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ライター - MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む

撮影:安達紗希子
防草シートを敷くときは、雑草対策を万全にするために必ず専用のピンを打ち込んで、しっかり固定しましょう!でも、専用のピンってどんなものを選べばいいのか、どうやって打ち込めば防草シートが飛びにくいのかなど、いざ購入しようと思っても分からないことが多いですよね。この記事では固定ピンの種類や打ち込む間隔、おすすめのピンを紹介します!
防草シートについてはこちらの記事をチェック!!
防草シートの固定ピンの役割って?

出典:Pixabay
固定ピンの役割は、防草シートが風で飛んだり、めくれたりしないために押さえることです。どんなに遮光性の高い防草シートを使っていても、ずれて地面が見えてしまうとそこから日光が入りこみ、雑草が生えてきてしまいます。防草シートを抑えるようにピンをしっかり打ち込み、防草シートに充分な力を発揮してもらいましょう!
防草シートの固定ピンにはどんな種類がある?
固定ピンは、鉄やプラスチックで作られているものがほとんどです。定番は安くて丈夫な鉄製の固定ピン。プラスチックの杭は、軽く柔軟性があって扱いやすいのですが、強度の面で劣るので半年程度の短い期間に向いています。
鉄製の固定ピン

出典:AGRI PICK編集部
防草シートによく使われるのが、鉄製の固定ピンです。価格が安く、固い地盤でも折れずにしっかり刺さります。さらに、雨や地中の水分でさびるにつれて、抜けにくくなるのも利点です。さびると見た目は良くないですが、上から砂利や人工芝をかぶせてしまえば、あまり気にならないでしょう。定番の「U字ピン」や打ちやすい「丸型ピン」、アスファルトなど固い場所に使う「釘型ピン」などがあります。
プラスチック杭

出典:AGRI PICK編集部
プラスチックの杭は、鉄製の固定ピンと違ってさびることがありませんが、折れやすいので固い地盤には不向き。ですが、柔軟性があり扱いやすいので、畑のマルチングにも使われます。紫外線で劣化しやすいため、長期間の使用は避けましょう。
ワッシャー(シート押え)って?

出典:AGRI PICK編集部
ピンと一緒に使うドーナツのような形のものを「ワッシャー」と言います。釘単体では防草シートが破れやすいですが、ワッシャーと一緒に刺すと、固定力がアップ!セットで販売されているものと、別売りのものがあります。
組み立て不要で効率アップ!「らくらくシート押さえピン」「楽釘」
あらかじめピンとワッシャーがセットされた製品を使えば、組み立ての手間が省けます。硬い地面にも打ち込みがしやすい1本釘タイプも便利。
らくらくシート押さえピン 20cm【50本入】
Uピンに押さえ板がセットされているので組み立て不要。無駄な作業が発生しないので、効率よく防草シートを張ることができます。押さえ板はたたんだ状態でセットされているのでかさばらず、持ち運びも簡単!
・素材:〈ピン〉 鉄、〈板〉PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロプレン)
・サイズ(約):ピンの長さ20cm、板の幅6cm、板の長さ5cm
楽釘 20cm【50本入】
釘と押さえ板がセット済みで手間がかからない一本釘タイプ。硬い地面でも打ち込みがしやすく、作業性のよさが特長です。
素材:スチール、PE(ポリエチレン)
・サイズ(約):釘の長さ20cm、頭部分の直径3.5cm、頭部分の厚み4mm
押さえ板とUピン・釘がセット済み。防草シート張りの負担を軽減!
防草シート固定ピンの選び方

出典:Pixabay
地面が硬い
地面が硬い場所でおすすめなのは、強度が高く折れにくい「鉄製の固定ピン」か「ワッシャー付きのピン」です。先端が鋭く尖っているものだと、さらによく刺さります。プラスチックの杭は硬い地面に刺さりにくいので、避けましょう。
地面が柔らかい
地面が柔らかいと、固定ピンは抜けやすくなってしまいます。できるだけ長い固定ピンを選び、数も多めにしておきましょう。長ければ長いほど抜けにくく、目安は20cm以上です。
石がたくさんある

