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ライター - くまちゃん
田舎生まれ田舎育ちのフリーライター。実家に家庭菜園のスペースがあり、幼い頃からさまざまな野菜を収穫してきました。きゅうりとじゃがいもが好きです。…続きを読む

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アウトドアで年々需要が高まっている薪割り斧。自然に囲まれて自分で焚火ができたら最高ですよね。この記事ではそんな癒し効果のある焚火に必要な、薪を割る手斧をご紹介します。薪を切る道具にこだわって、楽しくキャンプの準備をしましょう。
手斧とは?
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手斧を「ておの」以外にも「ちょうな」と読むのはご存知ですか?同じ漢字であるため混合されがちですが、実はどちらも別の道具のことを指しています。ざっくりと説明をすると、「ちょうな」とは木材を削る大工道具のこと。古くは柱や梁を削るために使われていましたが、技術の発展などにより現在ではあまり見かけられなくなった道具です。「ておの」とは小ぶりな斧のこと。大ぶりな斧と比べて持ち運びがしやすく、留め具などに付けてアウトドアや園芸に使用します。薪や枝を細割する時などに重宝する道具です。
手斧の選び方

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手斧には用途やサイズが異なるさまざまなものが販売されています。しかし、最初はなかなか違いが分かりませんよね。まずはこちらでサイズ別や用途別で手斧の選び方をご紹介します。
目的を確認
手斧にはその目的に応じて様々なモデルが販売されています。選ぶ際には、目的に着目するのもおすすめの選び方の1つです。たとえば薪割りに特化したものであれば、小さめのサイズでも充分なパワーを発揮するモデルもあります。パワーがある分、大きさに反して重くなりがちですが、薪割りをするにはある程度の重量も必要ですよ。他にもキャンプに向いたモデルとして、テントの設営時に役立つ、刃の背面の部分で杭を打てるものもあります。手斧ごとに得意なことがあるので、みなさんの目的に沿ったものを選んでみてください。
長さを確認

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手斧を選ぶ基準として、サイズは重要です。一般的な手斧は携行目的で作られているため、長さ40cm前後のものが中心です。当然ながら刃渡りも短めなので、太い薪を割るにはあまり向いていません。もう少しパワーが欲しいというときには、長さ60cm以上のものを選ぶのがおすすめ。携行するには少し大きめですが、太めな薪でも簡単に割ることができます。
重さも確認
手斧の重さは、素材や斧頭の大きさによって変わります。初心者の方には軽いものがおすすめです。しかし、軽すぎると太い薪や枝は切りにくいので、丸太から薪を切る場合には、適度に重さがある手斧を選ぶと良いでしょう。一方、移動先で少しだけ使用する場合は、軽い方が持ち運びに便利です。ご自身の用途に応じて選ぶことをおすすめします。
握りやすさも重要
手斧は振り下ろして使用する刃物なので、とても危険です。手を滑らせて自分の足元に落としたり、他の人のもとに飛ばしてしまう可能性もあります。事故防止のためにも握りやすさはかなり重要です。手斧の柄にはさまざまな素材が使われ、ものによって形状も異なります。形状はもちろん、素材によっても握りやすさは変わるので、自分に合ったものを選びましょう。
おすすめの薪割り斧25選|ハスクバーナなど最強の製品を紹介!

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ここからは、おすすめの手斧を25個ご紹介します。人気ブランドの手斧やリーズナブルなもの、持ち運びやすくアウトドアにぴったりのものなど、みなさんの探す条件に合うよう手斧がきっと見つかるはず。
1. 軽量性と切れ味ならこれ!
グレンスフォシュブルークス ワイルドライフ 415
握りやすく、切れ味抜群の手斧。一本いっぽんが職人によるハンドメイド製で柄の部分には最高級のヒッコリー材を使用しています。重量バランスが優れており、薪割りにおすすめのモデルです。握りの部分には滑り止め付き。ひもを通せば、ベルトやリュックに付けることもできます。
・長さ:34cm
・全重:445g
2. 太めの薪も楽々!
ヘルコ(helko)ドイツ製斧スプリッティングマスター DT-6
独特な刃の形状が特徴的な薪割り斧。切れ味抜群の刃で太めの薪にも食い込み、大きく広がった部分で難なく割っていきます。とにかく扱いやすいので、薪割り初心者におすすめの一本です。
・長さ:80cm
・全重:2.7kg
3. 楔打ちにも使える!
