目次
-
- MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む
おもな産地は熊本・愛媛といった、温暖な西日本地域。太陽の恵みをたっぷり受けて育った、あま~いフルーツなんです。
ちなみに、英語でもそのまま「Dekopon」と呼ばれます。
「不知火(シラヌヒ)」との違いとは?
ただし!農家さんが独自で出荷している不知火の中には、「充分甘くて、デコポンの基準をクリアしているけど、審査を受けていないから不知火として販売されている」というものもあります。というのも、日園連に加盟する全国のJAだけが「デコポン」の商標を使用できるからです。もしかしたら、「無人販売所の不知火が、デコポン相当に甘くてラッキー!」なんてこともあるかもしれませんよ。
デコポンの値段
数kg単位で大量買いすると安くなる傾向にあるので、「春のみかん」としてたくさんストックし、毎日食べるのにぴったり!
デコポンの味の特徴は?
デコポンの味はオレンジやみかんに似ています。甘みが強く、柑橘類の中でも酸味は控えめです。「酸っぱい食べ物は苦手……」という方にもおすすめ!舌触りもなめらかで、とってもジューシー。香りもさわやかです。また、皮がむきやすいのもポイント。柑橘類というと、八朔(はっさく)や文旦(ぶんたん)のように、外皮が厚めでむきにくいものも多いですが、デコポンの皮はみかんのように薄いんです!するするっとむけてしまうので、皮むきが煩わしい方でもストレスが少ないですよ。
デコポンの栄養・カロリー
デコポンの主な栄養素
ビタミンC
デコポンは、コラーゲン生成作用のあるビタミンCが豊富なフルーツです。βクリプトキサンチン
βクリプトキサンチンも、デコポンに多く含まれている栄養素。お酒・たばこで発生する毒素を抑えるはたらきもあるといわれています。クエン酸
疲労回復・血液をサラサラにしてくれる効果があるといわれます。忙しい毎日でお料理に時間をかけられないときも、デザートにデコポンを加えれば心身ともにスッキリしそうですね。デコポンは健康を保つのにぴったりな食べ物なんですよ!
デコポン1個あたりのカロリーは?
デコポン1個あたりのカロリーは、約80kcal前後です。低カロリーなので、食べすぎが気になる方でも大丈夫!ただし、気をつけたいポイントがあります。それは、「糖度13度以上のものがデコポンを名乗れる」とご紹介したように、あま~い食べ物だということ。糖質も高めなので、糖質制限中の方には不向きです。
デコポンの収穫時期|旬はいつ?
3~4月がデコポンの旬
デコポンの旬は、春の初め。3月~4月がおいしい時期です。露地栽培されているものが出回り始めるのは2月ごろからですが、甘みがより増すのは3月~4月に売られているデコポンです。また、ギリギリまで出荷を遅らせ、「完熟デコポン」と銘打って売られているものもあります。こちらはもちろん甘く、おいしいです。できるだけ甘いデコポンが食べたいなら、4月ごろの購入がおすすめ!
ちなみに、年内~1月ごろから売られているのは、ハウス栽培されたデコポン。見た目がキレイに整うので、贈り物に人気です。
デコポンのおいしさのポイントは「追熟」
「いち早く食べたい!」という方のために、露地栽培されたものが早く出回ることもありますが、追熟が不十分ですっぱい……なんてケースも。デコポンにとって重要なのは、もぎたてかどうかではなく、充分に熟しているかどうかなのです。
ただし、「完熟デコポン」は例外。すでに食べ頃になっているので、早めにいただきましょう。
おいしいデコポンの選び方
また、買ってからあたたかい場所に少し置いておくと、さらに熟して甘みが増します。柑橘類全体の傾向ですが、収穫してすぐは酸味が強いので、ちょっと寝かせたほうが甘さを楽しめますよ。
通販で買うなら!程よい酸味が魅力のおすすめのデコポン3選
1. デコポンといえば熊本産!ギフトにぴったりの化粧箱入り
デコポンは熊本県の特産品。こちらの商品は化粧箱入りなので、贈り物におすすめです。早い時期に注文した場合、到着後はご自宅で追熟し、食べごろを待ってから召しあがれ。
2. あま~く完熟させた愛媛産のデコポン【2月下旬~発送予定】
こっくりとした、深~い濃厚な甘さ!収穫後、すぐに出荷数するのではなく、1ヵ月追熟してさらに甘くしたデコポンがこちらの「デコ媛」です。スーパーでいつも食べているものとは違う、ジューシーな味に驚くかも? あたたかな愛媛の潮風の中で育った、オレンジ色の甘みをどうぞ!
