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ライター - くまちゃん
田舎生まれ田舎育ちのフリーライター。実家に家庭菜園のスペースがあり、幼い頃からさまざまな野菜を収穫してきました。きゅうりとじゃがいもが好きです。…続きを読む

出典:PIXTA
抗酸化作用のあるビタミンCや高血圧予防のカリウムなど、ビタミンやミネラルがバランス良く含まれているミョウガ。しかしスーパーでは意外と高価なうえ、野菜室で保存しても数日で変色するなど傷んでしまうことも。今回は驚くほど簡単な、ミョウガの長期保存の方法をご紹介します。
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出典:写真AC
ぷりっとみずみずしいミョウガは、風味を損なわないためにもなるべく購入時のフレッシュなままの状態で保存したいですよね。しかし保存方法を間違えると、すぐに傷んでしまいます。
ミョウガを新鮮なまま長持ちさせる方法として、大きく分けて冷蔵保存、冷凍保存、調理保存の3つがあります。この記事では冷蔵保存の方法2つ、冷凍保存の方法2つ、調理保存の方法についてご紹介します。
ミョウガの保存方法①|ペーパータオル+冷蔵

出典:写真AC
まずご紹介するのは、ペーパータオルでミョウガを包んで冷蔵保存する方法です。この方法では、ミョウガの乾燥を防ぐことで長期保存を可能にしています。ご紹介する方法の中で、調理する際に一番手間がかからない方法です。
保存期間
約10日
Step1. 水でよく洗う

撮影:AGRI PICK編集部
まず、ぬめりの原因となるミョウガ表面の汚れをよく洗って落とします。このとき、ミョウガの軸部分が傷んでいたら切り落としてください。
Step2. 濡らしたペーパータオルでミョウガを包む

撮影:AGRI PICK編集部
次に、濡らしたペーパータオルでミョウガを2~3個ずつ包みます。
保存のポイント
ペーパータオルは乾燥や菌の繁殖を防ぐために2~3日に1回交換することを推奨します。
Step3. 袋に入れて冷蔵庫へ

撮影:AGRI PICK編集部

撮影:AGRI PICK編集部
最後にジッパーつき保存袋やポリ袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫や野菜室で保存します。この保存方法で保存すれば、保存前と変わらない香りや食感が楽しめるので、生でミョウガを食べることも可能です。
ミョウガの先端や軸の部分が傷んだ場合は切り落としてくださいね。
ミョウガの保存方法②|水に浸す+冷蔵

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次にご紹介するのは、ミョウガを水に浸して冷蔵保存する方法です。この方法では、切ったミョウガの保存も可能です。ご紹介する方法の中で一番簡単なので、時間がないときにおすすめです。
保存期間
2週間~1カ月
Step1. 保存容器にミョウガを入れる

撮影:AGRI PICK編集部
ふたのできる保存容器にミョウガを入れます。
Step2. 水を入れる

撮影:AGRI PICK編集部
ミョウガを入れた保存容器に、ミョウガがかぶるくらいたっぷり水を入れます。
保存のポイント
2~3日に1回は水を交換すると長持ちしやすいです。
Step3. 冷蔵庫で保存

撮影:AGRI PICK編集部
水を入れ、ふたをした保存容器を冷蔵庫や野菜室で保存します。香りや食感はやや落ちますが、方法①のペーパータオルでミョウガを包んで冷蔵保存よりも長期間保存が可能です。
この方法では、ミョウガの乾燥を防ぐことで長期保存を可能にしています。切ったミョウガを保存した際は、なるべくはやく使い切るようにしてくださいね。
ミョウガの保存方法③|ラップ+冷凍

出典:写真AC
3つ目の方法は、ミョウガをラップに包んで冷凍する方法です。ミョウガは中に隙間があることで凍ったままでも切りやすいので、解凍の手間が省けることもあります。大量保存に向いている保存方法です。
保存期間
約2カ月
Step1. 水でよく洗う

撮影:AGRI PICK編集部
ミョウガ表面の汚れをよく洗って落とします。このとき、ミョウガの軸部分が傷んでいたら切り落としてください。洗い終わったらペーパータオルで水気をふき取ります。
Step2. ラップで包む