グレンスフォシュ・ブルークス製 450
100年以上の伝統を持つグレンスフォシュ・ブルークスの職人による薪割り鎚。斧頭の部分が鎚を兼ねており、楔を打ち込むのにも使用できます。重量も2.5kg前後とちょうど良い重さなので、薪割りにも重宝します。キャンプなどのアウトドアにおすすめ。
・長さ:79cm
・全重:2.56kg
4. 高性能な万能斧!
ハスクバーナ 万能斧 65cm 5769262-01
刃に高級スウェーデン鋼、柄にはヒッコリー素材を使用した万能斧。乾燥する冬季でも柄が外れにくく作られており、形状にも手首を曲げずに使用できるなどの工夫が施されています。中型サイズで薪割り用としても活躍します。
・長さ:65cm
・全重:850g
5. 軽く、振りロしやすい!
バーコ(BAHCO)Hatchet 手斧 HGPS-0.6-360
取り回しのしやすいフランス産の鋼製手斧。軽く、コンパクトにまとまっており、細枝や倒木などの切断に便利です。キャンプなどにおすすめ。
・長さ:36cm
・全重:800g
6. 長く使える本格仕様!
ハルタホース(Hultafors)オールラウンド 840066 H 008SV
世界でも有数の工具メーカー・ハルフォースによる万能手斧。片手でも使用できる軽量性で持ち運びに便利です。ヒッコリーで作られた柄の部分には独自加工が施されており、外れることがありません。
・長さ:44cm
・全重:1.1kg
7. 実用性抜群でアウトドアに最適!
TOBAU マルチハチェット
キャンプ、アウトドア、災害時など、さまざまなシーンで大活躍間違いなしの、斧とのこぎりの機能を備えたマルチハチェット。持ち手付きのカバーが付属。軽量で持ち運びもラクです。
・長さ:35.5cm
・全重:993g
8. 抜群のパワーを誇る中型!
フィスカース(Fiskars)X7 Hatchet 7850
持ち運びしやすく、パワーのあるモデルならこちら。中型サイズながら優れたバランス構造で力を余すことなく伝えてくれるので、楽々と薪割りができます。柄はグラスファイバー製となっており、壊れにくく、丈夫にできています。
・長さ:36cm
・全重:1.4kg
9. フィットしやすく滑りにくい!
WALTHER マルチファンクションアックス
ドイツの銃器メーカーから開発されたWALTHER(ワルサー)の手斧、マルチファンクションアックスです。強度に優れたポリマーハンドルは手にフィットしやすい凸凹とした形状で、一部にゴム素材を使用する事で滑らずしっかり握ることができます。
・長さ:36cm
・全重:850kg
10. 人気ブランドハクスバーナの手斧
手斧 H576926401
職人の手により、高品質なスウェーデン鋼から手作りで鍛造された手斧。リーズナブルなお値段ながら、ナイフのような切れ味と強度抜群を誇るモデルです。人間の力を最も無駄なく伝えてくれる絶妙なカーブが持ち手にしっかりとフィットし、本体重量1キロ以下ながら、大きな薪もスイスイ割れます。見た目がかっこいいのはもちろん、実用性をとことんまで突き詰めたモデルで、迷ったらこれを選べば間違いなしの最強の一本です。
・長さ:38cm
・全重:1.23kg
11. 小型で持ち運びに便利
ハルタホース(Hultafors) AV08417600
ハルタホースの手斧の中で一番小さいモデルです。切れ味の良さとその大きさから、ウエストベルトに挟んで携帯することもでき、山や森林でのハイキングやキャンプなどに適しています。
・長さ:23.5cm
・全重:775g
12. 国産のグラスファイバー手斧
千吉 グラスファイバー柄アッキス 300mm
薪割りに丁度良い重さの手斧。全鋼刃で耐久性抜群な斧頭と、丈夫なグラスファイバーの柄を持ちます。刃は両刃で、刃渡りは約8cmです。柄と刃のつなぎ目がしっかりしているので、がたつく心配があまりありません。
・長さ:30cm
・全重:862g
13. アウトドアに最適
グレンスフォシュブルーク 413
歯が鋭いので、ナイフの代わりにも使える、コンパクトな手斧です。コンパクトサイズかつ軽めで持ち運びに便利なのにずっしり感があるので、焚き付け作りや枝払いなどの作業が必要なアウトドアに最適です。
・長さ:24cm
・全重:570g
14. 薪を折る溝つき!
