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- YasuhiroOgawa
植物園に勤務していた経験を活かして、正確でわかりやすい記事を書いていきたいです。好きな花はハイビスカス。現在は、トロピカルフルーツの新しい栽培に取り組んでます!…続きを読む
室内に観葉植物を飾れば素敵に見えるだけでなく、癒しの居心地のよい空間に変わります。そこで初心者でも育てやすい観葉植物を中心に、今人気の植物から定番の植物まで紹介し、またその様々な楽しみ方や基本的な管理方法まで解説します。
観葉植物の種類|人気20選
今人気の観葉植物
1. ビカクシダ
半日陰から日向で楽しむ着生のシダで、コウモリランの別名があります。壁掛けにするのが今大人気です。いろいろな種類が流通していますが、初心者には最もよく見られるビフルカツムがお勧めです。小苗のうちは鉢で育て、大きくなってきたらヘゴ板などに付けて育てるのが失敗が少なくお勧めです。2. モンステラ
個性的な葉は、トロピカルのモチーフとしても有名で人気があります。日陰から半日陰が適し、丈夫で育てやすく、主に中型から大型の観葉植物として流通します。小苗の時は葉に切れ込みは入りませんが、生育につれて複雑な形に変わります。同属の仲間につる性のヒメモンステラや小型のマドカズラがあります。3. ディスキディア
つる性で、葉が厚く多肉質の植物です。耐陰性があり、水やりの手間もあまりかかりません。主に吊鉢や小型の鉢物として流通しています。同じガガイモ科のホヤやハートカズラも似た性質で人気があります。4. ティランジア
いろいろな種類が流通しており、中には栽培が難しい種類もあります。栽培方法が独特なので、初心者は枯らしてしまうことが多いようです。比較的丈夫で育てやすいお勧めの種類は、イオナンタ、カプトメデューサエ、ブルボサ、ハリシーなどがあります。以上の普及種は、できるだけ風通しがよく明るい場所に置き、3~4日くらいの間隔で夕方に霧吹きで水を与えてください。5. リプサリス
近年人気が出た新顔観葉植物です。主に小型の鉢物や吊鉢として流通します。サボテンの仲間なので乾燥に耐え、比較的育てやすいです。直射日光を避けた明るい場所で育てますが、冬は室内の窓際でよく日光に当てたほうがよいでしょう。育てやすい定番の観葉植物
6.フィカス(ベンジャミン、ガジュマル、ウンベラータなど)
ベンジャミン、ガジュマル、ウンベラータ、ゴムノキ等、多くの種類があります。環境適応性があり、日なたから半日蔭で楽しむことができます。ガジュマルは根上がりの株が小~中型の鉢物として人気があるほか、他のほとんどの種類は、おもに中~大型の観葉植物として流通しています。ベンジャミンは丈夫ですが、環境の変化で葉を落とすことがあります。7. シェフレラ
ヤドリフカノキの和名があり、その園芸品種はカポックの名でも知られていますが、他にカポックと同名の樹木があります。葉先が丸みを帯びた園芸品種のホンコンと、その斑入り品種が中~大型の鉢物として流通していますが、近年は何の変異のない原種も人気が出てきています。日陰から日向まで置け、丈夫で寒さにも非常に強く、最も育てやすいです。都内でも戸外で越冬している株がよく見られます。8. パキラ
主に小型~大型の観葉植物として流通しています。本来は日なたを好みますが、環境適応性が強く、日陰でも間延びしつつ育ちます。室内なら容易に越冬し、乾燥に強く丈夫で育てやすいので、初心者にお勧めです。9. ポトス
つる性の多年草で、小型の鉢植えや吊鉢として主に楽しまれています。エンジョイなどの品種が登場してさらに人気が出ています。日陰から半日陰まで置け、水耕栽培でも失敗しにくいです。丈夫で育てやすいですが、寒さには強くないので注意してください。10. クワズイモ
