目次
理想の庭づくり!庭デザインの仕方を知ろう
庭デザインの流れ
庭のデザインは大まかに以下のような流れで行います。Stepごとに詳しくみていきましょう。Step1. 自分の庭を調べる
Step2. イメージを膨らませる
Step3. コンセプト・イメージを決定する
Step4. 全体の配置図を描く
Step5. 植生の計画図を描く
1. 自分の庭を調べ、見つめなおそう
押さえておきたいポイント
形・広さ・動かせないもの
当然広さや形(正方形か長方形かL字かなど)は測って図にします。さらに、塀や水栓、室外機などの動かせない構造物、大きな木などを描きこみます。方角・日当たり
植物にとって日当たりはとても重要。太陽の方向は描きこみましょう。また、他の建物や塀などで陰になる場所なども描きこんでおきます。土
直植えにする場合には、その場所の土の特性についても知っておきましょう。植物によって、酸性の土壌を好むものとアルカリ性の土壌を好むものに分かれます。また、水はけも重要。水はけが悪い場合には土壌を改良したり、敷石や砂利を敷くといった対処が必要になります。2. おしゃれな庭づくりの実例を見てイメージを膨らませる
写真・画像いっぱいの実例集
画像いっぱいの実例集はとっても参考になります。写真だけでなく、工夫されているポイントや図面などが載っているものも。手間いらずのらくちんガーデン 成功実例
ガーデンデザインのプロが作った実例を紹介する本。手間がかからない庭をテーマに、愛好だけではなく植物の例も挙げられています。100万円以下のガーデンデザイン成功実例50
庭の実例が一気に50も見られる本。こちらはむしろ手をかけて楽しみたい人向け。 100万円以下のガーデンデザイン成功実例50
この本を読むと、素敵なお庭というのは予算の大小ではないのだなーとつくづく感じます。
デザイナーのセンスと施主の庭への愛情があれば、これだけ素敵なお庭が実現できるんですね。
個人的にはモダンな和のお庭の事例が気に入りました。
お庭の植物や通風などを取り入れながら、エコな暮らしを希望されている方も多いと思います。
お金はかけれないが、ライフスタイルにこだわりをもち、お庭仕事に手間暇はいとわない方には
役に立つアイデアが充実した本です。
出典: Amazon
スペースガーデニング 庭デザイン施工例
800件以上の施工例が載っているサイト。庭の植物というよりは、外構(エクステリア)の参考になります。スペースガーデニング:https://www.s-gardening.com/sekou.php/list/design2
実際に行ってみる
また、実際に庭園や植物園に行ってみましょう。写真だけではわからない奥行き感や居心地、植物の香りなどを知ることができます。三溪園の日本庭園や横浜イングリッシュガーデンの英国式庭園など、さまざまな素敵な庭園があるのでぜひ探していってみましょう。おすすめの植物園はこちら
3. コンセプトを決めよう
目的
おおまかに庭の目的を考えます。観賞をメインにするのであれば、家の中から視線が通りやすくする、花中心の植栽にするといった配置が必要になります。ほかにも、家庭菜園をしたいのか、BBQをしたいのか、ペットと楽しみたいのかなどなど人によってお庭の目的は違います。メインの目的を決めることで、その後の配置が決まっていきます。デザインタイプ
全体のデザインイメージを決めておきましょう。そうすることで植物、エクステリアに一体感がでます。イメージしにくい場合は、いくつかのメジャーなタイプから、「これに似た感じ」と決めるとよいでしょう。以下のタイプが一般的です。和風
英国風
イギリス式庭園の要素を取り入れた庭はイングリッシュガーデンとも呼ばれます。特徴は現実の野や森のような自然感。高低差を生かした配置や、古びたレンガなどを利用すると雰囲気がでやすいです。ナチュラル
シンプルモダン
家庭菜園・ポタジェ
果樹や野菜、ハーブなどを植えこんだ家庭菜園。特にフランス式のものはポタジェといい、花壇のように囲われた畑部分と、土を露出しない通路部分という実用的なデザインが特徴です。押さえておきたい、予算と手間
ほかにこの時点で把握しておきたいのが、メンテナンスにどれくらいの手間をかけるかと、庭づくりの予算。忙しくて庭のメンテナンスに手間をかけられないのであれば、植物を植える代わりにウッドデッキや敷石のスペースを増やし、手間のかかりにくい植栽にしたほうが良いでしょう。また、予算もこの時点で決めておくと、後々の決定をしやすくなります。4. 配置図を書こう(1)配置図を描くためのツール
コンセプトが決まったら、いよいよデザイン。庭の配置図を描きましょう。まずは平面図を作ります。さらに横から見た目線の図(パース図)も作るとより具体的にイメージできます。配置図を描くためのツールや、配置を考える際のポイントなどを知りましょう。手書きでもいいですが、ソフトを使って書くと簡単に正確な寸法で作れます。また、3Dで作れば平面図とパース図が同時にできるといった利点もあります。庭の配置図を作る助けになるソフト・アプリを紹介します。
3Dが作れる初心者用フリーソフト「Google SkechUp」
