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- SuzukiMarina
自然あふれる青森で、庭にお花を植えつつ、ものづくりも楽しんでいます!キャンプやアウトドアも大好き!AGRI PICKの記事をみながら、何を作ろうかワクワクしています。…続きを読む
この記事では、ぬか漬けどころか漬け物もほぼ初心者な筆者がぬか漬けキットを使ってぬか漬けにチャレンジ。キットを使ってみての所感をレポートします。
最近話題の発酵食品でもあるぬか漬け。ぬか漬け生活を機に健康美人も狙って、一緒に一石二鳥を目指しませんか。
ぬか漬けとはどんな漬け物?
そもそも日本は、四季の移り変わりがはっきりした国です。春から田んぼや畑仕事をし、秋には収穫するのが1年の流れ。その間、お米も野菜もたくさん収穫できますが、冬になると農閑期になってしまいます。収穫した新鮮な野菜を、なるべく長持ちさせるにはどうしたら良いか。そうして生まれたのが、米ぬかを利用した野菜の保存技術です。
ちなみに、日本で最古のぬか床は福岡県北九州市にある八坂神社で所有しているもので、約400年も丁寧に手入れされ続けてきたそうですよ。
ぬかって何?
「ぬか」というのは、玄米を白米にするために精米することでできる、白米を覆っている茶色い部分のこと。玄米を精米機にかけると、白米とぬかに分かれますよね。白米ではない、茶色いおがくずのようなものが「ぬか」です。この「ぬか」に、塩水などを加えて練ることで「ぬかみそ」「ぬか床」と呼ばれる、野菜を漬けられる状態になります。ぬか床に野菜類を埋め込むことで野菜類についていた乳酸菌や酵母などの微生物がぬか床で活性化し、発酵することで、ぬか漬けができるのです。
どんな野菜を漬けるのがメジャーなの?
身体にいいの?
ぬか漬けは、野菜類をぬか床に漬けることで風味豊かになり、うまみが生まれます。うまみが作られる過程で、ぬか漬けにしている野菜の栄養価や乳酸菌が爆発的に増えていきます。ぬか床の中に含まれるタンパク質や脂質、食物繊維、ビタミン類、鉄分などの多岐にわたる栄養素がどんどん野菜類に吸収され、そうしてできるのがぬか漬けです。そのためぬか漬けは栄養価抜群の発酵食品なのです。
毎日の生活にぬか漬けを取り入れることが腸活(腸内環境を整える)にもつながり、美容や健康にも良いと言われているぬか漬け。ぬか漬けで健康まで手に入れられたら、うれしいですよね。
ぬか漬けは漬けもの初心者には難しい!?
最初にそろえなきゃいけないものは?
ぬか漬けを漬けるために必要なものは、実はそんなに多くはありません。・ぬか床を入れておくための、密閉できる容器(野菜がぬか床に入るとさらに容量が多くなるので、大きめのものが好ましい)
・ぬか床(ただのぬかから、すでに調味されているぬか床まで、さまざまな量で販売されている)
・漬ける野菜
・野菜を切るための包丁、まな板
最初に必要なのはこれくらい。意外にもぬか床さえ手に入れば始められますよ!初心者向けのキット商品なら、タッパーや陶器なども付属で付くものもあるので、誰でも始められます。
やってみてわかったQ&A
Q. 毎日かき混ぜないといけないから大変?
A. 冷蔵庫に保管していたので、毎日かき混ぜなくても大丈夫でした!ぬか床は特に何も漬けない期間があってもいいので、筆者は最低1週間に1回かき混ぜるくらいでした。ぬか床に野菜を漬けているときは、何日も漬けているとしょっぱく酸っぱくなってしまうので、1日、長くても2日ですぐに出すようにしました。冷蔵庫ではなく常温で保管するときには、冷蔵庫よりも発酵が進みやすいのでかき混ぜる頻度を多くしたほうがいいでしょう。
Q. くさい?冷蔵庫が臭う?手に臭いが付く?
A.ぬか漬けは臭いが結構強烈なのかと思って覚悟していました。タッパのふたをきちんと閉めて、念のためビニール袋に入れて冷蔵庫で保管して3週間。冷蔵庫は特にぬか漬けの臭いがするということはありません。タッパのふたを外してやっと、ぬか床のちょっと酸っぱい臭いがする程度です。また、ぬか床を触った後の手に臭いが残るかなと思っていましたが、これもそれほどではありませんでした。ぬか床を触った後に、きちんと石鹸で手を洗えば、特に気になるというほどの臭いではありません。ビニール手袋をしなくても良さそうです。
ぬか漬けの記事はこちらもご参考に!