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砂利や石が多い場所では、地面と防草シートの間に隙間ができやすいので注意しましょう。隙間から吹き込んだ風でシートが持ち上げられてしまうと、そこから雑草の種や日光が入りこんでしまいます。敷く前になるべく石を除去するなどして地面をならし、鉄製のピンやワッシャー付きのピンで隙間なくぴったりと固定してください。
表面に凹凸を作りたくない
ワッシャー付きのピンに多いですが、ピンの頭にゆるやかな膨らみがあるものは、防草シートの上に凹凸ができてしまいます。なので、歩いたときにつまづきやすく、人がシートの上を歩くことがある場所には不向きです。シートの表面を平らにしたい場合は、コの字型で鉄製の「U字固定ピン」をおすすめします。
値段の安さを重視したい

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プラスチック杭やシンプルな鉄製のピンは比較的安価です。1本あたりの値段が安ければ、ピンを狭い間隔で大量に打ちこめます。ただし、安いものはピンを抜けにくくする「跳ね返り」が付いていないことが多いので、抜けにくさとのバランスも確認しながら選びましょう。
防草シート固定ピンのおすすめ【タイプ別】
鉄製 U字型固定ピン
細くて目立ちにくい
Uピン杭
・本数:20本
・サイズ:15cm
・材質:パットPE/ピン鉄生地
定番人気のU字ピン
KMS 固定ピン
・本数:30本
・サイズ:幅3×長さ15cm
・カラー:シルバー
芝生と同化するグリーンのピン
Salinr 人工芝設置用U字固定ピン
・本数:100本
・サイズ:幅3.5×長さ15cm
・カラー:シルバー×グリーン
鉄製 J字型固定ピン
曲がりにくく経済的
防草シート用 固定ピン J字型
・本数:100本
・サイズ:長さ5cmと15cm
・太さ:約2.8mm
・材質:鉄
・カラー:シルバー
プラスチック杭
柔軟性あり
TOMO's 地盤 固定用 PP杭
・本数:50本
・サイズ:直径1×長さ16cm
・太さ:3.8cm(頭部直径)
・材質:プラスチック
・カラー:ブラック
打ち込み用ハンマーとのセット
sac taske 防草シート PP杭&ハンマーセット
【シートピン】
・本数:100本
・サイズ:長さ16cm
・太さ:3.7cm(ヘッド直径)
・材質 :プラスチック
・カラー:ブラック
【ハンマー】
・全長:22cm
・打面直径:2.5cm
・重量:173g
・材質: メタル(鉄)、ラバー
ワッシャー付き
シートをしっかり押さえる
シンセイ Uピン杭 黒丸付
・本数:10本
・サイズ:幅3×長さ15cm(ワイヤー)
・材質:スチール、ポリエチレン
・カラー:シルバー、ブラック
地盤が硬くてもOK!
防草シート 固定用ピン
・本数:70本
・サイズ:長さ16cm
・カラー:グリーン
防草シートが剥がれない!固定ピンの間隔と打ち方

出典:PIXTA
固定ピンを打つ間隔
固定ピンは25~50cmの間隔で打ち込みましょう。防草シートのふちだけではなく、全面に取り付けてください。マス目状に打つイメージです。たくさんのピンを打つことでシートが浮きにくくなり、雑草の種や日光の侵入を防げます。
固定ピンは多ければ多いほど防草シートがずれにくく良いのですが、その分ピンの数が必要でコストもかかります。幅が広いシートを使うことによって、シートとシートの接合部に使うピンを減らせるので、経済的です。
固定ピンの打ち方

出典:Pixabay
地中の配管やケーブルなどに注意する
地面にはガス管や排水管、電気ケーブルなどが埋まっています。固定ピンを打ち込むとき、これらを突き破ってしまわないように注意してください。プラスチックの固定ピンなら、配管を突き破る心配はあまりないでしょう。
固定ピンが刺さらない場合
地中の石にあたっている可能性が大きいです。石が多い地面では、J字ピンを使ってみましょう。二股に分かれていて片方だけが短くなっているので、石などに当たりにくく、ピンの向きを変えればスムーズに入っていきます。
砂利と一緒に敷きたい人はこちらもチェック!
防草シートの固定ピンは100均で代用するより専用品がおすすめ

出典:PIXTA
固定ピンは防草シートの必需品。丁寧に狭い間隔で打ち込めば、より雑草が生えにくい環境を作れます。ちなみに、固定ピンは100均でも売っていますが、1パックの本数が少ないですし、打ち込んでいる最中に曲がってしまったりとロスが増えることも。そうなると逆に高くなってしまうかもしれないので、最初から専用の固定ピンを買うのをおすすめします。