生は気候で選ぶ!ぴったりの種類と特徴を見つけよう

photo: Gregory Garnich

芝生は大きく分けて『日本芝』と『西洋芝』に分けられます。さらにその中で、暑さに強い品種や、踏圧に強い品種、葉の大きい小さいなどがあり、その品種ごとに特性があります。住んでいる土地の天候や、どんな場所に張るのかに注意しながら種類を選んでいきましょう!

日本芝の特徴・種類

日本の芝は『暖地型』と言われるように、暑さに強いことが特徴です。踏圧にも強く、日陰でもしっかり育ちます。『野芝』は日本で最も広く自生している芝で、手入れが簡単です。一方で野芝は整いが悪く、ゴルフ場のラフなどに使われるのが一般的です。『高麗芝(こうらいしば)』は葉が細く整っているので、美しい芝生ができ家庭の庭によく用いられます。『姫高麗芝(ひめこうらいしば)』はより葉が細かく繊細なのが特徴で、管理は難しいですが非常に美しい芝です。
種類 生育地域 メンテナンス 耐踏圧性 耐陰性
暖地型 野芝  東北以南  ○  ○
高麗芝  関東以南  ○  ○
姫高麗芝  関東以南  △  ○

西洋芝の特徴・種類


西洋芝は暖地型と寒地型に分かれます。その多くは生長が早く刈り込みが多く必要で、手間がかかるのが特徴です。葉が細く柔軟なものや冬でも青々と育つものなどもあり、地域の気候や好みによって選ぶのも楽しいですね。

 

西洋芝 暖地型(関東以南)

関東より南で育てることのできる『暖地型』の西洋芝です。ただ、日本芝と異なり耐陰性が無いので、日陰では育ちません。また、生長が早いために刈込回数も多くなり、メンテナンスも非常に難しいです。日本の暖地で育てるなら、日本の気候に合った『日本芝』がいいようですね。
種類 メンテナンス 耐踏圧性 耐陰性
暖地型 バミューダグラス類  ×  ×
ティフトン類  ×  ○  ×
ウィーピングラブグラス  –  –
 

西洋型 寒地型(関東以北)

東北地方や北海道など、日本の中でも寒冷地とされている地域で育てられているのが『寒地型』の西洋芝です。世界で一番人気なのは、寒さや病害虫耐性の強い「ブルーグラス類」。北海道でも広く使われていて、踏圧に強いためゴルフ場のフェアウェイにもよく利用されています。
種類 メンテナンス 耐踏圧性 耐陰性
暖地型 ベントグラス類  ×  ×  ○
ブルーグラス類  ○  ○  ○
フェスク類  ○  ○  ○
ライグラス類  ○  ×  △
 




作業カレンダー|種まきからお手入れまで 年間スケジュールをチェック!


きれいに生えそろった芝生を育てるために、除草作業や、水やり、肥料のあげ方など、シーンごとに詳しくポイントを紹介していきます。まずは、芝生を植える時期と張り方について、見ていきましょう。

芝生を張る時期・張り方(植え方)

芝生を張る(植える)時期

photo: crom shin

植え付けで何よりも重要なのが時期でしょう。芝生の活動が始まる3月中旬ごろから梅雨前までがオススメで、その時期に植えると水の管理が楽になるのが理由です。10月ごろも植え付けは可能ですが、冬の間、上を歩けなくなるので注意が必要です。

当然ながら生長の止まる冬は論外、そしてイメージ的に向いていそうな夏もあまり植え付けに適しているとはいえません。日差しによって根が乾く、逆に蒸れて痛んでしまうなど管理が難しいため、どうしてもその時期でなければいけない場合以外は避けるようにしましょう。

張り方(植え方)

photo:Eric Johnstone

1.材料(道具)

芝生を張るにはまずいくつかの道具が必要です。当然必要となるのが芝生で、これはできるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。専門業者に頼むのが安心ですが、ホームセンターなどで済ませたい場合は次の仕入れ日を聞いたり、予約をすれば比較的新鮮なものが手に入ります。次に芝生の隙間を埋める目土と元肥。これは専用のものが売っているので、畑用のものを転用しようとしたりせず、そちらを選びましょう。

他には道具が必要なのですが、あればあるだけ芝を綺麗に張ることができます。土を耕すレーキ、ごみを取り除く竹ぼうき、異物を取り除くふるいがあればなお良いです。鉄製のトンボか、大きな板状のものがあれば用意しましょう。なお、芝の下に除草シートを敷く場合もありますが、飛来する種子は防げず、芝の安定感もなくなるので、メーカーは推奨していません。

 

2.整地

芝生を見栄え良く、元気にするには、何よりもこの作業が重要になります。まずレーキ類で土地を10~20cmほど耕し平らにします。このとき、雑草や小石類はできるだけ取り除くようにしましょう。耕した後に肥料を混ぜると効率的です。芝張り後に与える方法もあるので、お好みで構いません。

耕した時にもしも粘土質が出た場合はさらに手を入れる必要があります。目砂を混ぜ、床土で蓋をしましょう。出なかった場合もこの作業をしておくと、仕上がりがさらに綺麗になりますよ。

掘り起こしが終わったら、鉄製のトンボや板類、なければスコップや靴で固め、水をたっぷり撒きましょう。

【ワンポイント】可能な場合は庭の外に向かって傾斜をつけてみましょう。そうすることで水はけがよくなり、管理が少し楽になりますよ!

