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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
ここではゴミ箱、観葉植物、網戸など場所別のコバエ対策、めんつゆを利用した自作トラップや殺虫スプレーなど市販のコバエ対策グッズを紹介します。コバエが大量発生して困っているという人はぜひ参考にしてくださいね。
監修:住友化学園芸株式会社
住友化学園芸は家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を研究開発し、園芸専門店・量販店・ホームセンター・ドラッグストアなどの一般小売販売店を通じて、「お客様」のお手元に商品を届けています。不快害虫を退治する「不快害虫殺虫剤」やイヤ~な不快害虫をよせつけない「不快害虫忌避剤」も豊富にラインナップ。
コバエはどこからくるの?その発生源とは
外から侵入してくる
まず考えられるのが外からの侵入です。コバエは体長5mm以下と非常に小さいので、網戸の隙間や換気扇、室外機の隙間からすり抜けてくることがあります。家の中でコバエを見た場合、庭やベランダ、駐車場の水たまりなどで発生したコバエがそれらの隙間から部屋の中に侵入している可能性もおおいにあります。部屋の中で繁殖している
外からの侵入が考えられない場合、室内で発生している可能性が高いです。例えば、生ゴミの中やお風呂やキッチンの排水溝の腐敗したゴミにコバエが卵を産みつけ、繁殖している可能性があります。コバエの種類によって発生する場所が違う?
家の中で見かけるコバエにはいくつか種類があり、それぞれ発生源も違います。これらの特徴を知ることで効果的な対策がわかってきますので、よく理解しておきましょう。ショウジョウバエ
キッチンの生ゴミに発生しやすいコバエ。特に腐った果物などに注意が必要です。ノミバエ
生ゴミや腐った植物に集まる傾向があります。チョウバエ
湿気の多い場所を好むため、キッチンやお風呂の排水溝などに発生しやすいです。キノコバエ
腐った植物によく発生します。コバエが大量発生!場所別のコバエ対策
ゴミ箱
ゴミ箱は特にコバエが発生しやすい場所です。コバエはゴミの臭いに寄ってきます。できる限りふた付きのゴミ箱を使用し、開けっ放しにしておかないようにしましょう。特に生ごみの臭いはコバエが好みますので、個別の袋に入れて口をしばり早めにゴミ捨て場に持っていきましょう。キッチンやお風呂場の排水溝
特に暑い時期、キッチンやお風呂場の排水溝はヌメりやすく少しのゴミでも腐敗スピードが早くなります。特に排水溝の腐った臭いをかぎつけたチョウバエが排水溝のヌメりに卵を産みつけることが多いので気をつけましょう。生ゴミやヘドロ、石鹸カスなど悪臭の原因はいくつかあります。少し面倒ではありますが、日々こまめに排水溝のゴミを捨てたり、ヌメり専用の洗浄剤を使ったりしてコバエが寄り付かないようにしましょう。また、排水溝には重曹と酢を使った掃除もかなり効果的です。重曹とお酢を使った排水溝掃除術
まず適量の重曹を排水溝に振りかけます。その上から酢をシュワシュワと泡立つような音がするまでかけて、5~15分ほど放置します。最後に60度ぐらいの熱いお湯で流して完了です。ちょっとしたことですが効果は抜群。ぜひ試してみてください!
キッチン
ご飯を食べ終わった後、食器や飲み残し、食べ残しをキッチンの流しに置きっぱなしにすること、よくありますよね?でも、それはコバエが寄り付く原因に。特にアルコールの飲み残しには要注意。コバエの中でもショウジョウバエは発酵臭を大変好む性質があるからです。お酒を飲んだ際は、飲み残しはキッチンに放置せず、すぐにグラスを洗うようにしましょう。また、飲みきったお酒の瓶や缶もそのままゴミ箱に入れずに、軽く水ですすいでから捨てることをおすすめします。
また、キッチンのお酢や醤油などの調味料もコバエの発生源になることがあります。ショウジョウバエは、お酢や醤油などの臭いが大好きだからです。使い終わった調味料は必ずふたを閉め、できれば冷蔵庫に保存しておくと安心です。
観葉植物
さらに土には適度な温度や栄養があるため、コバエの絶好の産卵場所になります。観葉植物の周りでコバエが大量発生した場合は土の中に産卵されている可能性が高いです。このような場合は、土をまるまる交換するか、難しい場合は表面2~3cmの土を交換するだけでも効果的です。
網戸・窓
体長が非常に小さいコバエはわずかな隙間からでも侵入してきます。窓をしっかり閉め切るのはもちろんのこと、網戸に穴があいてしまった場合は小さなものでもきちんと修理しましょう。また、網戸をコバエが通り抜けづらい細かいメッシュ地のものと取り替えるのも効果的です。また、窓や網戸に殺虫剤やコバエが嫌がる匂いのスプレーを吹きかけたり、防虫シートを貼るのも効果があります。ペットのトイレ
