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ライター - あまのこなみ
脱サラ後、自然を求めて田舎に移住し、現在はWEBライターとして活動中。農家さんの畑を訪問し、記事執筆やホームページ作りのお手伝いなどをしています。農家さんからオーガニック野菜を定期購入しており、毎月、めずらしい野菜や果物が届くことが楽しみの1つです。好きな野菜は四角豆。…続きを読む

出典:PIXTA
水タンクを使ったことはありますか?キャンプや災害時の貯水用として活躍する水タンクですが、実は折りたたみ可能なソフトタイプ、安定性に富んだハードタイプなどいくつかタイプがあります。また、用途はそれだけではありません。100L、1,000Lの大容量タイプは、農業でも散水などに利用されます。今回はおすすめの水タンクのほか、活用シーンや選び方などについてもご紹介していきます。
水タンク(ウォータータンク)とは?

「水タンク」とは、飲料水などを貯めておくためのポリタンクのことです。野外でのキャンプ中や防災時で、近くに飲用できる水道がない場合に活躍します。別名「ウォータージャグ」とも呼ばれています。水を汲んで自分の活動場所の近くにおいておくと、そのたびに遠くまで水を汲みに行く手間がなくなります。
水タンクの活用シーン

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普段の生活だと水タンクを使うことが少ないので、いつどんなときに使うのか想像できない方も多いのではないでしょうか。しかし、水タンクを持っておくと便利な場面がいくつかあります。ここでは、水タンクを活用できるシーンを2つご紹介していきます。
キャンプなどアウトドアシーンで使う
週末にキャンプに出かけた際などに水タンクは重宝します。食事の前に手を洗ったり、体を拭いたりするときにはきれいな水の方がいいですよね。炊事場から遠い場所でお料理をつくるときやキャンプファイヤーをした後の消火作業、花火の後始末など水が必要な場面にも遭遇しやすいです。水タンクを持っているだけで、困ったときに大活躍してくれます。
災害時に使う
生きていくうえで必要な水を確保する手段として、水タンクは役に立つでしょう。地震で水道が出なくなったときに、水タンクがあれば水分補給が可能です。その水を使ってインスタント食品を作ることも。体を拭くための水として使ったり、トイレを流したりすることにも使えます。普段から水タンクを使って、備蓄用の水を確保しておくのがおすすめです。
水タンクの選び方

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サイズで選ぶ
水場が近いなら、5L貯めることができれば十分です。そうでない場合は、4人家族で8~10Lを目安に選ぶと、ある程度余裕を持って使えます。農業用だと、さらに大きい100L、1,000Lのサイズが必要です。
用途に応じたタイプを選ぶ
水タンクには、ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
ソフトタイプ

ポリエチレンやEVAなど、軽くて折りたたみしやすい丈夫な素材で作られていて、収納や持ち運びが容易です。持ち手がついているタイプも多いので、移動も簡単です。ハードタイプに比べてタンクの素材の分だけ重さが減りますし、使わない場合は折りたたんで収納できます。キャンプ時など、荷物をできるだけコンパクトにまとめたい方におすすめ。
ハードタイプ