3. 訳ありで安く買えるおすすめのデコポン【2月下旬~発送予定】
「お買い得に、どっさりデコポンを食べたい!」とお思いならこれ!3kgで1,480円前後と、お買い得なデコポンが産地から直接届きます。さらに期間限定で、2箱購入すると、プラス1kgのおまけつきです!ワケありの理由は、形がバラバラ、傷ありだから。でも、味は問題ありません!デコポンのおいしい食べ方・おすすめレシピ
デコポンの剥き方・切り方、薄皮はどうすればいいの?
ボコッと突き出した、「デコ」が特徴的なデコポン。無骨な印象で、かたそうに見えますが、手でむくことができます。それだけ薄皮なんです!まずデコの部分をくりぬくように取り、続いてみかんと同じ要領で皮をむくだけ。包丁いらずなので、コタツや食卓の上に置いておけば、思い立ったときに食べれちゃいます。剥き方は、こちらの動画を参考にしてください。
デコポンのおすすめの食べ方
デコポンをおいしく食べるには、やっぱり「そのまま」が1番おすすめ! 調理の過程で、栄養素が抜けてしまうのを防げますし、なにより手間いらずでおいしいです。柑橘類にありがちなのが、「白いスジのような部分を取るのが面倒」という鬱陶しさ。でも、デコポンの白いスジ部分は、ミカンと同じ程度なので、ほとんど気になりません。果肉を覆っている薄皮もやわらかく、皮をむいたらそのままかぶりつけます!あわせると効果的な食材
肉や魚と一緒に食べると、デコポンのビタミンCがより効果を発揮します。ビタミンCはコラーゲンづくりを活発にするので、コラーゲンのもとになるタンパク質を含む食材との食べ合わせが良いんです。ビタミンCが不足すると、コラーゲンも充分に生成できなくなり、肌のハリが失われます。また、ビタミンCには鉄の吸収率を上げる効果も。ほうれん草やレバーを使った料理のあとは、デザートとしてデコポンを食べると、さらに貧血予防ができます!デコポンの保存方法
デコポンを育てたい!苗からの育て方は?
デコポンの栽培条件
デコポンを育てるのに欠かせない栽培条件は、「日当たりのよさ」と「温暖な気候」です。この2点さえ満たせれば、栽培は決して難しくありません。年間を通じて、最低気温が氷点下にならない温暖な地域が栽培に適しています。東日本より西日本向きの果樹ですが、マイナス5℃くらいまでなら枯れずに耐える力は一応備わっているので、関東周辺でも育てられないわけではありません。ただし、冬は防寒対策をしてあげるのが吉。
デコポン(不知火)の苗植えの時期
デコポンの苗は、初春にあたる3~4月に植え付けます。土は水はけや水もちのよいものを選びましょう。鉢植え、地植えのどちらでも育てられます。鉢植えのメリットは、気候の変化や季節にあわせて場所移動ができること。デメリットは、根の生長にしたがって植え替えをしないといけないこと、地植えより頻繁に水やりをしなければいけないことです。大きくしたいなら地植え、コンパクトにまとめたいなら鉢植えがおすすめ。植え付けの方法(鉢植えの場合)
- 1. 鉢を用意し、穴を市販の鉢底ネットでふさぐ。
2. 鉢底石を敷き、その上に元肥入りの土を入れる。
3. 苗を中心に固定し、縁を埋めるように土を足す。
ウォータースペース(水やりしたとき、土があふれ出ない余裕)を設けるために、土の量は鉢全体の8割程度にとどめる。
4. たっぷりと水やりをして、日当たりの良い場所に置く。その後は、土の表面が白っぽく乾いてきたら水やりをする。

【柑橘大苗】 不知火(デコポン) 3年生 接木苗
3年生、つまり育てられて3年目の接ぎ木苗です。果樹は育て始めてから収穫まで、ある程度時間をかけなければいけませんが、これなら比較的早く収穫を楽しむことができます。4年生、5年生の苗も販売されているので、「もっと大きく育っているものが欲しい」とお考えの方は、そちらもチェックしてみて。
ぜったいに高糖度!あま~いデコポンを頬張ろう
とろけるような甘さと、ビタミンCたっぷりのみずみずしい果肉。それでいてお値段は決して高くないので、入手しやすさもポイント!箱買いなら、さらにお買い得です。水分補給がわりにも、デザートとしても、手でむいてそのままかぶりつけます。あま~い果実をとことん味わってくださいね。