-
ライター - MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む

出典:写真AC
れんこんのシャキッとした歯ごたえを残しながら、できるだけ長く保存する方法を知っていますか?常温、冷蔵、冷凍それぞれの賢い保存方法をまとめました!冷凍れんこんを使ったレシピも紹介していますよ。
れんこん(蓮根)の鮮度を保つコツは?

出典:Pixabay
れんこんの大敵は「乾燥」です。というのも、れんこんが泥の中で育つ根菜だから。光や空気に当たるのも苦手なので、保存場所は「乾燥しにくい冷暗所」を選ぶようにしましょう。より栄養を損なわずに長持ちさせることができますよ!
れんこんの変色について
れんこんは切ってしばらく経つと、切り口が黒や茶色に変色します。これはポリフェノールの一種である「タンニン」が、空気に触れると酸化してしまうからです。味や栄養は変わりませんが、見た目的に変色を防ぎたいときは、お酢を少量加えた水に15分程度さらしておきましょう。
れんこんの栄養をもっと知ろう!おいしく健康になるレシピも。
れんこんを「常温」で保存する!方法

出典:写真AC
れんこんは2~3日の常温保存が可能です。湿らせた新聞紙かキッチンペーパーで丸ごと包み、ビニール袋に入れて保存しましょう。泥付きのれんこんは、泥は洗わずに同じような方法で保存できますが、どちらにしてもそのままにしておくとカビが発生して腐ることもあるので、できるだけ早く使い切ってください。カットしたれんこんは常温保存に向かないので、「冷蔵」か「冷凍」で保存するようにしましょう。
保存の際の注意!
れんこんを常温保存するときのポイントは「温度」。れんこんの保存適温は約0~14℃とされていて、夏はもちろん、冬でも暖房や日光で暖かくなる場所はNG。心配な場合は、やはり冷蔵庫に入れるのが安心です。
れんこんを「冷蔵」で保存する!2つの方法

出典:PIXTA
れんこんは保存に適した温度が低く光にも弱いので、基本は「冷蔵保存」がおすすめです。一節まるごと保存する方法と、カットした状態で保存する方法を紹介します!
1. 一節まるごと

出典:写真AC
冷蔵で長く保存したいなら、より鮮度が落ちにくい「一節まるごと」の状態がおすすめです。れんこんを濡れた新聞紙かキッチンペーパーで包み、湿気が飛ばないようビニール袋に入れ、野菜室で保存します。保存できる期間は約1週間です。洗っていない泥付きれんこんは10~15日程度保存できますよ。
2. カットしたもの

出典:写真AC
使いかけなど、カットして断面が見えているれんこんは、変色しやすい切り口の部分をラップでしっかり包みましょう。その上から新聞紙またはキッチンペーパーで包み、さらにビニール袋の中へ入れます。この状態で2~3日の冷蔵保存が可能です。
スライスやいちょう切りなど、細かくカットされたれんこんは、水をはったタッパーにを入れておくと色も変わらず、みずみずしさを保てますが、栄養分はどんどん抜けていくので、できるだけ早めに使い切りましょう。すぐ使えない場合は、以下の冷凍方法が便利です!
れんこんを「冷凍」で保存する!4つの方法

出典:写真AC
新鮮なまま1カ月程度の保存が可能な「冷凍保存」もおすすめです!生よりも、風味と栄養はやや落ちてしまいますが、より長い期間の保存と、サッと取り出して料理に使える便利さがあります。使いたい料理やシーン、食感の好みなどに合わせて、4つの冷凍方法を紹介します。
下準備
皮はきれいに洗えば食べられます。食感を残したい場合は皮を残したまま、色や食感が気になる場合は皮をむき、スライス、いちょう切り、乱切りなど、使いやすい大きさに切っておきましょう。あく抜きのための酢水は、「水400mlに対して酢小さじ1」の割合が基本です。下ゆで用も同じです。
そのまま切らずにかたまりで冷凍保存すると、凍ったまますりおろして料理のとろみ付けに利用することもできます。
解凍方法
炒め物や煮物に使いたいときは、凍ったままの状態で調理しましょう。うま味が逃げにくく、味も染み込みやすくなりますよ。サラダなどに使いたいときは冷蔵庫に移してゆっくりと解凍することで、組織が壊れにくくなり、シャキシャキ感を残せます。
1. 酢水でゆでてから冷凍する
出典:写真AC
色が変わったり食感が落ちたりするのを防ぐために、酢水で固めにゆでましょう。ゆであがったら水の中に入れて冷ましてください。水気を軽く拭き取ってから、チャック付きの冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。
れんこんの皮むきにおすすめ!
京セラ セラミック ピーラー CP-NBK
刃がセラミックなので、さびることなく切れ味が長持ちします。食材に金属の味が付くこともありません。また、左右に芽取りが付いているので、左利きの人も楽に作業できますよ。
・サイズ:145×78×27mm
・重量:30g
・素材:刃/ファインセラミックス、柄/ABS樹脂
2. 電子レンジで加熱してから冷凍する

