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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
庭仕事やアウトドアレジャーで気を付けたい害虫について、詳しくはこちら。
なぜ発生?クモやゲジゲジなど、不快害虫の基礎知識
衛生害虫・農業害虫・不快害虫
それぞれどんな虫が分類されるのでしょうか。衛生害虫
衛生害虫とは、病原菌を媒介したり毒を持っていたり、人や家畜に衛生上の害を与えたりする害虫のことをいいます。具体的には蚊、ハエ、ノミ、ダニ、ゴキブリなどが挙げられます。ボウフラ対策について、詳しくはこちら。
農業害虫
農業害虫とは、農作物に害を及ぼす害虫のことをいいます。具体的にはアブラムシ、イナゴ、カメムシ、ナメクジなどが挙げられます。家庭菜園の害虫対策はこちら。
不快害虫
衛生害虫や農業害虫には分類されないが、人に不快感を与える害虫を不快害虫といいます。木材を食い荒らす木材害虫、食品に混入し害を与える貯蔵食品害虫、衣服を食べる衣類害虫などもこちらに分類されます。クモ、アリ、カマドウマ、ムカデ、ゲジ、シロアリ、ユスリカ、ヒメカツオブシムシ、キクイムシなどが不快害虫に分類されます。
不快害虫が家の中に発生する原因
玄関や窓から侵入してくる
不快害虫の侵入経路として多いのは、玄関や窓です。換気のために窓をあけたり、人が出入りしたりするときに付いて侵入してきます。よく、マンションの高層階は虫が飛んでこられないといいますが、油断大敵。風に乗って飛んできたり、配管を通ってきたり、人の服についてやってきたり、中にはエレベーターに乗ってくる虫もいるそうです。部屋やキッチンの換気口から
部屋の中やキッチンにある換気口にフィルターがないと不快害虫が侵入することがあります。「玄関や窓からの侵入には気を付けていても、なぜか虫が入ってくる」という方は、換気口に注意してみてください。対策としては、細かいフィルターをつけるか、使っていない場合は思い切って養生テープなどでふさぐのがいいでしょう。ベランダの水たまり、家庭菜園
キッチンの生ごみ
網戸の小さい穴や窓の隙間から入り込んだコバエなどは、キッチンに放置されている生ごみに卵を産んで一気に増殖することがあります。キッチンの三角コーナーやごみ箱には生ごみを長期間放置しないようにしましょう。コバエ対策について、詳しくはこちら。
家に出やすい不快害虫
カマドウマ
バッタのような跳躍力、長い触覚、そしてまだら模様が特徴的なカマドウマ。見た目の不快さから苦手な人も多いかもしれません。姿はバッタやコオロギなどと似ていて長い肢で高い跳躍力を見せます。昔の家ではかまどの周辺に現れたことや、飛び跳ねる姿が馬に似ていることから「カマドウマ」という名がつきました。種類はさまざまですが、家の中でよく発生するのが黒色の斑点が特徴的なマダラカマドウマです。カマドウマが発生しやすい場所
カマドウマは身を隠せる狭い場所や湿気の多い場所を好みます。外では洞窟や木のウロ、海岸の岩の割れ目などに生息しています。夜行性なので明るい間にこのような暗がりに隠れ、暗くなると広い場所へ出て餌を探します。家の中では、暗くて水はけが悪く湿気がこもっているような場所、特にトイレでよく見られるので「便所コオロギ」という別名があるほどです。床下や屋根裏にも発生します。カマドウマの発生を防ぐには
カマドウマの発生を防ぐには、湿気の多くジメジメした環境を徹底的に取り除くことが必要です。たとえば、ベランダの排水溝に泥が詰まっていたり、庭の落ち葉が片付いていなかったりするとカマドウマが隠れやすくなってしまいます。定期的に掃除をし、水はけのよい環境を保つことが肝心です。カマドウマ対策について、詳しくはこちら!
ムカデ
ムカデが発生しやすい場所
ムカデは湿度が高く、暗くて狭い場所を好み、お風呂、トイレ、洗面所、床下などに生息します。産卵期の5~6月に大量発生することが多く、暑さが厳しい夏や冬眠する冬は少なくなります。気温が10度以下だと基本的に活動しなくなります。ムカデの発生を防ぐには
ムカデは湿った場所を好むので、除湿剤や換気扇を活用し、家に湿気がこもらないように対策しましょう。また、ムカデはゴキブリをエサとするので、ゴキブリが家の中にいると侵入しやすくなります。こまめに食べかすなどを掃除し、ゴキブリを寄せ付けないようにするのが重要です。ムカデに咬まれたら
ムカデは人間を咬むことがあり、激しい痛みや腫れ、しびれ、かゆみを引き起こすことがありますが、命を脅かす重篤な状態になることはあまりありません。ムカデに咬まれたら、すぐ43~46℃程度のお湯で5分以上洗い流しましょう。ムカデの毒は熱に弱い傾向にあるからです。毒を洗い流したら、アンモニア水や抗ヒスタミン成分を含んだステロイド軟膏を塗るなどの処置をしましょう。腫れがひどい場合は病院に行ってください。カメムシ
カメムシが発生しやすい場所
カメムシは暖かい場所を好み、日当たりの良いベランダや洗濯物の中に潜んでいることが多い虫です。また、植物の液を吸ったり卵を産みつけるのでベランダ菜園にも発生します。梅雨になる6月ごろに産卵し、夏前から少しずつ発生、越冬のため日当たりの良い場所を探しにくる秋に家の中での発生はピークに達します。日に当たった洗濯物に付きがちなのもこの時期です。越冬から覚める春先も大量発生の危険があります。カメムシの発生を防ぐには
徹底的に家への侵入を防くことが肝心です。たとえば、庭がある家なら雑草を取り除いて発生源を絶ったり、ベランダ菜園はなるべく行わないか、コンパクトにしてカメムシ対策を取るのがおすすめです。カメムシ対策について、詳しくはこちら!