撮影:AGRI PICK編集部
ミョウガを1つずつラップでぴったりと包みます。
Step3. 袋に入れて冷凍庫へ

撮影:AGRI PICK編集部

撮影:AGRI PICK編集部
ラップで包んだミョウガを冷凍用の保存袋に入れ、冷凍庫に入れます。ミョウガは冷凍すると香りや食感が落ちてしまうので、生で食べるのはおすすめしません。
保存のポイント
食べるときに切る手間を省くために、食べやすいサイズに切ってから冷凍保存のもよいでしょう。
ミョウガの保存方法④|刻む+冷凍

出典:写真AC
4つ目の方法は、ミョウガを使いやすい形に切ってから冷凍する方法です。冷凍庫から取りだしてさっと使えるので、調理時の時短になります。時間に余裕のある休日にこの方法で保存して、忙しい日に焦らず料理できるようにしておくのもおすすめです。
保存期間
約2週間
Step1.みょうがを刻む

撮影:AGRI PICK編集部
よく洗って汚れを落としたミョウガの水気を取り、使いやすい形に切ります。
保存のポイント
小口切りや千切り、みじん切り、薄切り、輪切りなど、さまざまな料理に使えるように複数の切り方をするのもおすすめです。
Step2. 小分けにする

撮影:AGRI PICK編集部
1回の料理で使う分ずつ小分けにします。分けたらラップで包みます。
Step3. 袋に入れて冷凍庫へ

撮影:AGRI PICK編集部

撮影:AGRI PICK編集部
ラップに包んだミョウガを冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れます。切らずに保存した場合よりも保存期間は短くなりますが、その分使い勝手がいいです。
ミョウガの保存方法⑤|甘酢漬け、味噌漬けなど保存食に!

出典:PIXTA
上記4つの保存方法以外に、昔ながらの保存方法として、漬物にして保存食にする方法があります。
ここでは甘酢漬けと味噌漬けの2つをご紹介します。甘酢漬けは食卓の彩りに、味噌漬けはご飯のお供になりますよ。
甘酢漬け

出典:写真AC
保存期間
約1カ月
Step1. みょうがを洗う
ミョウガを水で洗って、根元を切り落とします。
Step2. みょうがをお湯にくぐらせる
沸騰させたお湯でミョウガを10~20秒ほど茹でます。茹でることでアクが抜け、味が染み込みやすくなります。
Step3. 甘酢に漬ける
酢、砂糖、塩で作った甘酢とミョウガを瓶や保存容器に入れ、漬けます。保存期間が長くなるほど味がより染み込むので、漬かったミョウガが好きな方は少し待ってから食べるのがおすすめ。
レシピのポイント
食べごろは、甘酢がピンク色になるころです。
味噌漬け

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保存期間
約3週間
Step1. みょうがを洗う
ミョウガを水で洗って、汚れを落とします。
Step2. 塩をふる
ミョウガを縦に切って、塩を軽くふります。10分~1時間ほどおいたら、キッチンペーパーで水気を取ります。
Step3. 味噌に漬ける
味噌、砂糖、みりんを混ぜたものにミョウガを漬けます。ふたをして冷蔵庫で最低1日以上漬ければ、完成です。
ミョウガの保存に関するQ&A

出典:写真AC
ここまでミョウガの保存方法についてご説明してきました。「どれも少し手間がかかって面倒くさい…」と感じるかもしれません。ここではミョウガの保存に関する疑問についてお答えしていきます。
Q. ミョウガは常温で保存はできないの?
結論から言うと、ミョウガは常温保存には向きません。
ミョウガは水分が多く、常温で放っておくとすぐに芯や花芽が出てきます。芯や花芽が出るとそこに養分が集中するので、段々シャキシャキ感がなくなってしまうのです。
また、乾燥も長期保存の際に注意すべき点なので、冷蔵庫や冷凍庫で乾燥しないように保存することをおすすめします。
Q. お酢に漬けたまま保存すると酸っぱくなりませんか?
漬けるお酢によって酸っぱさは異なります。一度火にかけたお酢を使用すると酸っぱさが軽減しますよ。
食べるときに酸っぱくなっていた場合、砂糖をたして少し時間を置けばまろやかになります。りんごをすったもので再度漬け込むのもおすすめです。
ミョウガの保存期間が長いのは冷凍!

出典:写真AC
今回ご紹介した方法の中で一番保存期間が長いのは、ラップで包んで冷凍保存する方法です。冷凍保存は長期保存には向きますが、風味や食感が落ちてしまうデメリットも。
どの方法でもメリット・デメリットがあるので、あなたのミョウガの使用頻度や用途にあった方法で保存することをおすすめします。