出典:写真AC
カットしたれんこんを15分くらい酢水にさらします。その後、水を切って耐熱容器に入れ、電子レンジで3分間加熱します。れんこんが冷めたらチャック付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。
3. 生のまま冷凍する

出典:写真AC
シャキシャキというよりモチモチした食感にはなりますが、れんこんを加熱しない状態で冷凍保存することもできます。カットしたれんこんを、酢水に15分程度浸したら水気を切り、チャック付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
するおろして料理のとろみ付けに使いたい場合は、皮だけ向いて、かたまりのまま、チャック付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍してくださいね。
4. 下ごしらえや調理したものを冷凍する

出典:写真AC
調理や下ごしらえを行った状態で冷凍保存しておけば、忙しいときにすぐ利用できます。熱を冷ましてからジップロックなどのチャック付きの冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密封し、冷凍庫に入れておきましょう。冷凍したきんぴられんこんなどを小さなカップに取り分けておけば、解凍せずにそのままお弁当に入れられて便利ですよ!夏場はちょっとした保冷剤代わりにもなります。
下ごしらえをして冷凍「れんこんのはさみ焼き」
スライスしたれんこんで、つくねのように下ごしらえしたひき肉を上下で挟み、バットに並べ小麦粉をふります。上からラップをして冷凍後、チャック付きの冷凍用保存袋に移し替えて冷凍保存。食べたい時に取り出して、フライパンで約4分蒸し焼きするだけで、香ばしいれんこんとジューシーなお肉のはさみ焼きが完成!
クックパッド「蓮根はさみ焼き」作ってから冷凍して保存食に◎「れんこんのピクルス」
1cmの厚さに切ったれんこんを、カップ1の酢、カップ2分の1の水、こしょうと共に電子レンジで加熱。冷めたら汁気をしっかりと切り、食べたい量ごとに小分けして冷凍保存します。食べるときは流水で解凍しましょう。
みんなのきょうの料理「れんこんのピクルス」冷凍したれんこんを使った、おすすめ簡単レシピ

出典:写真AC
きんぴら、甘酢漬け、天ぷらなど、冷凍保存したれんこんの使い道はさまざま。冷蔵保存したものよりシャキシャキ感は落ちますが、ホックリとした食感になるので、煮物などもおすすめです。冷凍保存したれんこんを使った、時短&おすすめのレシピを紹介します。
冷凍れんこんと香菜のかき揚
さいころ型に切った冷凍れんこんを、香菜・小麦粉・水と一緒に混ぜ、油で揚げます。香ばしいれんこんの香りと食感がたまりません!れんこんの量が足りなければ、にんじんやごぼう、乾燥えびなどを混ぜても相性抜群です。
クックパッド「冷凍レンコンと香菜のかき揚」揚げない!れんこんチップスのレシピ
冷凍のれんこんを解凍し、オイルをまぶしてオーブンで焼きます。好きなスパイスに絡めるだけで、ヘルシーなれんこんチップスのできあがり!時間が経つと湿気を吸って柔らかくなってしまうので、その日のうちに食べ切れる量を作ってくださいね。
れんこんは冷凍が便利!保存方法を使い分けて

出典:写真AC
変色しやすく、冷蔵保存できる期間も長くないれんこんですが、冷凍しておけばいつでも料理に使うことができます。調理してからの冷凍も忙しいときに便利でおすすめです。れんこんを賢く保存して、おいしいれんこん料理をたっぷり食べてくださいね!