家具や植物など、パーツが豊富な3DCADソフト。平面図を描いて立体に立ち上げると3Dモデルも。ブラウザで使えるためすぐに始められます。SketchUp用に植栽データを提供しているサイトも。SketchUp:http://www.sketchup.com/
ガーデンプラット(植栽データ提供):https://www.garden-plat.net/sp/index.php?action=public_static&path=mygarden.html
オフィスライクに外構平面図が楽々作れる「Edraw」
有料ソフトですが、お試し版があります。マイクロソフトのパワーポイントやエクセルのような使い心地なので、オフィス製品に慣れている人には使いやすいかも。平面図のみです。庭園設計ソフト – 素敵な庭園設計図を作成しよう:https://www.edrawsoft.com/jp/garden-design-software.php
庭デザインに特化した無料アプリ「庭師 ガーデニングアプリ」
庭デザイン専用アプリ。少し操作がしにくいのが難ですが、植物の種類が多く、平面図上で植物の名前まで自動で入力されます。庭師 ガーデニングアプリ(Android):https://android.app-liv.jp/001073213/
ブラウザで使える庭シミュレーター「caDIY3D」
ブラウザですぐに使えるのが魅力。ほとんどの操作はマウスによるクリックとドラッグでOK。まるで積木で遊ぶような感覚で、みるみる3Dモデルが作成できます。また自動で木取り図作成したり、塗料の見積もりも可能なペイント機能も搭載しております。
caDIY3D:http://cadiy3d.com/wp/
5. 配置図を描こう(2)全体の配置と植栽
ではいよいよ配置をしていきます。配置の流れとポイントを紹介します。全体の配置
Step1. ゾーンに分ける
まず大まかに何に使うゾーンか分けます。例えばここは子どもたちが遊ぶところ、ここは野菜を育てるところ、というようにです。狭い場合は分けなくても構いません。Step2. 動線(通路)を考える
庭は人が使い、手入れをするもの。人が動く動線を考えておくのが使いやすい庭のデザインのコツです。人が動く線を配置図に描き込みましょう。敷石や枕木を敷くならそれも描きこみましょう。Step3. 視線をチェック
ざっくりと配置を考えたら一度立ち止まり、視線を意識してみましょう。考えるのは外からの視線と、内からの視線。外からの視線は生け垣や塀などでカットするとくつろぎやすくなります。また、例えば窓からどう見えるか、ベンチを置くならそこからどう見えるかなど、内側からの目線も考えましょう。Step4. 目隠しフェンス・ベンチ・ライトなどエクステリアを配置
くつろぐ中心となるベンチやテーブルセットなどの大きなエクステリアを配置してみましょう。また、夜も庭を楽しめるようにライトを取り入れるのもいいですね。植栽デザインのポイント
高さ
基本的には高いものを度奥に、低いものは手前に置くことで奥行きがでます。そのため、背の高い木から位置を決めていきます。日本の庭は広くないことが多いので、まずは一本シンボルツリーとなる木と位置を決め、それに合わせるように中低木を配置するとよいでしょう。日当たり
調べた日当たりをもとに、日当たりが良いところを好む植物、日陰を好む植物など場所にあわせて植物を配置します。色の組み合わせ
特に花を中心とした庭の場合、色の組み合わせが重要です。初心者におすすめなのは同色で揃えるパターン。色の濃いものは奥に、薄いものは手前にしてグラデーションを付けると奥行きがでます。ワンポイント別の色の花を加えても。実際に作るには?
手作り・DIYの庭づくり
AGRI PICKではさまざまなDIYでの庭づくりのヒントを提供しています。やってみれば意外とできるもの、ぜひ挑戦してみてください。敷石や砂利についてはこちら
ウッドデッキについてはこちら
パーゴラについてはこちら
造園業者に依頼する場合は?費用は?
費用は庭の状態や場所、作りたいイメージによって大きく変わります。まずは作った配置図をもって2か所以上の業者さんに見積もりを取ってみましょう。また、上記で紹介した本は費用も載っているため、費用の参考にもなります。お悩み環境別のポイントアイデア
北側にある庭
北側の庭で心配なのは日当たりでしょうか?日陰や半日陰を好む植物もたくさんあります。また、建物側から太陽が入るので花が建物側に咲きやすく、眺める庭に向いています。狭い庭・細長い庭
狭い庭の場合、無理に多くの要素を詰め込もうとせず、敷石やウッドでスペースとして利用できる幅を残しつつ、一角に植物をまとめて植える形式がおすすめ。世話もしやすく、おしゃれにまとまります。マンションの専用庭
マンション専用庭の場合は、目隠しをしっかりしましょう。ただ、囲ったフェンスが大きく見えると圧迫感が出てしまうため、フェンスの手前にコニファーなどを配置してやるとよいでしょう。ガーデニング初心者でも、理想の庭を現実に!
紹介されたアイテム
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