ソフトタイプに比べてタンクそのものの重さがあるのと、折りたたみなどが自由にできないので、携行性では劣ります。ただ、その分安定性が高くテーブルや台の上で安心して使用できるのがメリットです。
蛇口の有無や形状にも注目
蛇口の形状や有無についても確認しておきましょう。また、形もハードタイプやソフトタイプ以外にも、ジャバラ式折りたたみタイプなどのコンパクトに収納できるタイプもあります。
ソフトタイプのおすすめ水タンク7選
ここではソフトタイプの水タンクを7つご紹介していきます。ソフトタイプの水タンクは収納時のコンパクトさと、使用時の手軽さが重要です。これからキャンプやバーベキューに行こうと考えてる方におすすめしたい製品ばかりを集めました。
1. ソフトに折りたためる丈夫な三重構造
プラテック 水タンク 折りたたみ式 PW-10
キャンプや釣り、ピクニックなどのアウトドアシーンから断水などの災害時まで、飲料水を持ち運ぶときに活躍します。三重構造の丈夫な素材を使用しており、収納時は空気を抜いて折りたためる設計です。小枝や石などが突き刺さっても簡単に傷つくことはありません。
・容量:10L
・サイズ:40×17×33cm
・素材:本体/ポリエチレン、PET樹脂/キャップ
2. タンクの中が洗浄しやすい広口コンテナ
ロゴス 水缶 抗菌広口水コン16
タンクの中が洗浄しやすい、広口付き水コンテナです。口が広く、氷を入れられたり、手を入れて掃除ができたりします。取り外し可能なショルダーベルト付きで持ち運びに便利です。使わないときは、折りたためます。
・容量:約16L
・サイズ:使用時/約30×24×27cm、収納時/24×22×14cm
・素材:LDPE、EVA
3. 抗菌加工で衛生的
キャプテンスタッグ 伸縮ウォータージャグ M-9531
アウトドア用品ブランドとして有名なキャプテンスタッグの水タンクです。ジャバラ式で、コンパクトに折りたためるのがポイント。持ち運びに場所を取りません。コック付きで水が注ぎやすい設計です。無機系抗菌剤を使用しており、細菌の発育を防止してくれます。
・容量:3L
・サイズ:使用時/15×20×18cm、収納時/16×20×6cm
・素材:ポリエチレン
4. 蛇腹式でコンパクトに折りたためる
イーシータンク TPK-2025S
蛇腹に折りたためるタイプの水タンクです。容量が8Lなので、重いものを持ち上げるのが大変な方でも、比較的運びやすい水タンクでしょう。半分以下のサイズまで縮められるので、収納するときも場所を取りません。
・容量:8L
・サイズ:使用時/22×27×29cm
・素材:本体/ポリエチレン、キャップ/ポリプロピレンシリコン
5. 注水しやすいコック付きタンク
ウォータータンク WT-20
注水しやすいコックには、漏れの心配がないキャップ付き。折りたためば、10cmほどの厚さになるので、収納しやすいでしょう。キャンプなどのレジャーはもちろん、突然やってくる災害時の水の確保用としてもお使いいただけます。
・容量:20L
・サイズ:使用時/27.5×27.5×27.5cm
・素材:ポリエチレン
6. 蛇腹タイプでスタンド付き
バンドック ジャバラ ウォーター ジャグBD-300
タンク部とスタンド部が独立しており、取り外し可能な構造になっています。タンク部は蛇腹に折りたためるので、かさばりません。蓋を外せば広い口があるので、水が注ぎやすくなっています。
・容量:8L
・サイズ:使用時/21×26.5×46.5cm、収納時/23×23×13cm
・素材:本体/ポリエチレン、キャップ/ポリプロピレンシリコン
7. 3分の1までコンパクトになる
アイリスオーヤマ ウォータータンク WAT-10L
家電で有名なアイリスオーヤマの水タンクです。折りたためば、3分の1以下までコンパクトになります。高密度ポリエチレンとポリプロピレンを使っており、高い強度を持っています。
・容量:約10L
・サイズ:使用時/22.5×22.5×27cm、収納時/20×20×6cm
・素材:高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
ソフトタイプの水タンク比較表
今までご紹介したソフトタイプの水タンクの比較表です。容量はもちろんのこと、使用時と収納時のサイズなどを比較してください。比較してはじめて気づくこともあります。用途や場面に合わせて、自分に合ったソフトタイプ水タンクを選びましょう。
名称 | 容量(L) | 使用時サイズ(cm) | 収納時サイズ(cm) | 素材 |
プラテック 水タンク 折りたたみ式 PW-10 | 10 | – | 40×17×33 | 本体/ポリエチレン キャップ/PET樹脂 |
ロゴス 水缶 抗菌広口水コン16 | 16 | 30×24×27 | 24×22×14 | LDPE、EVA |
キャプテンスタッグ 伸縮ウォータージャグ M-9531 | 3 | 15×20×18 | 16×20×6 | ポリエチレン |
イーシータンク TPK-2025S | 8 | 22×27×29 | – | 本体/ポリエチレン キャップ/ポリプロピレンシリコン |
ウォータータンク WT-20 | 20 | 27.5×27.5×27.5 | – | ポリエチレン |
バンドック ジャバラ ウォーター ジャグBD-300 | 8 | 21×26.5×46.5 | 23×23×13 | 本体/ポリエチレン キャップ/ポリプロピレンシリコン |
アイリスオーヤマ ウォータータンク WAT-10L | 10 | 22.5×22.5×27 | 20×20×6 | 高密度ポリエチレン ポリプロピレン |
