加湿器の汚れの原因は?
水垢(カルキ)汚れ
水垢が溜まると加湿能力が落ちてしまうこともあるので、こびりつく前に定期的なお手入れをする必要があります。
雑菌の繁殖
この菌が加湿器で拡散されてしまった事例も報告されています。また、カビが繁殖するとアレルギー症状などが出ることもよく知られています。
雑菌の繁殖を防ぐためにはまめに水を換えて、掃除を欠かさないことが大切。レジオネラ菌は60℃以上で殺菌されるので、スチーム式加湿器ならその点は安心です。それ以外の方式の加湿器には、除菌剤などを使うことがおすすめ!
加湿器での菌の繁殖を防ぐ!専用の除菌剤を使おう
カルキ、カビ、水垢に効果的な洗剤は?
水垢取りのファーストチョイスはクエン酸!
使い方は、次の3通りです。
1. 水またはぬるま湯に溶かして部品をつける
水の量に対して、1%程度のクエン酸を溶かして使います。バケツやたらいなどの大きな容器にクエン酸を入れ、水タンクやふたなどの部品を30分~1時間程度つけ置き、歯ブラシなどで水垢をこすります。2. 粉のままでこすりつける
スポンジなどにクエン酸を粉のままつけて、水垢のついた部分をこすり落とします。3. クエン酸湿布をする
キッチンペーパーなどにクエン酸を溶かした水を含ませ、汚れた部分に貼ります。いずれの場合も、最後には水で洗い流します。材質によっては酸で溶けてしまうこともあるため、必ず取扱説明書で確認のうえ使うようにしましょう。
頑固な汚れには重曹が便利
フィルターの漂白には、酵素系の漂白剤がおすすめ!
加湿方式別|加湿器の手入れ方法
気化式加湿器の掃除
フィルターの水垢にも注意!
気化式の加湿器は、フィルターなどに水分を含ませ、そこに空気を当てることで水を蒸発させるシステム。フィルターが常に水に含んでいる状態のため、まめに掃除をしないと、水垢がこびりついたり雑菌が繁殖してしまいます。水タンクは、水が余っていてもそのままにせず毎日取り換えることが大切。水交換や給水のときには、水タンクの内部をしっかりすすぎましょう。
月に1回はフィルターとトレーの掃除
フィルター、トレーは月に1回をめどに洗います。汚れが軽いなら水洗いだけでもOK。汚れに応じて、クエン酸や酵素系の漂白剤などを使ってください。また、フィルターは定められた期間で交換が必要です。取扱説明書で確認を!
超音波式加湿器の掃除
日々のこまめな手入れが肝心
超音波式は、タンクの水を超音波で微振動させて小さい粒子にして、霧状に放出するものです。4方式の中で一番雑菌が繁殖しやすいといわれているのがこの超音波式。毎日の水換えや給水時には、タンクに水を貯める前に、内部の振り洗いも忘れずにしましょう。加湿器内部の水分や汚れも、このときにできるだけ拭き取ってくださいね。
パーツや内部のこすり洗いを!
水洗いだけで落ちない汚れは、時々ブラシなどで内部をこすって落とします。水で流したあと、布などで水けを拭き取ります。パーツが分解できるタイプのものなら、外してそれぞれ洗うようにしましょう。スチーム式加湿器の掃除
毎日の手入れは簡単!
スチーム式は、タンクの水を沸かして、その蒸気を風で送り出します。雑菌は熱で滅菌されるため、もっとも清潔だとされています。日々の手入れは、水換えや給水時にタンク内をきれいな水ですすぎ、拭き取ります。また、蒸気が出る部分や内部の部品についた水分を重点的に拭き取るなどすると、水垢がたまりにくくなります。使用中は熱くなるため、必ず電源を切って本体を冷ましてから掃除しましょう。
水垢が気になってきたら
白く汚れがついてきたときはクエン酸で掃除をします。水タンクに水とクエン酸を入れて、1時間程度運転。中が熱くなっていることがあるので、冷めたことを確認後、水で振り洗いして拭き取ります。ハイブリッド式加湿器の掃除
タンクの水は毎日入れ替える
ハイブリッド式は、気化式+ヒーターまたは超音波式+ヒーターといったように、2種類の方式を組み合わせたもの。構造は複雑で汚れが溜まりそうですが、抗菌機能のついたものがほとんど。そのため意外と手入れは簡単です。
タンクだけは、ほかの方式同様毎日水を換えて、そのときに振り洗いをしておくと水垢防止になります。1~2日間程度使いっぱなしの場合は、給水時の振り洗いでもOKです。
抗菌機能に頼らず、フィルターなどの水垢掃除を!
抗菌機能があっても、水垢はどうしても溜まっていくため、フィルターやトレーは取扱説明書通りの頻度で水洗いします。目安は月に1~2度で、2回に1回はクエン酸でつけ置き洗いするのがおすすめ。フィルターの臭いが気になるときは酵素系漂白剤を使いましょう。フィルターは定期的に交換が必要です。取扱説明書などで確認を!
加湿器のタイプ別メリットデメリットはこちら。
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