ユニフレーム 684191
小さくて軽いので、持ち運びに便利な手斧です。燕三条の職人の技術が用いられています。刃部には、薪をてこの原理で折るための溝がついているので、小型の焚火台を使用する際にも大活躍。グリップの形は手にフィットしやすく、素材は滑りにくいので安全です。
・長さ:約27.5cm
・全重:約450g
15. 柄が交換できる大型手斧
ヘルコ(helko) Vario2000 VR-7
160年以上も斧を製造製造しており、年間の生産本数が100万本以上にもなる世界有数の斧製造メーカー、ヘルコ社の手斧です。柄と刃の組み合わせを変更できるので、お好きな組み合わせで使ってみてください。
・長さ:90cm
・全重:2300g
16. パワーを発揮しやすい
ヘルコ スカンジナビアンアックス BL02
ドイツ工業規格であるDINの厳格な基準に準拠した強固な刃を持つ手斧。強度と耐衝撃性に優れた素材の柄で壊れにくいです。少ない力でも薪に食い込みやすいので、簡単に薪を割れます。
・長さ:80cm
・全重:2500g
17. ほどよい大きさと重さ
髙儀 村国
「道具で世界に笑顔を。」を掲げえている髙儀が手がける手斧です。程よい長さと重さで薪割りに向いています。使用前にくさび部分に水をつけることで、絵と刃頭が抜けなくなります。
・長さ:35.5cm
・全重:873g
18. キャンプで大活躍!
Hewflit ハンドアックス
小さくて軽い手斧です。ソロキャンプの焚火やバーベキューの火起こしの際に役立ちます。また、六角レンチ機能もついているため、なるべく持ち物を減らしたいアウトドアの際に活躍します。
・長さ:26cm
・全重:約300g
19. サバイバル向きマルチツール
アックスナイン 9機能搭載マルチツール
アメリカ空軍緊急脱出時訓練課程SERE(Survive、Evade、Resist、Escape)取得者のアイディアから生まれた、サバイバルにも耐えられるマルチツールです。1本で9つの用途がまかなえるので、災害用にも、アウトドア用にも使えて便利。
・長さ:17.5cm
・全重:480g
20. 快適な作業を実現できる!
ユーエム工業 シルキー オノ 120mm
ゴムハンドルが用いられていることで、手への衝撃が従来の木柄ナタと比べて約60%軽減され、快適に作業できます。また、ゲンキグリップが挟み込まれているため、刃が抜ける心配がないのも安心で快適な作業に繋がります。
・長さ:31cm
・全重:760g
21. 安い&切れ味が良くコスパ◎
PLOW 薪割り用手斧 HAX600
手斧の使用頻度が高くない方におすすめの、コスパの良い手斧です。大きすぎないので収納にも困りませんし、重すぎないので初心者でも使いやすいのが嬉しいポイント。手軽に使えて切れ味が良いので、ご自宅に1つあってもいいかもしれません。
・長さ:36cm
・全重:600g
22. ハンマー機能つき手斧
ハスクバーナ アックス H900 580761001
ヘッドに重心があるため、強力な打撃を与えられる手斧です。テフロン加工されたヘッドと、軽くて振動が伝わりにくいFRP中空シャフト、握りやすく滑りにくい形状のグリップで使い心地抜群。ヘッド後部はハンマーとしても使用できます。
・長さ:34cm
・全重:900g
23. 和刃洋柄の手斧
焚火ノ手斧-YOKI- QC-AXE
越後与板打刃物の鍛冶職人により鍛錬された斧刃を、新潟県燕三条で仕上げた、和刃洋柄の手斧です。職人の手によって、金型を使わない自由鍛造でつくられるため、斧刃の形状やサイズに個体差がある、すべて手作りの1点ものとなっています。
・長さ:30cm
・全重:約680g
24. 薪割りが楽しくなる切れ味
ミューラー 手斧 600g 544414
オーソドックスですが、女性も簡単に扱える大きさと重さで、確実に薪割りができる手斧です。刃を研ぐとさらに切れ味が良くなります。オーソドックスなつくりなので、パラコードを巻くなどのアレンジをすると自分らしさが出ていいかも。
・長さ:36cm
・全重:900g
25. かっこよくて軽い!
