ナッターとは
ナッターはどんな工具?
ナッターは薄い金属板にナットを取り付ける道具です。ナットを簡単にいうとネジ穴のこと。ナットを取り付け、ネジが締められるようになることで、金属板とほかの金属部品を固定できるようになります。はさみのような形状をしており、手動と電動の種類があります。ネジの大きさに合わせて、ナッターを切り替えて使いましょう。ナッターの仕組み
ナッターはブラインドナットと呼ばれる円柱筒にネジの溝を切ることによって、ネジ穴を作ります。ブラインドナットを鉄板の穴にセットし、そこにナッターを差し込めば、ねじが切れる仕組みです。締めるネジの径とピッチに合うナッターを選びましょう。ピッチとはネジの溝の間隔です。ナットを取り付けるほかの工具もチェック!
ナッターを使用するメリット
薄い金属が歪まない
ナッターを使うことによって、薄い金属が歪まずに固定できます。薄い金属同士なら、溶接で固定できますが、熱で金属が歪んでしまう可能性が高いです。溶接時は金属が非常に高熱になるため、1mmほどの薄さであれば、熱で歪んでしまいます。ナッターでナットを取り付ければ、金属が歪む心配なく固定できます。いつでも取り外しが可能
ナッターで固定すれば、いつでも取り外しできます。溶接でくっつけた場合、離すことは困難でしょう。出来ても、きれいに元通り離せる保証はありません。ナッターを使えば、ネジを緩めて固定を解除できます。定期的に外すものや後日外す予定のあるものはナッターを使って固定しましょう。おすすめナッター7選をご紹介!
1. ナッターなしで使えて便利|ロブスターの「ちょっとナッター」
2. ワンタッチで強力にかしめる|TRUSCO ハンドナッター
3. リーズナブルな価格が特徴|アストロプロダクツ ハンドナッター
4. リベッターにもなる|STRAIGHT ハンドナッター 12-909
5. M8、M10系にも対応し、キットタイプで持ち運び便利|POP 手動式ナットツール
6. リベッターとナッターの一台二役|STRAIGHT リベッター&ナッターセット スイベルヘッドタイプ
7. スイッチを引くだけでネジ穴が作れる|ロブテックス 電気ナッター
適応サイズ表
商品名 | サイズ(mm) | 重量(g) | ナット径 | 参考価格 |
1. ロブスター ちょっとナッター | – | 58 | M6 | 1,000~1,690円前後 |
2. TRUSCO THN456 | W72×H270 | 605 | M4、M5、M6 | 3,280~5,670円前後 |
3. アストロプロダクツ | W85×H255 | 1,100 | M3、M4、M5、M6 | 3,020円前後 |
4. STRAIGHT ハンドナッター 12-909 | – | 2,800 | M4、M5、M6、M8、 M10 | 5,600円前後 |
5. POP MN10AL | W279 | 640 | M6、M8、M10 | 23,840~26,500円前後 |
6. STRAIGHT リベッター&ナッターセット 12-755 | – | 1,058 | M3、M4、M5、M6 | 4,980円前後 |
7. ロブテックス EN410 | H240 | 2,500 | M4、M5、M6、M8、M10 | 135,350~193,340円前後 |
ナッターの使い方
ナッターの使い方をステップ式でご紹介!
- ネジを取り付ける対象物に、ドリルを使って下穴をあけます。下穴とは、正しい位置や角度でナットを取り付けるための手がかりとなる穴のことです。
- ナッターに付属のマンドレルを取り付けます。目的のネジサイズに合わせて、随時マンドレルを取り替えましょう。
- マンドレルにストッパーを入れます。
- ナットをマンドレルに回して入れ、ストッパーに当たるまで差し込みます。
- ナッターに取り付けたナットを穴に挿し込みます。
- ゆっくりとハンドルを握ると、ナットが対象物を挟み込みます。
- ハンドルを開いた状態に戻したら、マンドレルを回してナッターを対象物から離しましょう。
- ネジ穴が完成します。
外し方は?
取り外しの正規の方法はないため、個々人の外しやすい方法を見つけるしかないようです。取り付けたナットを電動ドリルで潰すか、ナットの裏側を削り取るなどの方法が考えられます。手作りしてみよう!|ナッターの自作方法
必要なもの
- M8ステンボルト×1
- M8ナット×1
- M10ナット×1
- メガネ×2
- スパナ×1
準備
- M8ボルトにメガネを入れます。
- M8ボルトにM8ナットを入れます。
- その上にM10ナットを重ねて入れます。
- M10ナットの上から、ブラインドナットを入れます。
取り付け
ここから実際に母材に取り付けていきます。- 下穴にブラインドナットを差し込みます。
- M10ナットにスパナをはめて、バイスグリップでスパナを固定します。これはブラインドナットを共回りさせないためです。
- M8ボルトの頭をメガネでおさえながら、M8ナットをメガネで締めていきます。
- ブラインドナットが潰れた手応えがあったら、完成です。