ペットのフンの臭いにコバエが集まり、産卵して増殖することがあります。こまめにフンを掃除するのはもちろんのこと、消臭スプレーなどを使って臭いを抑えるのが効果的です。ペットに害がないような天然成分のものだと安心です。ケースで飼育しているカブトムシ
子どもがいる家庭や趣味などでカブトムシを飼育している人もいるでしょう。カブトムシの飼育ケースにもコバエが発生する危険があります。カブトムシのエサであるゼリーや果物の臭いをコバエは好むからです。ケースとふたの間に通気性があるシートをはさむことで、コバエが入ってこられないようにできます。お酢・めんつゆ・アロマなどを利用した手作りトラップでコバエ対策
身近なもので対策したいという方は、自作トラップを試してみては。作り方は簡単です!めんつゆ・お酢トラップ
めんつゆ・お酢トラップの作り方
【材料】
・容器(ペットボトルやコンビニのサラダやお弁当などの容器)
・水
・めんつゆまたはお酢
・台所洗剤(できれば柑橘系の香りのものがおすすめ)
【作り方】
1. ペットボトルを使う場合は1/5の大きさに切る
2. 容器に1cmほど水を入れる
3. 水と同じ量のめんつゆまたはお酢を入れる
4. 食器用洗剤を数滴たらす
5. コバエが発生しやすい場所にしかける
6. 1週間をめどに処分する(それ以上放置すると卵を産みつける可能性があるため)
めんつゆ・お酢トラップの仕組み
コバエの体は水を弾くようにできていますが、食器用洗剤に含まれる界面活性剤がつくとその効果が無くなります。そのため、めんつゆやお酢の匂いに誘われて寄ってきたコバエはトラップにかかると沈んで死んでしまいます。匂いを広めるために、なるべく口の大きい容器を使うとよりいいでしょう。ショウジョウバエは、お酒(あるいはお酢)+めんつゆ+洗剤だと、さらに捕れるという話も!ハッカ油スプレーもコバエ対策に効果的
爽やかな香りでデオドラントや暑さ対策、アロマオイルとしても万能なハッカ油を知っていますか?ハッカはミントの一種で、ハッカ油はハッカを材料に作られた植物油です。ハッカの香りは虫が嫌がりるため、ハッカ油で作ったスプレーをコバエが発生しやすい場所に吹きかけるのもおすすめです。ハッカ油スプレー、ミントスプレーの作り方
【材料】
・水90ml
・無水エタノール10ml
・ハッカ油10~20滴前後
・スプレーボトル
【作り方】
材料を混ぜてスプレーボトルに入れれば完成です。
窓や網戸、キッチンなどに吹きつければ、コバエを寄せ付けません。
ハッカ油が手に入らない場合は、ミントの葉を水道水につけて半日置いて作ったアロマスプレーも効果的です。
市販のおすすめグッズでコバエ対策|スプレー・殺虫剤など
コバエの駆除グッズには現在さまざまな種類があり、コバエそのものに吹きかけて死滅させる「殺虫スプレー」や匂いでコバエをおびき寄せて捕獲する「捕獲型殺虫剤」など用途に合わせて選べます。子どもやペットがいる家庭でも安心して使える自然由来の成分が使われているものや、消臭抗菌効果があるものなど、機能的な商品がたくさん販売されています。
殺虫スプレー
市販の殺虫スプレーはコバエに吹きかけるだけで退治できるので手軽な方法である一方、子どもやペットのいる家庭の場合、化学薬品が入っているものだと不安ですよね。100%天然成分のこちらの殺虫スプレーなら、除虫菊から抽出した100%天然成分「ピレトリン」を殺虫成分としているので、赤ちゃんやペットがいるおうちでも安心です。使用の際は赤ちゃん、ペットなどが立ち入らないようにする必要はありますが、使用後は散布場所に立ち入ってもまったく問題ありません。水性スプレーは散布量が多過ぎると水浸しになってしまい、拭き取りが必要になりますので注意してください。メーカー担当者がおすすめポイントを解説!
100%天然(除虫菊)の殺虫成分でイヤな虫をスッキリ退治。べたつかない水性スプレーで使いやすいですよ!噴口は「ジェット」と「霧」が選べる切替ノズル。狙った虫は「ジェット」で退治、広範囲にまきたいときは「霧」で散布と、用途によって使い分けがしやすいです。
据え置きタイプの殺虫剤
コバエが増え過ぎて殺虫スプレーでは対処しきれないときは、置くだけで簡単にコバエが捕獲できる据え置きタイプの殺虫剤が効果的です。例えば、コバエが好きな香りでおびき寄せ、殺虫成分のゼリーのなかにもぐらせ駆除するタイプや、コバエが大好きなオレンジと黄色のコントラストでおびき寄せて粘着シートで仕留めるタイプなどがあります。置くだけでなく設置場所に困らない吊るタイプもあります。キッチンの流し台の上、ゴミ箱周りなどにスペースがあれば置くタイプ、窓やドアの近くなど開閉があるところには吊るタイプなど、場所に合わせて適切なものを選びましょう。