『耕す女(ひと)』ってどんな本?
全国の女性農家が集まるNPO法人田舎のヒロインズの編集による、農業に取り組む女性たちのエッセイをまとめた本です。表紙の題字「耕す女(ひと)」は映画『おくりびと』の脚本でも知られる小山薫堂氏、表紙の絵はALS患者で視線入力によりイラストを描く榊浩行氏の作品です。また、巻頭にはap bank代表理事の小林武史氏、『ソトコト』編集長の指出一正氏からの応援メッセージを掲載しています。本書のテーマである農業は、食料を生産して命を育むだけでなく、エネルギーの循環、環境の維持、教育など多面的な機能を備え、持続可能な社会を支える役割を担っています。本書は多彩なキャリアを経て農業に取り組んでいる女性たちが、それぞれどんなきっかけで農業を始め、いま何を考えて取り組んでいるのかを語ります。
力あふれる女性農家の視点から、次世代の社会を考える一冊といえるでしょう。
第1部「耕す女(ひと)」
子育てと両立しながら農業に取り組む13人の女性が新しい視点で農業を語ります。第2部「耕す女(ひと)の仲間たち」
「耕す女」をさまざまな角度や立場から支えている有識者から学生までの仲間たちが寄稿しています。第3部「耕す女(ひと)—時を超えて」
90年代から農業に携わるパイオニアの女性たちの言葉を掲載しています。編著者の「NPO法人田舎のヒロインズ」とは
前身となる「田舎のヒロインわくわくネットワーク」は、農を営む女性たちの呼びかけにより、1994年3月に結成。2014年3月、団体名を「NPO法人田舎のヒロインズ」に変更、40代以下の現役若手女性農家が役員となる体制に刷新し、農を営む女性が、自ら考え、行動し、社会に訴えかけていくという意識を受け継いで、再スタートしました。現在は農を応援してくれる方々、学生、男性へ、その輪を広げ、全国に約160人の会員がいます。「農業後継者不足の解消」をモットーに、農業や農村の意義および価値を女性の視点から見直し、農業に関心を持つ次世代を増やすための提案・提言の活動を行っています。
NPO法人田舎のヒロインズ:http://inakano-heroine.jp/