2020年1月10日に開催された「サカタフェア2020」のテーマは「シン・世界」。「新」=新商品・新提案・新価値観、「進」=未来へつなげるビジネス、「賑」=活気のある農園芸ビジネス、を体現するというコンセプトです。
AGRI PICK編集部が当日会場で見つけた、色鮮やかで育てやすい花をご紹介します!
春から秋まで花が咲き続ける「サンパチェンス」
サンパチェンスはロングセラー商品
会場の入り口にも大きな株が飾られ、存在感たっぷりの「サンパチェンス」。サンパチェンスは真夏の暑さや強い日差しに負けることなく、春から秋まで咲き続ける生命力豊かな花です。鮮やかな花を次々と咲かせることが高く評価され、日本のみならず全世界で累計2億本以上販売されています。インパチェンスとの違いは?
サンパチェンスはインパチェンスの栄養系品種ですが、生育が従来のインパチェンスより早く、容易に栽培できます。生命力が強く、根張りが良いので、強い風などで傷んでも回復が早いという特長があります。今回のフェアで特に目立っていたのは
育て方
購入後すぐに15cmのポットに植え替えます。株が育ったら、成長に合わせて30~36cmの鉢に植え付けます。植え付けからわずか1カ月でどんどん大きくなり、蕾(つぼみ)もたくさんついてきます。2カ月後には、どんどん生長してこんもりとした形になり、次々と花を咲かせます。花をたくさん咲かせるためには、6~8月中旬ごろに「蕾摘み」を行うことが有効です。蕾摘みとは、咲いている花から蕾までをすべて丁寧に摘み取ること。すべて摘み終わったら、液肥をたっぷり施し、その後も1週間に1回のペースで液肥を施すと再び花が咲き始め、約1カ月後には見事な開花が楽しめます。
冬越しはできる?
サンパチェンスは基本的には1年草。冬越しをしたい場合には、部屋の中に入れるなど、冬の寒さにあてないようにする必要があります。ただし、冬の間にはあまり花は咲きません。「ぐんぐん」シリーズと「さくさく」シリーズの区分けは撤廃
これまで、「サンパチェンス」は、特に生育が早い「ぐんぐん」シリーズと、こんもりとまとまり鉢植えに向く「さくさく」シリーズを展開していましたが、近年は、両方の良さを兼ね備えた品種が誕生しているので、この区分けは撤廃したそうです。雨に打たれても美しく咲く「ビューティカル」
カリブラコアとペチュニアのいいとこどり
大きな花がたくさん咲いてふわっと鉢を覆っていたのは「ビューティカル」。ビューティカルはカリブラコアの強健さと花色、ペチュニアの生育の旺盛さという両方の良さを併せ持ちます。従来のペチュニアに比べて、雨による花の傷みが少なく、春から秋まで長く咲きます。こんもりとした姿と個性的な花色
ビューティカルのシルエットはこんもりとしたドーム型。立体感があるので見栄えがします。また、花の色も個性的で、注目はキャラメルイエローやサンレイピンクなどのややスモーキーなカラー。ペチュニアの定番カラーとは、ひと味違うシックな雰囲気を演出していました。育て方
冬越しはできる?
ビューティカルもサンパチェンスと同じ1年草で、冬越しをしたい場合には、部屋の中に入れる必要があります。無加温のビニールハウスでの冬越しは難しいそうです。サカタコンシェルに相談できる
サカタコンシェルとは、栽培上の疑問について園芸のプロに相談できるサービスです。対応商品が決まっており、「サンパチェンスシリーズ」と「ビューティカル」は相談可能。栽培に困ったら、サカタコンシェルに電話かLINEで相談してみましょう。サカタコンシェル