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畜産ベンチャーGOODGOOD ロート製薬などの出資により1.9億円の資金調達を実施


お肉好きの企業経営者が集まり創業した、お肉の価値の流動化を目的とした次世代型和牛畜産を行うGOODGOOD合同会社は、2020年3月31日、フェリシモCVCや、ロート製薬などの出資により1.9億円の資金調達を実施しました。これにより、生産体制と販売体制の強化を図ります。
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AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む

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約1.9億円の資金調達により生産体制と販売体制の強化へ

 GOODGOOD合同会社
提供:GOODGOOD合同会社
次世代型和牛畜産を行うGOODGOOD合同会社は、2020年3月31日、創業シリーズと、それに続くフェリシモCVC※や、ロート製薬などを引き受け先とした増資により、総資本金額を1億9400万円に増額しました。
※CVC(Corporate Venture Capitalの略):投資を本業としない事業会社が、自社の事業分野とシナジーを生む可能性のあるベンチャー企業に対して投資を行うこと。またその組織。

GOODGOOD合同会社とは

GOODGOODMEAT
提供:GOODGOOD合同会社
GOODGOOD合同会社は、野々宮秀樹代表を中心に、お肉好きの企業経営者が集まり創業した、お肉の価値の流動化を目的とした次世代型畜産ベンチャーです。
サスティナブル畜産であることを前提とし、情報化社会に創業した後発畜産企業として、生産情報や動物福祉等の情報開示に耐えられる畜産の形態や、IoTによるファームテック(牧場に新しい価値を提供するようなサービス・製品)、金融スキーム(資金を融通する計画)などを積極的に導入しています。

GOODGOOD合同会社一貫生産販売をリサイクル化
提供:GOODGOOD合同会社
また、管理放牧による、牧草和牛の一貫生産牧場や、精肉店、飲食店、卸売業などをワンストップ(一つの場所でさまざまなサービスが受けられる環境)で経営しています。

1.9億円の資金調達を実施した目的

この資金調達によりGOODGOOD合同会社は、和牛メゾン構築(和牛の会社・店を作り上げる)、オンライン精肉店構築など、生産と販売の両輪の強化を図ります。また、畜産関連資産を流動化させるために必要な家畜動産資産の定量評価方法の構築など、必要な畜産×金融のデータ集積を開始します。

GOODGOODに投資した企業・投資家の意図

今回は、事業会社や事業会社のCVC、元事業経営者や専門士業の個人投資家が主な持分引き受け先となるシリーズAラウンド増資です。株式会社フェリシモのCVCである株式会社hope forをリード投資家とし、ロート製薬株式会社、サラヤ株式会社、株式会社フジヒサリアルエステート、農業法人有限会社アズ、その他エンジェル投資家が引き受け先となっています。なお、シリーズAラウンドは4月1日以降も継続します。

【投資意図】
・本業とのシナジー効果を期待(高付加価値商品の開発と食産業への参入や強化)
・シェアード・バリュー投資実績獲得
・配当/出口期待
・金融資本と文化資本との置き換え

お肉好き「GOODGOOD創業メンバー」のメッセージ

GOODGOODMEAT兵庫県直営店舗
提供:GOODGOOD合同会社

GOODGOODの事業ブランドである「GOODGOODMEAT」は、お肉が好きで好きでたまらないさまざまな分野の経営者(貿易、金融、IT、アパレルetc)たちが創業して、「自分たちが食べたい」「家族にも食べさせたい」を基準にして、「世界中の透明性の高い牧場へ自ら足を運びセレクトしてきたお肉」、「北海道と九州の国内自社牧場で自ら責任を負って生産したお肉」を、 一貫形式で販売する畜産ベンチャーです。規模は小さいですが、生産・加工・卸売・精肉店・飲食店をすべて自社で経営しています。僕たちの強みは「牧草牛」や「放牧豚」で、大好きなお肉が1000年後にも食べられるように持続可能な畜産を展開しています。

GOODGOOD阿蘇牧場
GOODGOOD阿蘇牧場 提供:GOODGOOD合同会社

メインとしているのは、超希少な牧草和牛である「熊本県阿蘇産の阿蘇牧草和牛」、世界中のセレブが争奪戦を繰り広げている「ニュージーランド産の放牧牧草牛」日本の養豚の常識をくつがえす「北海道十勝産の放牧豚」です。どれもおいしく安全で、星付きレストランにも多数納入しています。

お肉だけではなく、お肉を生み出す畜産がもっと身近に、そしてもっと誰もが参入しやすいように、また、もっとリスクマネー(不確実でリスクが大きいが、成功すれば高い収益が得られる事業に投入される資金)が流入しやすくなるような仕組みを構築しています。リスクマネーとインテリジェンスを流入させ、世界人口の爆増期、人間の食料耕作地とバッティングしない畜産基盤を拡げることにより、安定的で持続可能な畜産を模索しています。

また僕たちは現在、牧草を育てる土づくりから、お肉のある人生までを「食肉文化」として、それらをすべて循環的に内包した世界初の「Wagyu Maison」(和牛メゾン)を北海道の地に構想しています。完成してからではなく、創造のプロセスそのものをみなさんと一緒に楽しんていただける仕組みです。
「仕事」を「仕事」としていると通用しなくなってきた多様化と深化の時代。僕たちは「仕事」を「遊び」のようにマニアックに楽しんでいます。

「全ての食卓が笑顔になりますように」- GOOD GOOD MEAT の創業メンバーより

GOODGOOD合同会社:http://goodgood.jp/

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