ぬか漬け初心者にもやさしいぬか漬けキットを購入
今回購入したのはこちら。
たね坊の熟成ぬか床セット 1kg
40年ものの熟成ぬか床で、冷蔵庫に入れておけば毎日かき混ぜなくてもOK。届いた翌日からおいしいぬか漬けが作れるぬか床キットです。タッパの中に必要なものが全て入っているので、ほかにそろえるのは漬ける野菜だけ。
セット内容
・熟成ぬか 1kg
・酸味調整煎りぬか 100g(2袋)
・天然塩 25g
・旨味セットミニ 5g(昆布&鷹の爪)
・タッパー容器
・説明書
セット内容
・熟成ぬか 1kg
・酸味調整煎りぬか 100g(2袋)
・天然塩 25g
・旨味セットミニ 5g(昆布&鷹の爪)
・タッパー容器
・説明書
セット内容をご紹介!
簡単!ぬか漬けキットを使った漬け方
1. ぬかを容器に移す
ぬか床には、すでに昆布や鷹の爪、にんにくなどの調味料が混ぜ込まれなじんでいるので、自らが調味する必要はありません。あとはもう野菜をカットして埋め込むだけ!
2. 野菜の皮をむき、適度なサイズにカットしてぬかに埋める
容器に全部入るかなと思ったのですが、タッパーはきゅうりを斜めに寝かせてちょうどぴったりなサイズ。かぶが思ったよりも大きくて、1/2個しか入りませんでした…。
あとは隙間ににんじんを埋め込んで、表面を平らにしました。
3. 冷蔵庫で1日~2日保存(5日~7日に1回混ぜる)
付属のパンフレットに、以下のように書かれていました。
・きゅうりはお好みで塩をぬってから付けて1日
・かぶは1/4か1/2に切って1日
・にんじんは皮をむいて縦切り半分で2日くらい
今回は第一回目のぬか漬けなので、味がしっかり目にしみるのかな、と思い、丸1日経ったころに取り出してみることにしました。
4. 完成!
いよいよ漬けていた野菜をぬかから掘り起こしてみます!まずはにんじん…。にんじんは、丸1日で発酵が進み、こんなにやわらかくなりました!曲がる~!
それぞれの野菜に付いたぬかを取って、水洗いして、食べやすいサイズに包丁で切っていきます。そうしてできたのが、初めてのぬか漬け。見た目はおいしそうですが…
ぬか床の味がわかったところで、何度かまた新たに野菜を漬けてみて、漬ける時間を調節してみたり、野菜の切り方をちょっと変えてみたりすることで、またちょっとずつ漬かり方が変わりました。こうしてちょっとずついろいろ試してみて、自分好みの味のぬか漬けを作るのが、ぬか漬けの醍醐味なのかもしれません。
同じぬか床に何回でも漬けられるの?
好みの味に調整するのは難しい
筆者が漬けたときは、1回目は酸っぱく、しょっぱくなってしまったので、2回目は残っていたかぶの半分を4日ほど漬けて、かぶにぬか床の塩分を吸ってもらいました。そのかぶは食べずに捨てて(捨て野菜というそう)、3回目に漬けたかぶとピーマンは半日ほどでしっかり目に味が付いていい感じに。ただし酸っぱさが強めだったので、煎りぬかと塩を足し、4回目に長いもとアボカドを漬けてみました。そうしたら今度は酸味は減り、塩分強めに…という感じで、なかなかちょうど良い具合には漬かりません。
毎回漬けるごとにぬか床の味も変わるし、漬かり具合や漬かっている時間によっても変わってくるので、自分好みの味にするにはまだもうちょっと時間がかかりそうです。
まだまだ続く試行錯誤
ちなみに、購入したぬか漬けキットは酸味と塩気が半々くらいで調味されているぬか床のようです。東北地方出身の筆者は、酸っぱい漬け物というのにあまりなじみがなく、酸味より塩気が強めな漬け物に慣れていたので、このぬか床も酸味を抑え目にした自分好みのぬか床になるように試行錯誤しています。ぬか床を放置するとどうなるの?