中から大型の観葉植物として流通し、日当たりから半日蔭で楽しみます。暖地では戸外でもよく越冬します。いろいろな種類があり、小型のシマクワズイモや、高温性で日陰に適するアマゾニカやブラックベルベットなどがあります。11. ドラセナ
半日陰が適しますが、適応範囲が広く育てやすいので、多くの種類が流通しています。コンシンネ、幸福の木、サンデリアナ、ソングオブインディアなどが小型から大型の鉢物としてよく見られます。
丈夫なので、水耕栽培にもお勧めです。
12. シダ類
アジアンタムやプテリス、アビスなどが昔から栽培されます。ほとんどの種類は明るい日陰に置き、乾燥に弱いので注意してください。最近はフペルジアの吊鉢が人気がありますが、やや上級者向けです。フレボディウム‘ブルースター’も近年登場しましたが、性質が比較的丈夫で初心者にもお勧めです。水耕栽培では、早めに根詰まりして生育が衰えるので注意してください。13. ワイヤープランツ
植物もある雑貨店などでは定番の植物で、主に小型の鉢物として流通しています。半日陰から日なたで楽しみます。寒さに強く、戸外でも問題なく育ちます。丈夫で適応性が強いので寄せ植えにも適しますが、そのままにしておくと容器全体を覆うほど生育が旺盛です。14. アイビー
つる性の観葉植物として有名で、寄せ植えやアレンジメントなどの材料としても重宝されます。主に小苗や吊り鉢が流通し、寒さに強く戸外で越冬します。過湿は嫌い、長雨に当てたり、水やりが多すぎると根腐れします。15. サンスベリア
日当たりを好む多肉植物で、主に小~中型の鉢物として流通します。タバコなどの空気清浄効果から、以前ブームになったことがあります。トラノオが有名ですが、最近はいろいろな種類が楽しまれるようになりました。トラノオなどのトリファスキアータの品種は寒さに弱いですが、それ以外の種類は比較的強く、冬に断水するとさらに耐寒性が強くなります。16. アナナス類
グズマニアやネオレゲリアのファイヤーボールなどの品種が以前からの定番ですが、個性的な葉の模様が美しいエクメアやビルベルギアなど、いろいろな種類が徐々に人気が高まっています。葉が美しく品種の多いネオレゲリアも人気があり、ハワイなどではホテルの庭園などでよく見られます。17. アンスリューム
個性的な花が美しく、直射日光が当たらない明るい場所で育てます。四季咲き性が強く、適切に管理すれば1年中開花することも珍しくありません。同様に楽しめる植物として、同じサトイモ科のスパティフィラムがあります。大型の観葉植物
18. アレカヤシ
中型から大型の観葉植物として有名です。寒さには弱いですが、日なたから日陰まで置くことができ丈夫です。同じヤシの仲間のテーブルヤシもよく見られますが、日陰に適したヤシで、強い直射日光に当てると葉が焼けて傷みます。19. オーガスタ
ショッピングモールやホテルなどでよく見られる大型の観葉植物として知られています。ゴクラクチョウカと同じ仲間に属し、よく似たオーガスタは別種で、一般に流通しているのはニコライです。高さ10mほどになり、タビビトノキとよく混同されます。日向から半日蔭に置き、寒さにも比較的強いです。ただし強風の被害を受けやすいので注意してください。20. ユッカ
青年の木の流通名で知られるエレファンティペスが、中~大型の観葉植物として以前から流通しています。近年はロストラータが人気が高く、大株は高価な値段で取引されます。寒さと乾燥に強く戸外でもよく越冬し、特にロストラータは雪が降る地方でも大丈夫です。室内で楽しめるいろいろな植物
・ハーブ類
戸外では丈夫ですが、室内で観葉植物などとして育てると気難しくなり、植え替え等の手間が余計にかかる植物がほとんどです。ミントやイタリアンパセリ、ゲッケイジュは室内でも育ちますが、香りは弱くなります。ただしミントはすぐに根詰まりするので注意してください。
・多肉植物(サボテン類含む)
日光が不足しがちな室内に長期間置くと、間延びしやすい種類が多いです。日陰に向くハオルシアやガステリアがオススメです。