クモ
世界にはなんと4万種類、日本だけでも約1,500種類ものクモがいるといわれています。家の中に出る代表的なクモはアシダカグモ、アダンソンハエトリ、チャスジハエトリ、イエユウレイグモ、ヒラタグモなどです。
種類によって餌もさまざまで、中にはゴキブリやハエ、ダニなどを食べてくれる人間にとっては役立つクモもたくさんいるため、一概に駆除をした方がいいとはいえません。
クモが発生しやすい場所
クモは種類にもよりますが基本的には獲物がよく捕れる暖かい場所、湿度が高い場所、水に濡れない場所、静かな場所、風が強くない場所を好みます。家の近くに草むら、畑、材木、物置など、クモの餌となる虫が済む環境があると発生しやすいです。クモの発生を防ぐには
クモは小さな隙間からも容易に侵入するので、発生を防ぐには窓や玄関をしっかり閉めたり、隙間を作らないようにしてクモの侵入経路を絶つことが肝心です。不快害虫の駆除はかわいそう?駆除の必要性
不快害虫の駆除には適した殺虫剤を
不快害虫は無理に駆除する必要はないとはいえ、気持ち悪さからどうしても駆除したい人も多いでしょう。メーカー各社から不快害虫駆除用の殺虫剤が販売されており、複数の種類の害虫に対応しているものが多いです。対象の害虫や粉末、スプレーなどの使い勝手から選びましょう。各メーカーのおすすめポイントも必見!エアゾール(スプレー)タイプの殺虫剤
クモ退治にはこれ!
担当者がおすすめポイントを解説!
スプレーしておくと約3カ月クモの巣が張られるのを防止するスプレーで、庭木や生垣などをきれいに保てます。クモに直接かければ駆除でき、殺卵効果もあります。危険なセアカゴケグモや不快なタカラダニにも使えます。(アース製薬)
粉剤タイプの殺虫剤
アリの侵入防止に
担当者がおすすめポイントを解説!
こまかい粉が虫にまとわりついてしっかり速効退治!帯状にまけば建物などへのアリの侵入防止にも効果的です。水に濡れても成分が土にとどまって効果が持続します。(住友化学園芸)
ムカデ専用
担当者がおすすめポイントを解説!
こまかい粉がムカデなど不快害虫にまとわりついてしっかり速効退治!帯状にまいて家まわりをぐるっとガードできます。水に濡れても成分が土にとどまります。褐色タイプでお庭にもよくなじみますよ!舞い散りを抑え、臭いも少ないので使いやすいです。(住友化学園芸)
庭になじむ褐色タイプ
担当者がおすすめポイントを解説!
こまかい粉が不快害虫にまとわりついてしっかり速効退治!帯状にまいて家まわりをぐるっとガードできます。水に濡れても成分が土にとどまります。褐色タイプでお庭にもよくなじみますよ!舞い散りを抑え、臭いも少ないので使いやすいです。(住友化学園芸)
エサタイプの殺虫剤
庭の虫退治に
担当者がおすすめポイントを解説!
まくだけ簡単。誘って食べさせて退治するエサタイプ。害虫の食性に合わせた4種の顆粒でお庭のいやーな虫を徹底退治。まいた翌日には効果を実感できます。ナメクジ、ダンゴムシ、ムカデ、ヤスデ、アリ、コオロギなどに効果があります。(アース製薬)
夜の間にじっくり退治
担当者がおすすめポイントを解説!
あらかじめまいておくだけで、ナメクジ、ダンゴムシ、ワラジムシ、コオロギを夜の間に誘い出し、食べさせて退治します。効果は遅効性で、じわじわ効いていきます。(住友化学園芸)
噴霧タイプの殺虫剤
家じゅう丸ごと虫退治
担当者がおすすめポイントを解説!
殺虫くん煙ざいのパイオニアとして70年の実績を誇るバルサン。殺虫成分の特徴を組み合わせたバルサン独自組成効果が家中のいや~な虫をまるごと殺虫します。用法・容量を守って使用すれば乳児や小さい子どもがいても安心というのもおすすめポイント。(レック株式会社)
火を使いたくなければこちら
担当者がおすすめポイントを解説!
こちらはバルサンの火を使わずにおいの少ないタイプです。水を容器に入れるだけで、煙が出始め、部屋の隅々まで殺虫成分が行き渡ります。火を使うのが怖い人におすすめです。(レック株式会社)