【農業用反射シート】光合成促進・果実の色づき向上の強い味方!

農業用の反射シートは、マルチ栽培に用いたり、果樹の下に敷いてりんごやさくらんぼなど果実の色づきを向上させたりします。ここでは白とシルバーの使い分け方や設置方法をご紹介します。農業用反射シートでより良い作物の収穫を!


反射シートの敷かれたリンゴ畑

出典:PIXTA
ハウス内で光が行きわたらない、果実の色にムラができる、などの悩みを解決!農業用の反射シートを導入すれば、作物にまんべんなく光が十分に当たるようになります。農作物に光をたっぷり当てて品質を向上させましょう。

農業用反射シートの役割って?

農業用反射シートは、太陽からの光を乱反射させて光を広く拡散する働きをします。これによって、いくつかの効果が得られます。

ハウス内に光を行きわたらせる

ハウス内では、光が十分に当たらない場所が出てくることがあります。反射シートを使えば光線不足は解消。主に、イチゴやトマト、花きなど、色を鮮やかにしたい作物に使用されますが、地表近くにある葉に光を当てれば光合成も促進。
また、地熱を抑えて必要以上にハウスの温度を上げない働きもしてくれます。

イチゴやリンゴ、サクランボ、ブドウをきれいに色づかせる

果樹の根元に敷くことで、果実にまんべんなく光を当てることができ、イチゴ、リンゴ、サクランボ、ブドウなどがムラなくきれいに色づきます。また、受光量が増えることで味の向上も期待できます。
鮮やかな色が大切な花きにも用いられています。

水稲の育苗の日焼けを防ぐ

稲の育苗
出典:写真AC
反射シートをかぶせておくことで、苗を日焼けから守り、温度を抑制することができます。育苗用の反射シートも販売されているので、それを使えば安心です。

雑草、害虫の繁殖を防ぐ

反射シートの下には光が行かないため雑草の繁殖が抑制されます。銀色のシートでは、アザミウマ、コナジラミなどの害虫の忌避にも効果が見られます。

農業用反射シートは白と銀!その違いは?

反射シートは色が違っても、太陽光を乱反射して行きわたらせる特性は同じですが、それぞれに少しずつ異なる特徴をもっています。

白(ホワイト)の反射シートの特徴

反射シートを使って栽培されているイチゴ
出典:写真AC
・ハウスの光線不足、生育不良対策
・銀のシートに比べて遮熱性が高く、地温の上昇を抑制
・主にイチゴや花き、果実に使用
・地表近くにある葉に光を当て、光合成、色づきを促進
・見た目がいいため、観光用の畑やハウスでも人気

銀(シルバー)の反射シートの特徴

反射シートの上のりんご
出典:PIXTA
・強い光を必要とする果実に使用
・ハウス内、ハウス脇、マルチ栽培などに使用
・育苗の日焼け防止
・強い光を反射するため、害虫対策にも
・軽く作業性が高い

反射した光の対策にはスポーツ用のサングラスがおすすめ。

おすすめの農業用反射シート

イチゴや花きの色づき向上に!ホワイトシート

ITEM
小泉製麻 防草ルンルンシート 白ピカ
太陽光の反射率90%で、農作物にたくさんの光が当たります。イチゴなどの果物や花きの色づきを良くしたいときにおすすめ。遮熱性も高いので、シート回りの温度上昇を抑えます。織りの密度が高いため、防草効果も。

・サイズ:0.75×1m
・素材:ポリプロピレン、ポリエチレン


果実の色づき促進と、土壌の水分蒸発防止に!

ITEM
アグリシート シャインホワイト
高反射剤を練り込んだシャインホワイト糸を使用した、太陽光反射率90%以上のホワイトシート。遮光率は99%で、地温上昇も抑制。イチゴ、サクランボ、モモなどの果実やトマトの色づき促進に。透水性が高く、土壌の水分蒸発防止の役割も果たします。

・サイズ:1×100m
・素材:ポリプロピレン

ムラなく光を反射させる、対候性の高いシート

ITEM
萩原工業 スノーテックス
果樹全般におすすめ。無数のミクロボイド(空気穴)による乱反射効果で、ムラなく太陽光を反射します。汚れが付きにくい素材のため、水洗いで簡単に汚れが落とせます。耐候処理がされているため長期での使用も期待できます。

・サイズ:1.5×50m
・素材:ポリオレフィン系樹脂
・セット内容:2本

水稲の育苗に!光反射性と適度な光透過性を併せもつ

ITEM
イワタニ ハイホワイトシルバー
水稲の育苗用シートです。白色の表面では、光を反射性して苗やけを防止。シルバーの裏面では保温効果を高めます。適度に光を通すため、苗の白化現象が起こりにくくなります。

・サイズ:2.3×50m
・素材:ポリエチレン

果樹向けの反射性・遮光性に優れたシート

ITEM
コーリ 反射シート
モモ、ブドウなどの果樹に。反射性、遮光性に優れたシートです。太陽光の乱反射による害虫忌避効果も期待できます。耐用年数は3~4年。

・サイズ:1.5×50m
・素材:アルミ蒸着ポリエステルフイルム、ポリエチレン

この暑い夏場の種まき後、このシートで覆ってます。
大幅な地温低下と水分の蒸発防止が図られているようです。
このシートの使用効果については、もう少し様子見ですが、発芽率向上に期待しています。
それと、丈夫そうなので、冬場にはハウス内で使用してみようと思ってます。


表はシルバー、裏は黒で2つの役割をもったシート

ITEM
国華園 銀黒マルチ
マルチ栽培用シート。銀色の表面では果実の着色を促進。黒の裏面では地温の上昇を防ぎます。害虫や雑草防止効果も。また、夜間の冷え込みや肥料の流出も抑えます。

・サイズ:1.35×50m
・素材:ポリエチレン
・セット:2巻

不織布をプラスして強度を増した反射シート

ITEM
ネオポリシャインクロス
果実全般におすすめ。太陽光を下から当てることで果実の色と糖度の向上が望めます。穴なしタイプと穴ありタイプがあるので、マルチ栽培などには穴あきタイプを使用するといいですね。不織布が補強材として使用されているタイプなので、同社の「ネオポリシャイン」よりも耐久性があります。

・サイズ:1.8×50m
・素材:ポリエチレンクロス
・セット内容:2本

農業用反射シートはどうやって設置する?

果樹の反射シート敷き



反射シートは、樹木の根の近くに張っていきます。背の低い植物の場合はマルチ栽培にすることも。
イチゴの場合は、可動式光反射シートの取り付けによって収穫量や品質に影響が出るという研究結果が出ています。

愛媛県農林水産研究報告 第8号(PDF)

水稲の育苗での反射シート被覆



プールを用意します。種モミをまいた苗箱を平置きし、反射シートをかぶせます。ハウスの中が暑くなっても、反射シートの下は適温に保たれます。


果実が品質向上し、収益もアップ

出典:写真AC
反射シートを用いることで受光量が増えるため、密植化も可能に。その分、収穫量も上がり、収益アップにもつながっている事例もあります。白いシート、銀のシートを使い分けて、より品質の高い作物を育てたいですね。

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UNIZON
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ガーデニングや料理、DIYの取材、執筆経験が私生活でのレベルアップにつながっていかないのが悩みの種。 所属会社のユニゾンは、Webやペーパーメディアの企画立案から制作まで行っています。