 

3.芝生を張る

芝生はマット状になっているので、基本的にはそれを並べるだけで芝張りができます。主な敷き方は2種類。べた張りという隙間がないように並べる方法と、芝と芝の間に3cmほどの隙間を開ける目地張りがあります。両者にそれほど違いはありませんが、べた張りは植えてすぐに芝生が完成する反面、コストが最もかかる方法です。

 

4.目土を入れる

芝を張ったら、その上に目土もしくは目砂をかぶせます。せっかく張ったのに……と思うかもしれませんが、定着のために必要な作業なのです。かぶせた後は芝生の葉先が見えるように、竹ぼうきなどで均一にしていきましょう。全ての作業が終わったら板やスコップの背で、作業でできた隙間がなくなるように圧力をかけましょう。

 

5.水やり

最後の仕上げに、たっぷりと水をあげましょう。ホースやバケツでかけるとせっかくかぶせた目土が流れてしまうため、シャワー状の水を優しくかけてあげます。張ったばかりの芝はとても乾きやすいため、目土が白っぽく乾いてきたら散水するようにしてくださいね。

 


基本の手入れ~芝生をもっと元気にする管理方法

photo: Peter Thornton

せっかく芝が張ってあるのに雑草と混じって何だか分からなくなっていたり、部分的に枯れていたりするのをよく目にします。それを見ると芝生の手入れって難しいんじゃ? と思いますが、実はこまめなお手入れをするだけで全然違ってくるんです。

基本のお手入れ

芝刈り



美しい状態を保つのに最も重要なのが芝刈りです。芝を張ってから約1ヶ月、5cm以上に育ってからが開始の目安。ある程度成長して以降は3~4cmまで伸びたら半分くらいの長さに刈り込みましょう。この時あまり短く刈ってしまうと復帰に時間がかかるため、注意が必要です。逆にもしも長くなりすぎた場合は一気に刈らず、徐々に短くしていきます。

芝刈りはバリカンやハサミでも可能ですが、特別そうしなくてはならない事情がある場合以外は草刈り機を使いましょう。楽なのは当然ですし、長さも均一になるため見栄えが違ってきます。刈り終わった後は竹ぼうきやレーキを使ってゴミを取り除きましょう。そのままにしておくと病気の原因にもなってしまいますよ。

→おすすめの芝刈り機や芝生バリカンをチェック!



 

水やり

見た目で分かりにくいため、忘れがちなのが水やりです。なんとなく芝生は例外な気がしてしまいますが、やはり植物。水やりを忘れると大変なことになってしまいます。風通しや水はけにもよりますが、春先は4日に一度くらい、夏は毎日あげるようにしましょう。

春先はあまり気にしなくても大丈夫ですが、夏の水やり時間には注意が必要です。日差しの強い日中に水をあげると根が蒸れてしまい、痛む可能性があります。最適なのは日の入り前と日の入り後、2回に分けてたっぷりとあげる方法。この『たっぷり』が重要で、表面が濡れる程度だとすぐに乾いてしまいます。

 

施肥

より美しく、より元気に育てるためには芝生にも肥料が必要です。元気がなくなってからあげるのではなく、少量をこまめにあげるようにしましょう。適した時期は芝生が育つ4~7月と9月後半。肥料焼けしやすくなるため、暑い時期は避けるようにしてくださいね。



 

除草

せっかく立派に芝生が育っても、隙間から雑草が見えていては格好がつきません。雑草は芝生の栄養を奪うだけでなく、大きく育って日陰を作ったり、害虫を寄せ付ける原因になります。すぐに見分けがつくため、見かけたら都度取り除きましょう。あまりにひどい場合は芝用の除草剤を使います。普通の除草剤では芝も枯れてしまう可能性があるため、必ず芝用を選ぶようにしてください。

 


芝生をもっと元気にする管理方法

エアレーション

芝生は一度植え付けると掘り起こすことはできません。しかし植えてから時間が経つと根が密集したり土が踏み固められたりと、地面の通気性が悪くなってしまいます。そうなると土の中の酸素が少なくなったり、水がしみこみにくくなったりと、芝生の生育によくありません。

そこで必要になるのがエアレーション(空気入れ)。掘り起こせないのにどうするのかといえば、芝に穴をあけてしまうのです! せっかく育った芝に穴を開けてしまうのは気が引けるかもしれませんが、元気に育てるため、心を鬼にして穴を開けていきましょう。時期は生長が始まる春ごろ、作業には専用のローンスパイク、またはローンパンチを使います。エアレーションを行った後は、必ず穴に目土を入れてあげてくださいね。

 

サッチ取り(サッチング)

サッチとは芝刈りなどで出たカスが分解されずに堆積したもの。どうしても普段の掃除では取り切れずに出てきてしまいます。初年度はそうでもありませんが、2年目以降はかなりのスピードで溜まります。作業には目の細かい熊手、または間隔調整機能が付いたものを使うのがオススメです。

範囲が広くて手作業で取るのが大変な場合は、微生物を使ってサッチを分解する『サッチ除去剤』や、サッチング機能の付いた芝刈り機を使いましょう。

 

目土入れ

芝生を張った時に目土をかぶせたのは覚えていますか? この作業は芝生を植えた後も有効なんです。メリットとしては土をかぶることで芝が活性化し、発芽が誘発されること、凹凸の改善などがあります。しかし土を入れるということはその分だけ地面が高くなるということなので、少しずつ芝の位置が上に上がってきしまいます。絶対に必要というわけでもないので、やる場合も数年に一度ぐらいが安心ですよ。

青々とした芝生で気持ちのいい庭づくりを!


しっかりとお手入れのポイントを押さえて、気持ちのいい芝生生活を始めましょう!

 

 

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AGRI PICK 編集部
AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や、家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方たちに向けて、農作業グッズや野菜栽培のコツなどのお役立ち情報を配信しています。この夏は、貸し農園で野菜栽培に挑戦中!

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