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ライター - AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む

撮影:AGRI PICK編集部
「お庭の草花を暮らしにもとり入れる」をコンセプトに、誰でも簡単にできる草花のアレンジをフローリストの猪飼牧子さんにご提案いただくAGRI PICK連載企画第5弾。
ABOUT

撮影:AGRI PICK編集部
猪飼牧子(Makiko Ikai)
フローリスト。アロマ・ハーブ・生花・エディブルフラワーなど、植物の活用に関する多種多様な知識を持つ。東京都下北沢のアトリエ「NEROLIDOL」では、花束やハーブティー、アクセサリー販売のほかに教室を定期開催。「生活に寄り添う、植物のある暮らしと装い」を伝えている。
Instagram:https://www.instagram.com/makiko_nerolidol/
Facebook:https://www.facebook.com/nerolidolflower/
Blog:http://nerolidol-m.jugem.jp/
NEROLIDOLや牧子さん、植物教室についてはコチラ!
連載記事はこちらからも
11月の草花のご紹介
秋が深まり冬目前の11月。そろそろお庭の木々も赤や黄色に染まってくる季節ですね。今回はそんなお庭の実がなる木々や草花が主役です。
野茨(ノイバラ)

撮影:AGRI PICK編集部
赤くて丸い実がかわいらしいこちらはノイバラ(野茨・野薔薇)の実、別名ローズヒップです。ローズヒップティーはこちらの実をくだいてお茶にしたもの。ビタミンCを豊富に含み、風邪予防や美容のためによく飲まれています。
枝ぶりが良く日持ちのする植物で、ドライにもしやすいことから飾りとしても好まれています。
黒ほおずき

撮影:AGRI PICK編集部
薄紫色の花が咲き、花が終わった後は中に実ができますが、この実の様子がほおずきに似ていることから名づけられた植物です。「ほおずき」はナス科ホオズキ属、「黒ほおずき」はナス科オオセンナリ属で、風貌は似ていますが系統が異なります。
黒とグリーンの色合いがシックでおしゃれですよね。
クレマチスシード

撮影:AGRI PICK編集部
クレマチスの花が終わった後になる、クレマチスシード。フワフワとした見た目が特徴的ですよね。クレマチスに関しては下記の記事で詳しく紹介していますよ。
サンジソウ

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ノイバラに似ていますがこちらは実が小ぶりで、よりかわいらしい印象。サンジソウは漢字で「三時草」と書き、「15時以降に少ししか咲かない」ことから名付けられました。サンジソウの葉は食べるとほうれん草の味がするのも特徴です。
ヤシャブシ

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ヤシャブシは、3月ごろに花を咲かせ夏季に実になり、秋になると写真のように松ぼっくりのような状態になる樹木です。こちらもクラフトアレンジの材料として人気が高い植物です。
実がなる植物の基本的なアレンジ
大きく大胆に飾る

撮影:AGRI PICK編集部
ノイバラを大き目のベースにバサッと入れるだけの簡単なアレンジです。時間が経つにつれて若干色あせますが赤さは残ります。草花と違って枝ものは持ちがいいので長く楽しむことができますよ。
枝ものを活けるときのコツ

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草花を活けるときに切り口をななめにするのは、前に基本テクニックとして牧子さんに習いましたね!
枝ものの場合はプラスで画像のように切り口を十字に切り込みを入れてあげると断面積が増えて水が上がりやすくなります。しっかり水が上がれば一カ月ほどもたせることができますよ。
活けるときのコツ

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水を入れることのできない器に活けたい場合には、画像のようにベースの中に、ジャム瓶など水の入る花器を入れて活けると安定します。これは「おとし」と言われるもので、今回のブリキのベースだけでなく、カゴや袋など手持ちで大きな花器が無いときに活用できるアイディアです!
小さくきれいに飾る

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黒ほおずきを使ったアレンジ。ガラスのベースは爽やかな雰囲気を演出してくれます。ポイントは枝の長さが違うものを組み合わせて高低差をつけているところ。こうすることでメリハリが出て、同じ長さのものを活けるよりもバランスのとれたアレンジになります。
活けるときのコツ

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今回はそのまま活けると、枝が上手く安定しなかったので、花用の極細ワイヤーでまとめました。
枝同士が交差した位置をワイヤーでやさしく束ねます。

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こんなふうに余ったワイヤーをベースに引っ掛ければ更に安定感がアップ!ワイヤーの色は束ねる植物に合わせると自然です。
ギフトにもおすすめ!おしゃれなクラフトアレンジ

撮影:AGRI PICK編集部
実のなる植物はこんな風にリースにして飾るのもおすすめです。このままドライにして楽しむこともできるので、秋から冬のインテリアにぜひ作ってみてくださいね。
材料
実のついた枝
今回使うのは基本アレンジでも使った、ノイバラ。ヤシャブシもリースとして楽しめる代表的な植物です。
枝を選ぶポイント
使う枝は枯れ枝はNG。枯れているとリース状に曲げていくときに折れてしまうためです。使うのは切りたての生の枝にしましょう。水分を含んだ枝なら力が無くても簡単に曲げることができます。
アクセントになる植物
実のなる植物だけでもリースを作ることは可能ですが、アクセントにほかの植物を使用するとグッと本格的になります。今回はキイチゴの葉を使いました。
リースワイヤー
固定用にリース用のワイヤーを使用しました。基本的にどんなものでもOKですが、枝の色に合う色がベター。
作り方とコツ
リース状に枝を曲げていく

撮影:AGRI PICK編集部
リースにするため枝を曲げていきます。

撮影:AGRI PICK編集部
一気に曲げるのではなく、画像のように徐々にしならせていくのがコツです!
ワイヤーで留める
撮影:AGRI PICK編集部
一周したらワイヤーで留めます。
リースの形を整える

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- 細い枝は、太い枝にひっかけるように巻き付けていく。いらない細枝はカットしてしまってもOK。お好みで。ノイバラの枝をさらにプラスしても。
アクセントの植物をワイヤーで固定

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アクセントにする植物をワイヤーで固定していきます。

撮影:AGRI PICK編集部
このとき、上の写真のようにワイヤーが丸見えにならないように、ワイヤーの上に植物を重ねて配置するのがポイントです。

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画像のようにワイヤーを隠すようにして、あげればきれいに仕上がります。
完成!

撮影:AGRI PICK編集部
とっても簡単にリースが出来上がりました。
ドライリースの花材をきれいに保つコツ
ドライリースは、作ってすぐに飾らない(吊り下げない)のがベター。
すぐに吊り下げると、水分が抜けてドライになる過程で、花材が重力に負けて下を向いて垂れてしまいます。
リースが完成したら、テーブルなどの平らな場所に2~3日置いて、水分をある程度抜いてから飾りましょう。
秋ならではな実のなる植物を長く楽しんで
実のなる植物は樹木が多いので長く楽しめるのが魅力です。実の色や葉の色の変化も楽しめるので、リースなど色々な形でインテリアに取り入れてみてくださいね。