・食虫植物
よく販売店でいろいろな種類がセットで売られていますが、ほとんどの人が枯らしてしまうようです。ハエトリグサは人気ですが、きちんと育てるには正しい知識が必要です。サラセニア、ムシトリスミレが比較的丈夫でお勧めです。ウツボカズラも吊鉢などで人気ですが、初心者には価格も比較的安価でよく流通しているヒョウタンウツボカズラがお勧めです。
・トロピカルフルーツ
買ってきたフルーツのタネや捨てる部分などを使って観葉植物として楽しめます。パイナップルは、果実の上にある芽を回しながら外し、鹿沼土に植えれば1か月ほどで発根します。実も3~5年育てれば十分見込めますが、生育に従って徐々に鉢替えを行い、最終的に10号鉢を使ってください。アボガドは、タネの平たい部分を下にして植えます。丈夫で成長が早く育てやすいですが、庭植えすると家より背が伸びる大きな木になり、結実も難しいです。
・オリーブ
今大人気の植物で、年数を経た太い幹の株も高額で取引されています。日当たりと風通しのよい場所を好み、一般には戸外で鉢植えや、寒冷地以外では庭木として楽しむことができます。室内では、耐陰性と高温期の蒸れに弱いので、管理が難しくなります。オリーブのように庭木として植えたり、室内で観葉植物としても楽しめる植物としては、人気のシマトネリコが丈夫でお勧めです。
観葉植物のおしゃれな楽しみ方!ハンギングや水栽培などインテリアとしても魅力的
空気清浄効果もある観葉植物
室内に植物を飾ると、空気中の有害な化学物質を除去する効果があります。NASAが宇宙ステーションの空気清浄のために観葉植物を研究し、その有効性も証明されています。
水耕栽培での楽しみ方は?
また見た目がさわやかな水耕栽培は、土を使わず衛生的なので、テーブルの上など室内で安心して楽しむことができます。水耕栽培の成功のコツは、ポトスのように耐陰性があり、過湿に強く、適応性が高い植物をまず選ぶことです。いろいろな水耕栽培用の培養土がありますが、以前から世界で使われ信頼性のあるセラミスがお勧めです。植物は、コップなどの透明な容器に植えるとよいでしょう。ただし透明な容器は日光がよく当たると容器内が蒸れるので、日陰で楽しむと安心です。水やりは土の深さの4分の1程度が貯まるように与え、表面が乾いてから次の水やりをします。
ハンギングがおしゃれ
植物をハンギングして楽しむことが、インテリアに興味が高い人を中心に、人気が高まっています。室内で植物を立体的に飾ることにより、おしゃれなカフェやショップのような雰囲気を出すことができます。特によく親しまれているのはビカクシダですが、他に水やりの手間があまりかからないディスキディアやホヤもお勧めです。以前からよく栽培されるオリヅルランは、ランナーの先に子株が付いた姿が面白く、吊鉢にもお勧めです。
さし木で増やすのを兼ねて、切った枝を水ざしして楽しむことができます。ただし温度の上がる夏は、水の腐敗で失敗しやすいです。水はできるだけ毎日交換したほうがよいでしょう。
すぐに発根する植物:ポトス、トラディスカンティア、アイビー(ヘデラ)
- 発根まで時間がかかる植物:シェフレラ、ドラセナ
育て方のポイントをおさえて、観葉植物を長く楽しもう
植物を育てるには、種類ごとの置き場、水やりなどの育て方をしっかり把握することが第一のポイントになります。それでも枯らしてしまうこともありますが、植物に関しても失敗を経ずには上達しません。長く育てていれば、植物に対する愛着もひとしおになります。日々の暮らしを彩るだけでなく、空気清浄などの効果もある観葉植物を、ぜひ育ててみてください。こちらの記事では観葉植物の置き場から、水やりの仕方、肥料選びや病害虫対策など、観葉植物を育てるうえで押さえておくべきポイントを丁寧に解説しています。
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