ハードタイプのおすすめ水タンク6選
次にハードタイプの水タンクを6つご紹介していきます。ソフトタイプに比べて、場所を取る可能性が高いので、自分の収納スペースを考慮して選んでください。またデザイン重視で選ぶのも、選択肢の一つとして持っておいてもいいでしょう。
1. 氷が詰まらないアイスキャッチ付き
スタンレー ウォータージャグ
アウトドアシーンにぴったりなハードタイプの水タンクです。氷を入れて保冷性を高めることもできますし、氷が詰まるのを防ぐ機能もついています。頑丈な取っ手なので、重くなっても持ち運びやすいです。
・容量:7.5L
・サイズ:29.7×34.3×29.7cm
・素材:本体・ふた・注ぎ口/ポリプロピレン、パッキン/シリコン
2. 手を入れて中まで洗えるコックレバー式タンク
プラテック コック付水缶 BUB-20
空気を吸入しながら、最後まで安定して注水できるタイプの水タンクです。コックを使って簡単に吐水ができ、手間のかかるエアピン操作は必要ありません。水を入れる口は直径9cmで注ぎやすく、手を入れて中を洗えます。
・容量:20L
・サイズ:36×24×34cm
・素材:ポリエチレン、ABS、シリコン
3. 黄色と赤のかわいい配色
イグルー ウォータージャグ
クーラーボックスの世界的ブランドであるイグルーの水タンクです。黄色と赤のかわいい配色が、アウトドアシーンで気分を盛り上げてくれるでしょう。周りと違うものが欲しいという方におすすめです。
・容量:19L
・サイズ:36.8×33×51.7cm
・素材:本体外側/ポリエチレン、本体内側・ふた/ポリプロピレン
4. ステンレス製で高級感あり
マルキジオ ウォータージャグ
イタリアのマルキジオ社製のオイルディスペンサーです。もともとはオリーブオイルを入れるものですが、水タンクとしても使えます。高級感が感じられる外観で、キャンプ場で一際目を引くでしょう。別売りでスタンドも購入できます。
・容量:10L
・サイズ:23×28.5×34cm
・素材:ステンレススチール
5. 衝撃に強く匂いが付きにくい蛇口式コック付きタンク
ウォッシャブルタンク ポリカ 蛇口式コック付
衝撃に強く、匂いが付きにくいタンクです。透明なボディなので、残量がわかりやすくなっています。丸いふたを上に向けると、取っ手を持って持ち運びできますし、横にむけてコックをつけると、台の上などにおいて注水できるようになっています。
・容量:12L
・サイズ:30×23×29cm
・素材:ポリカーボネイト
6. 内フタにコップ付き
ピーコック ステンレスキーパー 広口タイプ INS-80(H)
アウトドアやスポーツにもってこいの水タンクです。コックを倒す角度によって、少量注水と連続注水がコントロールできます。内フタには樹脂製のコップがついていて、コップがなくても水が飲めます。脚は折りたたみ式なので、持ち運びやすいでしょう。
・容量:8.1L
・サイズ:25×28.8×33.3cm
・素材:ステンレス
ハードタイプの水タンク比較表
ここまでご紹介したハードタイプ6種類の水タンク比較表です。ハードタイプは圧縮できないので、容量やサイズはソフトタイプよりも念入りに確認しましょう。自分の想像と違ったものを買って、返品するはめにならないように気をつけてください。
名称 | 容量(L) | サイズ(cm) | 素材 |
スタンレー ウォータージャグ | 7.5 | 29.7×34.3×29.7 | 本体・ふた・注ぎ口/ポリプロピレン パッキン/シリコン |
プラテック コック付水缶 BUB-20 | 20 | 36×24×34 | ポリエチレン、ABS、シリコン |
イグルー ウォータージャグ | 19 | 36.8×33×51.7 | 本体外側/ポリエチレン 本体内側・ふた/ポリプロピレン |
マルキジオ ウォータージャグ | 10 | 23×28.5×34 | ステンレススチール |
ウォッシャブルタンク ポリカ 蛇口式コック付 | 12 | 30×23×29 | ポリカーボネイト |
ピーコック ステンレスキーパー 広口タイプ INS-80(H) | 8.1 | 25×28.8×33.3 | ステンレス |
農業などに|大容量100L~1,000Lの業務用水タンク
1. 農作業の散水や工事の作業用などに
スイコー ローリータンク SLT-100L
農作業での散水や防除用、工事の作業用水に、あると便利な大型タンク。軽トラックやトレーラーなどに横積みする際、ロープをかけて固定できます。回転成形品なので、耐衝撃性が高く、壊れにくいです。
・容量:100L
・サイズ:48×63×49cm
・素材:PE、ポリエチレン
2. 水のほか、農薬なども入れて使える1,000Lタンク
ローリータンク KMR1000
ぶあつい成型で強度抜群の水タンク。持ち手もついているので移動も楽です。取りつけやすい排水キャップが付属しています。真水のほか、海水や温泉水、農薬などさまざまな液体用のタンクとして使えます。
・容量:1,000L
・サイズ:117×117×102cm
・素材:ポリエチレン
水タンクは用途や収納スペースに合わせて選ぼう
例えば飲料水用のウォータータンクでも、日常生活で常に使うものではありませんので、ご自宅の収納スペースなどに合わせて選ぶといいでしょう。また、農作業用や工事用として使える大容量タンクは、一度に1,000Lもの大容量の液体を入れることができるので、農薬の希釈にも使いやすいです。用途や収納スペースに合わせて選んでくださいね。