ガーバー パックハチェット キャンピングアックス
かっこいいデザインで、繊細な作業もできる手斧。削ることも割ることもできる多目的な形状をしているので、1つで複数の役割を持たせたい人におすすめです。海外でも使われており、高い評価を得ています。
・長さ:24cm
・全重:590g
手斧にパラコードを巻いてみよう

出典:写真AC
パラコードとは、刃と柄のつなぎ目部分に巻くコードのこと。傷つきやすい、刃と柄のつなぎ目部分にパラコードを巻くことで、薪を割る際に薪が当たって傷つくのを防ぎ、手斧を長持ちさせます。今回はそんなパラコードの巻き方を4ステップでご紹介。
Step1. 巻く前の準備をする
まず、パラコードの片端をほつれないようにライターであぶり、ペンチで潰します。その後、どこまで巻きたいかの位置を決めます。
Step2. パラコードを巻く
どこまで巻くかを決めたら、パラコードを2つ折りにします。次に、折った部分を柄に向けて、巻きたい部分に沿うようにパラコードを指で固定し、パラコードの先端をあぶっていない方をぐるぐると巻いていきます。巻く際に気をつけるポイントは、刃の部分に押し付けながら巻くことです。あぶった方の端は後で使うので、先端を一緒に巻き込まないようにしましょう。
Step3. 縛る
二つ折りにして輪になった部分の先端にパラコードがギリギリ通せるくらいまで巻いたら、輪の部分にあぶっていない方の端を通します。通し終わったら、あぶってある方の端を刃部分に向かって引っ張って、巻きをきつくします。
Step4. 仕上げ処理をする
上下に出ている、余ったパラコードをカットしたあと、先端をあぶってペンチでつぶします。この処理をすることによって、ほつれにくくなります。その後、パラコードの端をぐるぐる巻きのパラコードの中にしまったら完成です。
手斧のメンテナンス方法
出典:写真AC
せっかくこだわって買った手斧が、すぐに錆びてしまったり切れ味が悪くなってしまったら嫌ですよね。それを防ぐために、定期的にきちんとメンテナンスをしましょう。手斧に起こる問題別に対処方法をご紹介します。
柄のゆるみ
手斧を使うときに最も気をつけたいのが、柄のゆるみ。知らないうちに緩んでしまい、使っている最中に刃がどこかに飛んで行ってしまうなんてこともあるため、日ごろからメンテナンスが欠かせない部分です。柄の部分が緩んできたかな?と思ったらこまめにメンテナンスをしておきましょう。
1. 柄を地面に軽く打ち付ける
柄が緩んでいる時にはまず、斧頭を両手で持ち、柄の先端を地面に軽く数回打ち付けましょう。これでしっかりと柄がはまり、緩みが解消されます。このとき強くやりすぎると、かえって柄を傷めてしまうので注意してください。
2. 楔を金づちで叩く
次に、斧頭の頭上部分にある楔も点検しておきましょう。楔の点検では、楔を金づちなどで数回軽く叩きます。これで楔がしっかりと埋まるはずです。こちらも強すぎると木が割れてしまうことがあるので注意が必要です。
3. シャープナーで刃を研ぐ
長く使っている手斧の切れ味を取り戻したいときには、シャープナーの使用がおすすめ。シャープナーとはその名の通り、落ちた切れ味を復活させる道具のことです。研ぐ際には、表面の刃の線に対してシャープナーが平行になるようにしてください。大体15度くらいの角度で3~4回研げばOKです。シャープナーによっては両面で手触りの異なるものもあります。その場合はまず、ざらざらとした曲面側で研いでいきます。もう片方のまっすぐな面は細かな仕上げ用となっています。
最高の切れ味が取り戻せる!ダイヤモンド研ぎ器「キレール」
ダイヤモンド粒子を表面加工したシャープナー。リーズナブルなお値段ながら水を使わずに数回研ぐだけで簡単に切れ味が復活します。
災害時にも使える!手斧はご家庭に必須のアイテムです!

出典:写真AC
手斧は、細枝や倒木を割るために使うアウトドア用品です。通常の斧と比べて取り回しがしやすく、携行に便利なので、キャンプの薪集めやテントの杭打ちに便利。アウトドア用や園芸用はもちろん、もしもの災害の時の時に備えて購入しておくのもおすすめです。