ぬか漬けをしばらくおやすみする場合には、ぬか床には野菜を残さないようにして、冷蔵庫で保管すればOK。また使い始めるときには、ぬか床の表面に白い膜(産膜酵母)が出ることがありますが、無害なのでそのままぬか床に混ぜてしまうか、表面を取ってからかき混ぜて使用すれば大丈夫です。メジャーな野菜のほかにもいろいろ漬けてみた
メジャーな野菜:にんじん、かぶ、きゅうり
にんじんは、もともと固いので丸1日漬けてようやく柔らかくなる感じでした。かぶは、最初は皮をむいて半分にだけ切って漬けたのですが、端のほう(ぬかに触れるところ)はしょっぱいくらい味が付くのに、中心部分はほぼ味がしないという事態になり…4等分してから漬けるのが良さそうです。きゅうりは、1本を半日ほどで十分そうです。「お好みで塩をぬって」とパンフレットに書いてありましたが、塩が必要ないほどしっかり味がつきました。
変わり種:ピーマン、アボカド、長いも
アボカドは、長いもと一緒に丸1日漬けてみましたが、アボカドのほうに酸味が吸収されてしまったようで、かなり味の濃いアボカドになってしまいました。お店でかなり固めの、まだ食べるには早いくらいのアボカドを購入したのですが、発酵のおかげで丸一日で食べやすく柔らかになっていました。
長いもは皮をむき、小さめに切ったものを漬けて、程よい塩加減でおいしく食べられました!粘り気は健在ですが、生で食べるよりも風味が付いていい感じです。今回漬けた野菜の中では長いもが一番おいしかったです。
薬味を混ぜて自分好みのぬか床に!
また、煎りぬかは酸味の調整に役立ちます。この袋の1/5ほどずつ、数回に分けて混ぜることで、酸味を抑えることができるそう。ただし一気に煎りぬかを足すと、ぬか床の発酵が止まってしまうこともあるそうなので、ちょっとずつ、様子を見ながらがいいそうです。
ほかにもあるある!おすすめぬか漬けキット
地元のメーカーを選べば、味に違和感を感じることが少ないかもしれませんね。ボリュームたっぷり!お買い得なぬか床セット
樽の味 カンタンぬか床セット 2kg
簡単にぬか漬けを始められるぬか漬けのスターターキットです。ぬか床はすでに調味済みなので、届いたその日にぬか漬けを始めることができます。添加物不使用なのであんしん。ぬか床2kgが入る容器もついているので、準備する必要なし!ぬか床2kgでこの値段は、他のキットと比べてもかなりお得です。
セット内容
・ぬか床2kg
・容器
・薬味:唐辛子、みかんの皮、昆布
・パンフレット
セット内容
・ぬか床2kg
・容器
・薬味:唐辛子、みかんの皮、昆布
・パンフレット
煎りぬかと水を混ぜて!ぬか床から自分好みにできるお試しセット
味の農園 山形のばっちゃんの愛情ぬか床 お試しセット
硬度30の月山の天然水と本熟成炒りぬかで誰でも簡単にぬか床作りが楽しめます。注文すると煎りぬか(水分を含まない状態のぬか)と天然水が届き、それを混ぜてぬか床を作るところから始まります。煎りぬかには塩や昆布、唐辛子などのうまみ成分が調味されているので、水を含ませるだけでぬか床の出来上がり。
セット内容
・本熟成煎りぬか
・月山の天然水
・ぬか漬け用容器
・ぬか床の作り方、ぬか漬けレシピ
セット内容
・本熟成煎りぬか
・月山の天然水
・ぬか漬け用容器
・ぬか床の作り方、ぬか漬けレシピ
京都祇園料亭の味が楽しめるスターターセット
京料理 祇園ばんや ぬかの花スタートセット
祇園ばんやの「ぬかの花」シリーズは、超熟成済みのぬか床なので着いたその日からぬか漬けを漬けられます。保管は冷蔵庫で、かき混ぜは週1回程度でOK。無農薬・無添加にとことんこだわった材料を使用し、衛生管理の行き届いた環境で超熟成させているので、安心してぬか漬けを楽しむことができますよ。
スタートセット【小】セット内容
・調味済ぬか床 2袋
・煎りぬか 1袋
・ぬか床用容器
・説明本
スタートセット【小】セット内容
・調味済ぬか床 2袋
・煎りぬか 1袋
・ぬか床用容器
・説明本
野田琺瑯の容器付き!おしゃれなぬか床セット
伊勢屋漬物店 新鮮ぬか床セット 野田ホーロー容器付き
ぬか漬けを口に入れた時の“新鮮なぬかのほのかな甘み”と“野菜のうまみ”を大切にしている、伊勢屋漬物店のお漬物。2〜3回ほどぬか漬けを楽しめるように、足しぬかとぬか漬けをおいしくする旨味の元(唐辛子・柿の皮)を増量。
セット内容
・野田琺瑯 ぬか漬け容器
・ぬか漬け美人 ぬか床(仕込み済み)2kg(1kg×2袋)
・足しぬか 300g
・旨味の元(吉野産 柿の皮)
・旨味の元(唐辛子)
セット内容
・野田琺瑯 ぬか漬け容器
・ぬか漬け美人 ぬか床(仕込み済み)2kg(1kg×2袋)
・足しぬか 300g
・旨味の元(吉野産 柿の皮)
・旨味の元(唐辛子)